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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

環境エンリッチメント

2016-04-08 | 感じるままの回り道
 食草園の表土を厚くするための客土が終わった。面積の半分くらいしか用土がなかったが食草・食樹を植える範囲だけだし表土を20センチ厚く盛れたので十分な量だった。「風が吹けば桶屋が儲かる」式で「表土厚くすれば生物増える」狙いなのだ。
 チョウ類幼虫の食草園だから、いわば「保育園」みたいな場所であるが、ここでは「保育園落ちた!」なんてことは成立させない。「泥沼に落ちた」政府・野党の上げ足の環とは異なり小生「環境エンリッチメント」という高尚なグランドデザインを基に孤軍奮闘したのである。なんちゃって…。

 さて、この日もトンボ池に突き刺さっている父子3人がいた。「変な魚が取れた!」なんて騒いでいて結局は小生のところまで尋ねに来たのだが、問われるまでもなくホトケドジョウと分かっていた。一応「絶滅危惧種で保護している場所なのだ」とも伝えたが、この存在が伝播して誘拐犯がやってくるのには時間を要しないのが常である。幸いにも食草園は見過ごされている。まあ、「芋虫大好き」は少数派だろうが、それでも「大脅威」なのだ。

 さて、今日は「花祭り」。郷里では今でも甘茶を掛け笹団子を持って薬師様へ登っているのだろうか…。少年の頃の風景が浮かぶが、こういう行事なども環境の豊かさと密接にかかわっていたに違いない。

       工事残土  ➡    搬出終わり   

垣根添いが好みだった?…

2016-04-08 | 感じるままの回り道
 食草園脇の通路で見かけた野草、今回は「意外に綺麗なんだ!」と目に留まった。通路わきで両手を広げた程度に群生している。通路の反対側はオオイヌノフグリが多い場所で、そこは花期には注目していたが食草園側は区切りとしてカサスゲを放任しており注意を払っていなかった。
 今季だけ開花した植物でもなく普通にある植物なのに心に留まった理由は何だったのだろう。名前は「ムラサキエンゴグサ」と出てきたのだが図鑑対照で「カキドオシ」と判明した。「アリドオシ」は迷惑植物で林床では被害を受けるけれど、このカキドオシはそういう性質は無い。
 近くで見取れていたオオイヌノフグリの別名が「星の瞳」と言うのは最近知った事だが、オオイヌノフグリでは可哀想だと思い続けていても「星の瞳」では、これもやり過ぎ感がある。つまるところ「ほどほど」では伝えきれないと言うところだろうか。