トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

なんでウジャウジャ水辺のオタマ

2016-04-24 | 小父のお隣さん
 ともかく真っ黒、ウジャウジャとうごめいている。なんでそうするのか分かりかねる集団行動だ。餌は摂れない酸素は少ない、まるで郷里の裸祭みたいな様相である。下帯一つで雪中に押し合い圧し合いする裸祭は水を掛けてもらわないと摩擦で肌が痛くなる。水中のオタマジャクシではそんなことはないだろうが身を守る行動にしてもやりすぎ感を感じてしまう現象だ。

             浅瀬に密集     ウジャウジャこの始末

*時の移ろい

2016-04-23 | 感じるままの回り道
     はや過ぎしこの一年に山は笑み

     朝の春とうに過ぎたり夕の春

     主なき袋煽らる春疾風

     先陣も桜後勝ち梅実る

集水部の手入れ 

2016-04-23 | 今日は真面目に
 谷止工として一段加え終え、次なる作業が集水路・取水升の補修である。1:集水路に堆積した土砂を取り除き路床を下げる事、2:流路フイルター位置を変更する事、3:取水升フイルターからの排砂環境を向上させる事が目的である。
 取水堰が崩壊してしまった現場では、取水のために河床を取水升水平面と同じにしておきたい。そのため土砂崩落後から四苦八苦してきたのだが、ようやく崩落土砂の流動が安定し谷止工の効果もあるように見えてきた。
 そこで今回の作業は取水升水平面まで河床の傾斜を整える事にした。現場に立てば途方もない作業量と見積もれるけれど「千里の堤防、スコップの一盛りから」と言うではないか…。眺めていたり講釈していたりでは何事も進まない。
  集水路の排砂   フイルター移動   吸水部にエルボ装着

 集水升内にある送水管の一方、小生らのフイールドへ送水する管口にエルボを上向きに装着した。これは隣接する部農会の取水管より吸水面を高くして土砂を吸い込みにくくするためで、部農会の取水口は陰圧が強い。これで升内に沈殿する砂礫を吸い取り排出させようというもくろみだ。
 取水升に入り込む砂泥を減少させる目的でオーバーフローの傾斜を強め堆積し難くしたのに、ここに取水部を設置されプールになってしまい排砂機能が失われてしまったための苦肉の策である。

今日のトンボ「シオカラトンボ♀出た」

2016-04-22 | 小父のお隣さん
 泥水池、水見回り中に飛び立ったトンボはムギワラトンボだった。帰宅する前にもう一度巡回したが見つけれなかった。記憶では♂の方の出現が早いように思っていたが、生態としてそうなのかどうかは知らない。シオカラトンボが出現したという事は「水辺が賑やかになる」前兆だけれど、トンボ出初めの頃はガガンボが飛んでもトンボに見えてしょうがない。惑わされる…。

今日のトンボ「透明タイプ」

2016-04-22 | 今日は真面目に
 フイールドを巡回すると1~2回はトンボを見るようになったがまだイトトンボばかりだ。羽化途中のクロスジギンヤンマは観察できるものの飛翔は見ていなく、あの羽化殻の数に相当する成虫はどこに飛び去ったのか不思議である。きっと生息域を広げるため「山のあなた」へ飛び去った事と思うようにしている。
 さてイトトンボは恐らくまだ1種類だけで、翅色の濃、淡、透明の3タイプは現れた。今日、透明タイプを撮影できたが淡色タイプは取り逃がしてしまった。毎年、普通に観察される種なのだが名前はいつも混乱する。このタイプ、名前の変更があったタイプなのだろうが新旧の呼称が記憶にとどまらないのだ。いつもの結論は「まっ、いいか…」で、種類が増えてくれるのが楽しみなのである。

隔週レポート 2(4月)

2016-04-21 | 小父のお隣さん
 保護飼育6週目
      孵化幼生         卵嚢孵化口
 6週目になると全てが孵化した。卵嚢5個から孵化数319、死亡胚12、孵化率96%となる。卵嚢一つあたりの卵数平均は66で、2015年の記録、1卵嚢平均卵数48、孵化率平均92%と比較すると、卵嚢は大きめだったのが推定される。
 ちなみに同年の放生率は90%で、維持管理がうまくいけば290匹程度を放生させるのが目安となる。
  アカムシ初給餌    奪い合うほど食欲旺盛

