トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

この歳になって知ったモンシロチョウ

2017-06-22 | 小父のお隣さん
 泥水地の畦に見慣れない蝶がいる。スジグロシロチョウは普通に見られる蝶で、白いけれどツマキチョウとも異なる。モンシロチョウではないかと思ってみたものの「こんな大きな紋があったか?」と疑念が湧く。
 とりあえず撮影して図鑑照合したらモンシロチョウの♀のようだ。S先生曰く「モンシロチョウは谷地より開けた耕地を好む」と言っていたから偶然にしろ少年時代には極めて身近で、意にも介さななかったモンシロチョウさえ判別できなかった事が白日の下に晒されてしまった。

 まあ、告白しようと懺悔しようと天国や極楽に召されるとは露ほども思っていない小生であるけれど、「灯台下暗し」ではゲヘナの灯になるくらいがオチかも…。

                    

マネキンかい?、マヌカンかい?…

2017-06-21 | 感じるままの回り道
 助っ人課行もようやく峠になった。課業と言うより加行の方が実感に近い。
 先日、部活でリーダーだったS氏から電話があった際、助っ人の事を話した「お前が?。とんでもない大間違いだ!」と大笑いされた。小生も激しく同意する見解である。余談はともかく、デパートの販売員をする等は小生のミスマッチ最大級に違いない。

 開店前の準備から開始し、20時の閉店時間まで連日10時間の勤務で、入店研修日は8時から20時までのフルタイムみたいな過ごし方だったが、その中で感嘆せざるを得なかったのは販売員が修行僧に見えた事である。
 客対応の多いところは別にして、客のまばらな売り場の販売員は姿勢を正し閉店までほぼ立像状態だ。まあ、小生もそうせざるを得なかったが、これが何とも腰に来る。日常生活の様に給水も手洗いも「必要に応じて」とはいかず「執拗に応じられない」環境がある。
 加行5日目にして、ようやく午前午後15分程度のティータイムをとり昼食時間も30分ほどとってみたら、これで当日はすこぶる快適だった。やはり休息は必要だと実感した次第だ。
 
 販売員はマネキンと言うのだそうだが、小生は全くの素人で丁稚だから「真似キン」、売り上げに貢献できるはずもないから「money禁」、そんなことで、客を「招かぬ」男性だから「招漢」。正しくは「否招漢」か?…語学力無し!
 業界用語でマネキンもマヌカンもあるのだそうだがインキンは無かった。小生には「マヌカン」が何となく琴線に触れる。勿論、金銭とは全く無縁の生活なんだが…。

 さて残りの半分も「全くの場違い、方向違い」とS氏の言う通りの加行がある。これが済めば定年退職の翌日の様な「解放感」に浸れるのだろうか。
 降雨が無く昨年定植した幼樹の萎れが現れ、バケツで給水してから加行に出かけたものの、幼樹とポット養成苗の水切れが気になっていた。ようやく24時間雨量220mm超たっぷりの降雨で安心出来たが、今度は取水地の崩壊で断水の懸念が出てきた。貧乏人生、休まる時が無いが休める時は必ず来る。

新居は既に苫屋となる…

2017-06-21 | 小父のお隣さん
 今期は上の池の産屋でカルガモが休む姿を普通に見る事が出来る。しかし、小屋の中に巣作りはしていない。
 池の法面に産卵したのは1回だけあったものの、ほどなく獣害に遭い、それからは採餌に来るだけになった。
 巣箱として用意した小屋も古び落ち着いたたたずまいを見せるものの、巣作りはしてくれない。気に入らない場所で愛の巣など営まないのは人間でも同じだが、設置の張本人としては寂しいものの期待は捨てていない。

新築・中古

2017-06-20 | 小父のお隣さん
 突端台地の刈り払いを実施中に、ネザサのひこばえの中にソフトボール大の笹やススキの葉で作った丸い巣を見つけた。気が付いた時には刈り刃が下部から刈り取ってしまって、巣は転がってしまった。ウグイスなどの小鳥の巣と思ったので、慌てて中の卵や雛を確認したけれど空っぽだった。

 悪い事をしてしまったと思いつつ、刈り残した部分に落ち着かせ刈り払い続行する。昨年は刈らずに残したススキが大株になり猪の隠れ場所にもなりうるから刈り払い始めたら、そこにも球形の巣らしきものがあるではないか。これはススキの大株の中心部だったから小鳥の巣とは思わず、カヤネズミの巣と直感した。カヤネズミの巣なら小生は初めて実物を見た事になる。

 昨季、周辺にススキの株を残してきたのはカヤネズミの生息地だった過去を知っているからで、他方、傾斜面などにススキの群落を作ってしまえば刈り取る範囲が少なくなると言う、なんとも横着な考えからだったのだ。その結果、ススキの大株が増え、見通しが悪くなり猪のお休みどころを提供する環境にも近づいたから半数は刈り取り調整した。

 今回の刈り取りも調整の意味があったのだが、まさか実際に巣作りしてくれるとは思ってもみない事であった。結論として、最初の緑色の巣も小鳥でなくカヤネズミではないかと思い至ったけれど、何時もの勝手解釈で真実は藪の中だ。

         新築小鳥の巣?        中古カヤネズミの巣?

