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日米を問わず名選手を紹介。

金田正一の晩年

2008-05-05 19:02:01 | Weblog
金田正一が常に言っていた言葉が、いい投手になりたければ兎に角走れという言葉でした。現役引退後、評論家や監督になっても、異常な程言い続けていました。自身も当然人一倍走っており、その結果として400勝投手になれたと言う発言をしています。確かに走る事は本当に大事だと思いますが、彼はその陰で、重要なトレーニング方法を見過ごしていたのではないかと思います。昭和44年に36歳という年齢で現役引退していますが、今の選手と比較すると、意外な程の若さでの引退かと思います。高校中退での入団、20年間での5500イニングスを越える投球回数を考えると、年齢だけでは判断できないのですが?しかし晩年(特に巨人時代)の彼の投球を見る限り、球速は可哀相な程に、はっきりと衰え、大きなカーブと投球術、大投手の顔だけで勝負していた感じでした。又以前にも触れましたが、走ることに拠って鍛えた下半身を、巧く使っている様な投球フォームではありませんでした。当時の投手の大半がそうであったのでしょうが、上体の鍛え方が足りなかったと思えてなりません。現在のメジャー或いは日本の投手もそうですが。30代後半でもかなりの球速を誇っている投手もかなり多く見受けられるものです。これがトレーニング方法の違いに拠るものだけではないでしょうが、もし金田正一がもう少し上半身を鍛えていたらと思ってしまうものです。