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日米を問わず名選手を紹介。

ダルビッシュ有(4)

2011-06-05 21:07:43 | Weblog
AJバーネットの欠点は制球力と投球術にあるかと思います。若い頃から見ていますが、当時の彼はメジャー屈指の快速球を武器としていた為、多分さほど必要としなくても通用したのでしょう。入団後数年間の堀内恒夫を彷彿させてくれる感すらありました。しかし球速の落ちて来た現在、かっての好調時に見せてくれた快刀乱麻の投球は、影を潜める様になり、好不調の波の大きいもう一つ信頼の置く事の出来ない投手になっています。それでも前回書きました様に、6年連続の二桁勝利を挙げています。ストレートの平均球速がほぼ同じ以外、球のキレ、手元での伸び、重み、その他投球面で、劣るものは見当たりません。もう一人、マリナーズにフェリックスヘルナンデスという、ダルビッシュ有と同じ、今年25歳になる投手がいます。昨年アリーグのサイヤング投手に輝いた、メジャー屈指の速球投手です。彼もツーシーム、スライダー、カッター、シンカー等変化球の種類も多いのですが、制球にも問題がありません。横幅のあるがっしりとした体格から、ややトルネード張りのフォームから投げられる球は、非常に重く,速く、切れ味も鋭いものがあります。デビュー当時96マイル近くあったストレート系の平均球速は、現在94マイル位に落ちています。ここ2,3年は100マイルの計時は見られません。しかし彼の場合は、その後の投球術や変化球の進歩により、敢えてそこまでの球速が必要とならないレベルになっているかと思います。