埋蔵金でも無かった・・・

　竹や粗朶などの集積部を新たに奥まった窪地に移動させ現れた地表を均していたら蠢く物体がある。唐鍬で掘り掻いていた時の事なので「傷つけなくて良かったぁ」の一言に尽きる。
　この窪みの腐植質の中で数年前にも冬眠中のヒキガエルを掘り出してしまった事があるから、こういう場所は「お気に入り」でもあるのだろう。それはともかく、既に初霜・初氷が記録されたフイールドで、小春日和とは言えさらし者では大迷惑で命にも差し支えるから周囲を囲い元に戻しておいたのだけれど、会のご婦人たちが粗朶運びを手伝ってくれたお駄賃替わりに再度掘り出してさらし者にしてしまった。

　ご婦人たちは気味悪がっても興味津々、スマホで撮影しメッセージ付けて送るやら喋るやら姦しい。ガマ様も迷惑この上だったに違いない。まあ、春になり自ら合コンへ出かけるまでは踏まれなどされないように大事に隔しておきまする。

今日のエッ！品「葉唐辛子の佃煮」と「ピーマンの塩昆布削り粉煮絡め」

　「葉唐辛子の佃煮」は大好物の一つだ。以前は瓶詰でスーパーの棚に並んでいたのだが既に消えて久しい。通販で購入した事があるけれど価格は高めだ。そんな事から唐辛子やピーマンの廃棄株を譲り受け佃煮を作るようにしたのだが、これが何とも言えない満足な味なのだ。今期の一回目は９月ころ、鷹の爪の廃棄株を頂いて作って、今回はピーマンの廃棄株である。赤くなったピーマンも多数ついたままなのだが、これは別にして「ご飯の友」に変える。

　いつも通りと言うか勝手知ったるやり方と言うべきか、レシピなどは思い浮かべない出たとこ勝負の成り行き任せの調理である。普段の、お惣菜を作り置きするのにいちいちレシピを掲げて調理するなど煩わしい。味見をしながら調節するのが性に合う。たまたま録画した番組内で高名な三ツ星シェフが「最高の料理は材料を計量する事から出来るのではない。感性により完成する」とかなんとか言っていた。それでは全く小生のやり方ではないかい⁉。そうか！吾輩は三ツ星主夫なのだ。

　主材料の葉に料理酒、粉末調味料、荏胡麻油、砂糖少々を煮絡め、今回は麦みそ仕立てにした。いつもいつも醤油ベースでは面白くもない。たまには「浮気せにゃー！」と山の孤爺の虫が蠢く。
　　➡　　　　➡　　

　ピーマンの方は輪切りにして、固い種は外し荏胡麻油で炒め塩昆布と砂糖と先般、クッキーに投入した「削り粉」の余りを全て使い切ってしまうために入れた。このことで見た目が汚くなったものの、別にピーマンの鮮やかな色合いは思慮の外なのだ。「ご飯の友」として美味しく食べられれば「それで良いのだ！」とバカボンのパパはおっしゃている。
　食べ始めて気が付いた「蛋白質が足りていない」、いくら南魚沼の実家の新米が「ご飯の友」と合うと言ってもアウトであろう。淡白質の食事ではあかん。諸物価高騰の折り、食費に使わざるを得ない割合は高まる一方なのだが淡白質だけでは身が持たん。なんまんだぶなんまんだぶ。

　　➡