3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

若生智男(1)

2011-06-29 22:43:06 | Weblog
昭和31年、毎日オリオンズに入団、その後球団名称変更の大毎オリオンズで活躍し、移籍先の阪神タイガースでもそれなりの活躍をし、広島カープで21年間の現役生活を終えた右腕投手です。この投手で最も印象に残っているのが、昭和35年大毎オリオンズが優勝した年の投球です。当時としてはかなりの長身、182cm,82kgの体格から投げ下ろすストレートと大きく曲がるカーブには、かなりの威力がありました。非常に軸の安定した感じの投球フォームであり、躍動感こそあまりないものの、オーバースローより投じられる球には、正しく本格派投手のイメージがありました。その優勝の年、エースの快速球左腕小野正一に次ぐ、二番手投手の位置を右腕中西勝巳投手共に競い、防御率4位の2.15,13勝8敗と素晴らしい成績を挙げています。球速は小野正一にこそ劣るものの、専門家筋からもかなりの評価を受けていたと記憶しています。それにしてもこの年の大毎オリオンズの投手陣は、切れ味勝負の左腕三平晴樹も含め、バラエティに富んだ投手が揃っていたものだと、約50年後の今でも思い出してしまうものです。