林健造

昭和37年から48年まで、大洋ホエールズ、日拓フライヤーズに在籍した右投右打の外野手です。というよりも主に代打での出場の多かった選手です。下記の通算成績を見ても分る通り、どう贔屓目に見ても一流とは程遠い実績の選手です。しかし何故かこの選手は全盛期の剛速球左腕江夏豊に非常に強く、両者の実力と異なり、カモと苦手が存在している事を教えてくれた稀な選手の一人と言っていいかと思います。江夏豊自身も多くの自著でも触れている様に、かなり打ち込まれている事を認めています。では何故あの超一流左腕が、この選手を苦手としたのでしょうか？残念ながら私の知識では分り得ません。林健造の打撃は、当時としても決して大きくない体ながらも、手首の強さを思いっきり活かし、柔軟性には欠けながらも、ツボにはまったら、痛烈な打球を放つ、ヤマ張り打法だった様に記憶しています。結果的には江夏豊の抜群の制球力が、林健造のヤマ張りに役立った様な気もします。それにしても彼の思いっきりのいい打撃は忘れる事の出来ないものです。


通算成績　　　152安打　　　23本塁打　　　65打点　　　　0.209