 保護飼育8週目
            採餌状況        全体の様子
  8週目ともなると食欲旺盛だ。体長は18~22mm程度になって個体差も見て取れる。給餌量も冷凍アカムシ1キューブ分を凍結したまま8分割し水で戻して与える。給餌し直ちに集まるほどの波及はないものの2時間程度で食べつくしている。冷凍アカムシの他にドライイーストやドライ糸ミミズも与えてみたが、ドライ糸ミミズは食いつき不良、イーストは小さすぎて摂食したかどうかわからなかった。生餌としてミミズの微塵を与えてみたがアカムシの方を良く食べる。
 今のところ共食いは2例ほどで、弱った個体が食べられたのかどうか、これも不明である。

流下体を戻す

2016-04-21 | 小父のお隣さん
 繁殖期を前に個体数を減じないよう池から沢へ流下したドジョウを回収した。台所のシンクていどの水溜りから12匹回収できた。このまま増水の度に流下していっても本川には到着できず干上がる水系環境なのである。
 ホトケドジョウの一匹ていどは入っていて欲しかったが本種は皆無。それでも上の池に戻せただけでも「めっけもの」と言うべきだろう。繁殖にかかわれる個体かどうかは不明だが、日干しになるよりカワセミの餌になった方が「よりよく生きた」というもので、それはともかく回収・放流は「ドジョウがいる」と流布されないよう気を使う。

盗掘者の気遣い…

2016-04-21 | 小人閑居して憮然
 そろそろ萌芽する頃だと繁殖母樹にしているヤマウドを確認に行って唖然とした。4株全てが消えている。支柱はあるし、昨季多くの昆虫に花粉を提供し種子を実らせ枯れた茎は姿をとどめている。しかし地際で切断され地中にあるはずの根塊はなく、掘り取った跡が判りにくいよう土で埋めてあった。そうはしても地表は裸地になっているから一目瞭然なのだが枯葉で覆い隠蔽してあった。
 山中の事ではない。拠点道具小屋脇の囲ってある場所で、何時もの事ではあるが盗掘者には「あからさま派」と「隠蔽派」がいる。

ゴマシジミ?オオゴマシジミ?

2016-04-20 | 小父のお隣さん
 原っぱに見慣れない蝶がいた。一瞥し「蛾?」と思ったものの感じが異なる。動きを止めたから見に行って「ジジミチョウの仲間だろう…」とまではすんなり見当がついた。周辺のシジミチョウは翅の表裏で色も模様も異なるのがほとんどで、この蝶のように地味で代わり映えしないタイプは見なかった。少なくともこのタイプは小生にとっては初めて見る蝶に違いない。
 そうなると俄然欲が出る「初観測・初記録=メダル」なんて「無くて七欲」が顕在化するのだ。撮影して図鑑対照したらゴマシジミかオオゴマシジミが似ている。と思いつつも「ドンピシャ感」無く、今回も不完全燃焼だった。

秘め事にはならぬ…

2016-04-20 | 小父のお隣さん
 谷田一帯はシュレーゲルアオガエルとタゴガエルの輪唱状態で、シュレーゲルは水辺で、タゴガエルは林床で歌っている。林内で歌うタゴガエルを目撃する事は不可能なのだが擁壁の水抜き孔を愛の巣にするタゴちゃんは覗き見る事が可能だ。
 うまく盗撮できるようにと四苦八苦している小生の背に冷たい視線を感じる時もあるが、おおむね足を止めずに去って行くのが常である。そう、危ない人には近づかない…。
 タゴガエルの入った水抜き孔は一目瞭然で、泥水の痕跡が出現する。これは内部空間を広げているのだとばかり思ったが、今回発見した事実は「ビーバーの様にダムを作る」と言う事である。パイプ内には水が流れてもプールにはならない。そのため泥を入り口方向に押し出して堤をつくっている。どの水抜き孔の個体もそうだった。巣の主は水の中から頭だけ出し一日千春の思いで待っている。
 と、ここで夜も眠れなくなる疑問が噴出した。「このプールで産卵するのか…オタマジャクシなど見た事無いし…」、人生は暗夜行路である
          愛の巣の印      土手奥のプールに鎮座

ヤマツツジ咲いた

2016-04-19 | 小父のお隣さん
 ヤマツツジが咲いた。何時も見る場所のツツジは開花していない。この株は少々早生なのかもしれないが、周囲は八重桜が開花したばかりなのにヤマツツジが咲くと初夏の気分が出てくるのは小生も早生型かもしれない。

三本植えてシフォンだ!

