トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

水飲み場になるかバスとしても使ってくれるか、それが悶題だ!

2021-12-12 | 何よりの楽しみ
 窪地の一画、集積場所としながら地表水を誘導して土砂の堆積を計り使える土地を生み出そうと言う魂胆は年月が必要だったが、ようやく半分ほど成ったのだ。故に腐食せず残った集積材を更に裁断し端に寄せた事で一坪足らずの更地が出来た。食草としての植生を考慮しなければならないのだが、それは後回しにして空き地対策で「バードバス兼水飲み場」を設えた。

 用材は先日除伐したヤマザクラの大樹で、集積場所から手ごろな寸法材を選び転がして運び据えた。水の入る窪みはチェーンソーで穿ち、横の沢で篩いで選別した小砂利を敷く。水は手洗い水とは別に廃止されたエコトイレの給水管に装着した散水栓より取水し塩ビ管を繋げてチョロ水を落した。
 出来上がってみればたわいもない工作ではあるけれど、管の継手3個を購入した以外は全てフイールドで調達したから新品でないリスクを体験してしまった。水を取る塩ビ管は埋設したのだが、最初に多く吐水させ管内と水溜りの泥などを洗浄してから水を絞っていき適正量までやろうとしても減水量がある段階になると通水音はするけれど吐水口では水が出ていない。

 理由が不明でモタモタオロオロしていたらフェンスの下あたりに水溜まりが広がって来るではないか。慌てて掘り出したら大きな切れ目が入っている。刈り払い機の刃で傷つけたもので8cmほどもあった。使用する範囲を点検すれば防げたミスなのだが、それをしなかったばかりの憂き目であった。
 さて困った。応急処置するためのビニールテープも無い。急ぐ工作でも無いので一旦は切り離し新たな継手で繋ぎなおせば良いのだが、柔軟性のある黒い塩ビ管にあう継手はホームセンターには無いのだった。それゆえに同径と思われるエルボが装着できずナイフで削りヤスリを掛け嵌合具合を確認しさらに続けて削る、という行為で午前の大半を消費してしまったのだ。適正部品ならスポスポスッポンでお終いなのだ。
 灰色の塩ビ管に切れ目を入れ、トーチで焙って軟化させ黒い塩ビ管の外周にまとわりつくよう成形してから塩ビ用の接着剤をたっぷり塗って被せ、救急セットから布製のテープ1巻を使いぐるぐる巻きにした。通水させてみたが何とかOKの様子だ。今回はこれで済まし不具合が続くなら抜本改革である。

 それでも自棄を起こさなければ大団円が来る。通水式は孤爺だけの寂しい式だったけれど水量をチョボ水に調整して完成したのだった。この水場に立ち寄ってくれるかどうか分からないが利用が定着するようだったら三脚を付けた双眼鏡も車載せにゃならん。どうも「出歯亀」の趣味が見え隠れもしてきた。危ない危ない、そう、アブは既にいない季節になったが、こんな季節に水遊びとはやはり危ないか…。

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*今日の一句「望郷」

2021-12-12 | 感じるままの回り道
                 遍わす風花散華ひつじ稲