トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「カウントダウン始まる」

2021-12-01 | 小父のお隣さん
 12月に入った。世間の愁眉は「オミクロン株」に集まっているが「オミ様」は姿が無くなった。それはともかく姥捨て山での注目は「トンボの季節、いつ終いる⁉」にある。残り日数も片手なのか両手が必要なのか、はてまた両足指まで要するのかとんと不明だが「そこにある期日」は疑いようもない。

 その前に小生的に確かめておきたい点が「アキアカネ」の存在なのだ。11月29日には交尾体も視認できたけれど写真は1枚たりともまともな像が無くピンボケばかりだった。捲土重来、12月も存在確認が出来れば水辺を設えて初めての快挙「12月に3種確認」となる。
 実際問題としては「今まで存在していた可能性」が全く無かったとは断言できないけれど小生が判別できない以上、全てはマユタテアカネとして認識してしまった事もあるかもしれない。そんな事で12月の初日、アキアカネの確認だけがお望みでトンボ池に行った。

 目当てのアキアカネらしい個体が八幡神社の屋根にいる。とにもかくにも顔面を見なければマユタテアカネとしか思えないから正面で近接撮影した。デジカメ2台はトラブルで使用不能、スマホに替えお蔵入りし、再度の起用を試みたガラケーのカメラは「記録に失敗しました」のコメントばかりで使えず、お役御免になっていた古いデジカメは写せるものの遠景に焦点が合いやすい癖がある。スマホを代用しようと電気店まで行って購入したコードで接続してもMikrosoftのアカウントに辿りつけなくて頓挫。結局は古い古いデジカメで撮影したのだった。

 オオアオイトトンボは背景に合焦するばかりで1枚も使えるものが無い。マユタテアカネは何とか使えるので小さい画面で左端に載せた。アキアカネらしいのは大きく載せてみたが、マユタテアカネに見られる眉状斑は無いようなのでアキアカネで良いだろう。これで12月、トンボの季節の終盤、3種確認のお赤飯‼。とは言え、この時期の翅で健全な個体はほとんどない。破れていなくてもくすんだ不透明感が出たり、写真のマユタテアカネなど縁がボロボロである。最盛期ならこんな個体は見る事も出来ないのだった。今は捕食者も少なく、水辺で危ないのはクモの巣が筆頭だろう。

    



私、馬鹿よね、お馬鹿さんよね…

2021-12-01 | 小人閑居して憮然
 一輪車の具合が悪い。車軸のボールベアリングが脱落したのだ。こうなるとカラカラと音だけは軽いが車輪は回り難くなり重くなる。車輪単体だけで購入出来るので、そのつもりでいたのだがフイールドに放棄されている塩ビ管を眺めて想いついたのは「これを車軸のスリーブに使えば購入しなくても済む」。まあ、購入した方が安上がりなのは間違いないのだが午後に暇つぶし、手慰みに取り組んでみた。
 太さの異なる塩ビ管を3種類拾い集めたのだが、一輪車の車軸を通してガタつきの無いのは1本で、少々太いのは細い塩ビ管を通してボールベアリングが抜けた内径に合わせれば使えそうだと判った。そこで寸法を測りスケッチして置き、それに基づいて作り始めた。

 車輪のベアリングが抜けた内径は左右同じではなく、早くから抜けてしまった側は2mmほど大きい。細い塩ビ管には車軸を通す、いわゆる「スリーブ」と言う部材になるのだけれど、車軸の径との差は1mmほどで、この隙間にグリースを詰めればガタつきも出ずにスムーズな回転が得られそうだった。ただこの塩ビ管が車軸を通す軸受け兼用のスリーブになるものの、両端にはさらに塩ビ管を被せ外径を大きくしなくてはならない。
 この加工はコンロで焙り、軟化させてから必要な長さだけ押し込んで冷却し、まずは一段落である。この後、木工旋盤で両端の外径の違いを削り出し、タイヤホイールの軸穴に打ち込んで固定終了した。

 と思ったのも束の間、何と長さが10mm不足していて使えない。「なんでこうなるのッ!」とぼやいても後の祭りで自ら測定して誤認してしまったのであった。午後には縁台に日光が当たらない。西風だけが執拗にハグしてくる。放り投げる訳にもいかないから不足の10mmを足したスリーブをもう1本作る羽目になったのだ。
 それでも艱難辛苦、辛抱苦労努力を絶やさなかった結果、ようやく完成したのだ。スリーブの太さを出すために一回り外径の大きい塩ビ管を熱して差し込んだのだが、「有る」と思っていた「塩ビボンド」が自宅ではなくフイールドの道具小屋に持っていったままだった。接着しなくても使えるのだが、振動で外れるのも難儀になるだけだからコンビニまで瞬間接着剤を購入に行った。
 久方ぶりの散歩がてらのコンビニ行き、帰宅の道順が判るかどうか心配だったものの単なる杞憂で難なく帰宅。まだこの身は使えそうで木久扇師匠の水準には達してはおらず神仏に深謝!。

 組み立て終っていたのを再度外して増し径の塩ビ管部分の両端に接着剤を滲み渡らせてから車軸にグリースをたっぷり塗り付けスリーブに収めた。軸の両端を押さえて転がしてみれば静かにスムーズに回る。脱落したベアリングの車軸よりズーッと快適だった。今回の様な一輪車の車軸の破損は度々ある事で、ボールベアリングが安物なのか負荷に堪えない仕様の部品なのか分からないけれどホームセンター仕様の「安かろう悪かろう」の範疇の様な気もする。

 これで車軸はボールベアリングではない単なる塩ビスリーブの軸受け形式になってしまったが、グリースが十分回る受け面積の大きい軸受けとなった事で使用感と耐久性は塩ビ製にもかかわらず向上したはずである。私はお馬鹿では無かった。大変なお利巧さんだった事を今日、初めて気が付いたのだったが「秘するが華」で誰にも言わない!。
 この独り愉悦に浸るのが紳士君子と言うものであってまあ、自慰に同じか。いいえ爺でございますです。少なからず外れてはいないけれど・・・。