2016-04-19 | 今日は真面目に
 環境樹種としてヤマボウシ3本を定植した。気温が上がるのが予報されていたから「吸湿速乾」の肌着を身につけ出かけたが肌着だけでなくシャツもそうすべきだった。まだ暑さに身体が慣れていないから風邪の引き始めのような気怠さが出てくる。
 たかだか3本とは言え資本も必要だし、植穴を穿ち砕土し、支柱を添え水決めする一連の作業は暑い。1本に付きバケツ一杯の水を要するから拠点の雨水水槽から運ばねばならない。丁寧に植えつけ3本で本日終了である。
 後日、摘蕾のため立ち寄るが、この摘蕾は3年ほど続ける必要がある。要は「盗掘防止」のためで、しっかりと根付くまで「ヤマボウシがある」なんて分かってもらえないようにするためだ。老臭、いいえ老醜とは別の「嫌な性格」になっていく自分を自覚せねばならない植栽の蛇足である。
 ところでヘビはまだ初見していない。今季こそシロマダラの越冬場所を用意し撮影したいと思っているが、今はブランデーを浸したシフォンケーキを食べたい…。

減り続けるキンラン

2016-04-18 | 小人閑居して憮然
 キンランの自生地へ開花確認に行った。株の多くは花穂を上げているが満開にはもう数日必要な様子だ。花期には確認のため一回は立ち寄るのだが生息株は年々少なくなっている。竹林内にある事とタケノコ採取の時期と開花時期が同じでタケノコ盗掘者の目に触れやすい。
 竹林内部は既にコクランも含め皆無になって、わずかだけ竹林の外周とトレイル脇に散見するだけになった。このトレイル脇に自生している事も数を減らす要因で、自生しているトレイルの部分は徐竹などしないで歩きにくく成る様に手入れをしないでいるのだが、竹林に入りたい盗掘者達が邪魔だと思うのだろう。三々五々勝手気ままに伐り排除する。
 そのため伐り残しが危なくてしょうがなく、結局は地際から再切断せざるを得ない手間を費やす事になる。保全・保護とは難しいものである。
  開花株   花穂を上げた姿   自生環境

段差工を施す

2016-04-18 | 今日は真面目に
 24時間雨量90mmほどをもたらした春の嵐が去った。もう「雨が来れば水源が気になる」とパブロフの条件反射が成立している小生だ。
 吐水口の確認はせず、必要な資材を積み水源の沢まで向かう。入れるところまでバックで車を乗り入れ、残りは往復とも抱えて運ばざるをえない日になってしまった。
 谷止工を施してから集水升が降雨の度に埋まってしまう事態は減ったのだが維持管理は不可欠で、今回は腰を据えて手入れをする、と言う意気込みである。
 谷止工とした最終段の丸太の堰、これはほぼ集水升と水平にある目見当で設えた部分で、このままでは段下部の浸食は避けられず、河床が下がる恐れがあるから谷止工として1段付け加えた。長尺材を曳き据え杭を打ち固定するだけで本日終了とした。見た目は他愛も無い1段だけれど牛馬のごとく動かねば完成しないのが実態なのである。
              ➡    

シュレーゲル産卵

2016-04-17 | 小父のお隣さん
 隣接するグループの水辺を巡回していて猪が荒らしまわっている水際の泥濘部にシュレーゲルアオガエルの卵塊があった。こんな場所で産卵しても猪に踏み潰されるのは必至だし、運よく孵化しても水中に到達できない。普段は水際線の隠れた窪みに産卵しているのが普通なのだ。
 この場所を選んだ理由など知る由もないが2月に保護回収の手伝いに行ったトウキョウサンショウウオの産卵場所を思い出した。ヌタ場の水溜りに産卵してあったが孵化してもエサが無い。孵化する前にヌタくられれば潰される。小生の知る由もない選択肢があるのだろう。