トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

隔週レポート 2(4月)

2016-04-21 | 小父のお隣さん
 保護飼育6週目
      孵化幼生         卵嚢孵化口
 6週目になると全てが孵化した。卵嚢5個から孵化数319、死亡胚12、孵化率96%となる。卵嚢一つあたりの卵数平均は66で、2015年の記録、1卵嚢平均卵数48、孵化率平均92%と比較すると、卵嚢は大きめだったのが推定される。
 ちなみに同年の放生率は90%で、維持管理がうまくいけば290匹程度を放生させるのが目安となる。
  アカムシ初給餌    奪い合うほど食欲旺盛

 保護飼育8週目
            採餌状況        全体の様子
  8週目ともなると食欲旺盛だ。体長は18~22mm程度になって個体差も見て取れる。給餌量も冷凍アカムシ1キューブ分を凍結したまま8分割し水で戻して与える。給餌し直ちに集まるほどの波及はないものの2時間程度で食べつくしている。冷凍アカムシの他にドライイーストやドライ糸ミミズも与えてみたが、ドライ糸ミミズは食いつき不良、イーストは小さすぎて摂食したかどうかわからなかった。生餌としてミミズの微塵を与えてみたがアカムシの方を良く食べる。
 今のところ共食いは2例ほどで、弱った個体が食べられたのかどうか、これも不明である。

流下体を戻す

2016-04-21 | 小父のお隣さん
 繁殖期を前に個体数を減じないよう池から沢へ流下したドジョウを回収した。台所のシンクていどの水溜りから12匹回収できた。このまま増水の度に流下していっても本川には到着できず干上がる水系環境なのである。
 ホトケドジョウの一匹ていどは入っていて欲しかったが本種は皆無。それでも上の池に戻せただけでも「めっけもの」と言うべきだろう。繁殖にかかわれる個体かどうかは不明だが、日干しになるよりカワセミの餌になった方が「よりよく生きた」というもので、それはともかく回収・放流は「ドジョウがいる」と流布されないよう気を使う。

盗掘者の気遣い…

2016-04-21 | 小人閑居して憮然
 そろそろ萌芽する頃だと繁殖母樹にしているヤマウドを確認に行って唖然とした。4株全てが消えている。支柱はあるし、昨季多くの昆虫に花粉を提供し種子を実らせ枯れた茎は姿をとどめている。しかし地際で切断され地中にあるはずの根塊はなく、掘り取った跡が判りにくいよう土で埋めてあった。そうはしても地表は裸地になっているから一目瞭然なのだが枯葉で覆い隠蔽してあった。
 山中の事ではない。拠点道具小屋脇の囲ってある場所で、何時もの事ではあるが盗掘者には「あからさま派」と「隠蔽派」がいる。