突端斜面の刈り払い

2017-06-19 | 今日は真面目に
 まだトンボ池の草抜きが残っているが、Y氏とM氏が原っぱ部や拠点上り口、拠点広場などを刈り払いしてくれたから茫々が目立つ突端斜面を刈り払った。これで一帯の一回目の刈り払いは終了したが程なく二回目を実施しなければならないだろう。

 刈り払い作業に投じられる日数が助っ人課業で半減してしまった今季、二人の刈り払い参入は大きな戦力である。しかしながら甘えてばかりも居れず、急斜面や足場の悪い刈り払い作業が不安定になる場所は小生が責任を持って実施せねばならない。
 
 突端斜面は急傾斜の場所も凹凸もあり、スパイク地下足袋で足ごしらえしても不安定になるのは避けられない場所もあって、いきおい小生の担当となる場所でもある。作業も「慣れているか慣れていないか」でかかわれる場所や内容は考えねばならず、「一律」や「おしなべて」とはならないのが現実だ。

              ➡     

フイールドのジャコウアゲハ

2017-06-18 | 小父のお隣さん
 とにもかくにもフイールドで初めて幼虫を確認できた。食草園で野草に紛れ細々と蔓を立ち上げているウマノスズクサに産卵があり幼虫がいたのだ。

 ウマノスズクサは10年も前から支柱を添えていたのだが産卵は全く無し。S先生に理由を尋ね、その回答は「オオバウマノスズクサ」に産卵しているのではないか、と言うものだった。S先生は実物を見ているものの小生は何処にあるかさえ知らない。
 まあ、探す事より構築や創出する事が主体の小生では「棒にも当たらない」のは不思議ではないだろう。バカボンのパパではないけれど「それでいいのだ!」。

有難迷惑…

2017-06-18 | 小人閑居して憮然
 上の池への送水は順調なのに水位が下がっている。原因はひとつしかなくオーバーフロー部での漏水に間違いない。
 確認に行くと水位を決める仕切り板のところに棒が突っ込んである。オーバーフロー部の仕切り板より池側は落ち葉が綺麗に取り除かれており、過剰接待ならぬ過剰お節介と判明した。この部分は丸太と土嚢で苦労して構成した水密構造で、構造上デリケートな部分なのだ。

 そこに溜まる落ち葉などは水密構造を破壊する要因にはなり難く、どちらかと言えば破片が水漏れを防ぐ効果もあって手をつけない場所でもあった。恐らく担当グループ世話役のM氏が手入れしてくれたのだろうと推測したが、結果として水密構造が破られた事になる。そのうえ水を止めようと棒を差し込んだ事で更に穴を深く広くしてしまった。

 小生には持ち合わせの土嚢袋が無かったから捨てられていた土嚢袋を思い出し拾ってきて1袋ではあるけれど踏み込んで漏水を止めた。結果が分かるのは1昼夜後なので翌日に確認に行ったところ、水は水位板を越えて流出しており「やれやれ」と一件落着。

 落ち葉の清掃をしてくれるなら、丸木橋の下に溜まった落ち葉を片づけてほしかった。ここならどれだけ綺麗にされても水密構造の破壊は無い。
 まあ、良かれと思っての悪手・禁じ手は将棋に限らず、あるものである。

  池側、清掃され漏水止めの棒   ➡   土嚢で水位復活  

既にお手上げ…

2017-06-17 | 感じるままの回り道
 三日三泊の助っ人課業が控えているからフイールド作業は休んだのだが、日照りと高温が続いて水辺の様子が心配だ。

 手出しはしないものの、昼頃に水見回りを兼ね立ち寄ったのだが、やはり杞憂は現実にある。二つ池は減水、泥水池3の水位は減少したままで、かろうじて干乾びるのを遅れさせる程度の流入はあった。
 トンボの発生はこれからが本番、モリアオガエルとシュレーゲルアオガエルのオタマジャクシは水から出れない。干上がれば一発で全滅である。

