3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

昔の話(5)

2011-06-19 21:44:09 | Weblog
昭和30年代中頃、父親に無理を言って、神宮球場の日曜日のダブルヘッダーに連れて行ってもらいました。試合は国鉄スワローズ対読売ジャイアンツです。一番観たかった選手は、当然当時の国鉄スワローズのエースというよりも日本のエース、金田正一投手でした。非常に幸いで、嬉しい事に、彼は第一試合の終盤リリーフで登板し、又第二試合でも先発でした。特に彼がリリーフに出て、マウンドでいつもの通りの儀式というか、敢えてマウンド後方からウオームアップを始める際の、観客のどよめきや歓声は物凄いものがありました。公称184cmと当時の投手としては、同じく快速左腕の梶本隆夫の186cmに次ぐ、長身という事もあり、その投球はあたかも、鳳凰の羽ばたきかの様に思えました。今回触れたいのは、当時のローテーションです。現在は殆ど無いダブルヘッダーでもそうですが、当時のエース級の投手は、先発とリリーフ双方の役目をこなすのは、至極当たり前の様に考えられて来ました。先発完投の翌日でも、チームが勝てそうになれば、エースが抑えを務めるのは決して不思議な事ではありませんでした。当時も試合日程は3連戦が多かった為、いい投手が3人いれば十分?と言われていたものです。つまり当時の本当に良かった所は、いい投手を観る機会が現在より遥かに多いという事でした。