 送水管の吐水は順調だから、日照りに原因があると思うのだけれど、漏水の確認も必要だ。しかし、ここで漏水部を見出したところで明日からの助っ人課業を考慮すると手を出せない。三日間、開店10時から閉店20時まで立ちんぼの身になるからである。

 早番遅番のシフトがあるとはいえ、現場での対応は杓子定規に出来ないのが現実と言うもので、間を置かず着手必要な減水対応も翌週後半に先送りだ。
 何時も思うが、まあ、マーフィの法則の通りかも…。

           減水の二つ池       干上がり寸前、№3

日照りが続く

2017-06-17 | 今日は真面目に
 梅雨入り宣言があったのに降雨らしい降雨が無い。泥水地の下段は水が廻って行かず底を見せてきた。ここにいた水生生物は既に採餌され姿も無い。

 陸地でも幼樹が水分不足で葉を萎れさせてきた。昨年に植樹したカツラ幼樹がいち早く症状を呈している。このまま降雨を待つ訳にもいかず、今日は水やりをした。写真の一本は昨年も水切れで落葉してしまい、同時に植栽した二本より生育が遅れている。

 二度目の落葉させる事態を発生させれば枯れ死もありうるのでバケツ一杯の水を与えた。これで数日は大丈夫だろうが、降雨の予報は無いから十分な雨量があるまで水やりは続ける事になるだろう。

今日のトンボ「サナエの仲間?」

2017-06-16 | 小父のお隣さん
 泥水池から見れば本川に当たる川でヨシノボリ採集中に、このトンボはやってきた。どうもパトロールの様に見える。撮影したくても止まってくれない。何度も脇を往復するので、ヨシノボリ捕獲を中断して網を振った。網でトンボを捕獲したのは少年期以来だろう。

 小生としては数年前に小生が初記録したトンボと同種と思って再確認したかっただけなのだが、図鑑と写真を対照したら異なる種のように思える。ミヤマサナエなのではないかと思うのだが、確認はS先生に委ねるしかない。

  前部    後部           参考体

 21日、S先生と同行されるS氏から「コヤマトンボ」とのメールがあった。写真を良く見ればミヤマサナエは腹部の黄金色が広い。小生はヤンマ型小型のトンボは「サナエの仲間」と直結させてしまうから特徴を見落としやすいのだろう。
 まあ、少なくとも小生には初めてのトンボになった。

油断大敵!

2017-06-16 | 小人閑居して憮然
 油断している訳では無い。日々の水見回りは欠いていないのだけれど、それと漏水による干上がりは関係が無いのである。
 この日も水見回りで「オーマイゴット!」となってしまった。この言葉を直訳すると「大私事」で「私の大事」となるのは今日理解した。
 その発端は泥水池の中では最大の泥水池3に水が無い。前日、帰路前の水見回りでは異常が無かったのに…である。
 まあ、漏水とは松田聖子だったか「ビビッ!」と突然具現化するものなのだが、老衰はゆっくりとやって来る。皮膚の老衰には油断させずワセリンを擦り込んで見たが役に立たなかった。

 さて、池2と接続している水路の漏水孔は今季も潰しているが、多発部なので予断を持って点検したが分からない。泥土で水路を3ヶ所区切り、その中の減水量で見当を付けようとしたが減水していない。どうも池の護岸丸太の下から漏水しているのではないかと推定して、左官の様に泥を盛って置いた。
 これで湛水出来れば場所を絞る事が出来るものの、確認するには一晩待たねばならない。

 翌日、「結果判明する。勝負だ!」と勇んで向かった。しかしながら場所は判明しなかった。降雨が無くて陸地への浸透量や蒸発量で不足したのかとも思ってみたけれど、水辺は油断でなく水断こそが大敵なので「水は天からもらい水」である事を否応なく擦り込まされる。
 
 これも余談だが、大昔に「101」と言う奴を土産にもらい日々擦り込んだが効果なし。「109」は人気と聞いて試してみようかと思ったけれど果たせずにいる。まあ、元も無くなったし…。

大食漢はこいつか?

2017-06-16 | 小父のお隣さん
 エノキの葉、その多くが食べつくされレース状になっている。もしかしてヒオドシチョウの幼虫かと探しても見いだせなかった。
 食痕は激しいのに摂食中の虫がいないはずもなく、丹念に見ていて確認できたのが写真の幼虫で、こいつが摂食虫だろう。
 食樹はエノキで体色は薄い黄緑、体形は小判型?、この程度の特徴で「幼虫図鑑」で確認できると思ったものの、ヒオドシチョウではないしオオムラサキでもないだろうから戦意消失で、でも葉の繊維(葉脈)は消失していない…。

               よく食べている   ➡  主はこいつか?

ミッションインポッシブル 「 目出度さも中くらいなりおらが狩」

2017-06-15 | 水辺環境の保全
 水面下の防鳥網を引き揚げる
 結局は何の役にも立たなかった防鳥網を引き揚げる。これが重くて大漁の網は「こんな感じか?」と思える感覚だった。重さの原因はシャジクモが網の目の上にまで成長していたからで、網を曳いたら池のシャジクモ全てを引っ張っていたに等しかった。
 持ち上げる事も出来ない重さだったので、とりあえず池の端に転がしておいたのだが、これを利用して池を二分割してみた。
 ウシガエルの行動範囲を狭める事とヤゴやオタマジャクシへの影響を押さえるためでもある。

 ポンプを設置し排水開始

 ガソリンが無くなり排水はこれまで
 排水中に水中を搔き寄せつつ枝や藻を岸際に集め、水中のウシガエルを探索。池を廻りながら探りを入れていたら一回だけヒットしたが逃げられた。タモ網も用意したのだけれど泥層が40㎝もあり用をなさなかった。その後も泥層に立ちこみ泥中を搔き探って一体捕獲できた。
 高齢者に多大な労力を費やさせ「バーカ、バーカ」と悪態をつき小馬鹿にする行為を続けていた張本人?を確保したが、その罪は万死に値するから蛮死がふさわしく、まずは南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…。

 二匹目は見いだせなかった。後日再チャレンジ
 視認して思っていたより大きいサイズだった。ウシガエルを手に取って見るのは初めての体験で、腹部の模様がアカハライモリ同様、気味の悪い感じがする。とても食する気にはならない雰囲気で、まだ少年期に火遊びで煮て食べたアカガエルの方が口に運びやすい。
 小生が食べるより「何を食べていたか」胃の内容物を確認したかったが想像がつくので却下。

 捕獲し、後片付けをしているところに祢宜を職業にしているY氏がやってきて、しばしよもやま話をした。Y氏も二匹を確認していたそうで再チャレンジ確定だ。
 話の折り、こんな事をするのは生態系の健全性を保つ作業とはいえ、一般的には酔狂やオタクに思われるのだろうと見解が一致。まあ、一致してもしなくてもオタクの行為に間違いない。お宅もそう思います?

 まあ、このエネルギーは建設的でもあり破壊的でもあるが、差し引きすれば骨折り損のゼロ査定で水の泡、それでも無駄な努力と思えないところがオタクなのだろう…。

クワの実も終わる頃

2017-06-14 | 遊び子は
 5月末頃から折に触れ摘まみ食べてきた桑の実も終盤になった。この日も桑の実目当てに母子何組かが採集にやってきたが、フイールド最大の実を実らすクワの木は大きくなり過ぎて手が届かない。

 そこで会友のM氏はブルーシートを広げ竹竿で叩いて落としていた。小生はと言うと、眺めていたのだが、たまたま車載してあった栗の実を落とす鉤竿を思い出し上部の枝を揺すってみたが、幾らも落下しない。最盛期に比べれば実の数は明らかに少ないのだから仕方がない。

 それでも大粒の実は実力で、若いママは掻き集め食べながら幼子を呼ぶ。幼子は道路から一段降りれなくM氏が面倒を見ている。まあ、好々爺である。

 この樹は水見回りする経路の途中にあり日々摘まんで食している実ではあるが、例年と異なる事は助っ人課業によるストレスを「緩和しなければならない」と自覚しつつポリフェノールを摂取し「負けない心身」の保持に努めた事 

今日のトンボ「連結産卵」

2017-06-14 | 小父のお隣さん
 今期は良く見かけるイトトンボだが、今日は沈泥池で4カップルが連結し産卵していた。種の特定は出来ないトンボなのだが、「連結産卵」と「体色」を手掛かりに「トンボ図鑑」で写真対照してみた。
 似ていると思えたのはホソミイトトンボ、クロイトトンボ、セスジイトトンボなのだが、他種かもしれない。
 色調から推察するにセスジイトトンボではないかと思うけれど確証はない。名前が判明するより個体数が増え、産卵を見届ける事が出来た事に重みがある。

 このトンボを観察すると、水面近く以外からは見出した事が無い。飛翔も水面すれすれで行うし、水面そのものに反射や周囲の映り込みがあるので、これが迷彩となり発見される確率は低いはずだ。訪れる人で発見できた人はトンボに関心があり、そんな眼で見ている人達数人に違いない。

  2カップル居る   A    B AとBでは♀の体色が異なる