とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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不必要な提携・丸善&アマゾン

2007年08月30日 22時57分27秒 | 経済
読売新聞のウェブ版を開くと「MARUZEN」の大きな文字に「amazon.co.jp」の小さな文字の広告が。
「ん?」
丸善とアマゾンドットコムの提携?

消費者にとってマッタク無意味な提携だ。

丸善といえば洋書輸入の老舗で、たった10ドルのペーパーバックを3000円以上で私たちに売りつけてきた悪徳業者。
その洋書販売の悪徳業者と洋書販売に革命を起こしたアマゾンドットコムの提携には怖い背景が隠れているのかと疑ってしまうものがある。

「アマゾンさん、アマゾンさん。日本の洋書はもっと高くても売れますよ」
「丸善さん、丸善さん。ホントですか?そうですか?」
「ほんとですよ。そうですよ。あんたが安く売りすぎたので客は『あ、洋書ってこんなに安かったんだ』と思うけど。私と貴方が組んだらもとのガッポガッポにもどるはず」
「え?そうなの、そうなの。んじゃ、あんたと組んじゃおか」

てな会話が交わされたかどうかは知らないが。

今後の書籍の価格の動向が注目される提携ではある。

奈良の医療っていったいなんなら?

2007年08月30日 06時58分19秒 | 社会
ダジャレを言っている場合ではない。
またまた奈良で医療機関をたらい回しにされた揚げ句、救急車が事故を起こして乗っていた妊婦が流産をしてしまったという。

「医療ネットはできてたけれど、かかりつけのお医者さんが必要だ」

救急車でたらい回しされるような地域で「かかりつけのお医者さん」を容易に見つけられるかどうかはわからないが、全国的に医療システムの問題が指摘されるなか、奈良は特別問題がありそうだ。

昨年の10月に同じく奈良県内でいくつもの救急病院をたらい回しさせられた患者が、今回と同じく大阪府下の医療機関に向う途中に死亡した。
結局昨年のこの事件の教訓をまったく活かすことができず同じことを繰り返した。

ところで、奈良県は大阪のベットタウンで、その中心となる奈良市、生駒市、大和郡山市、橿原市といった地域は住むには大変便利だ。
大阪までの通勤時間は1時間、自動車で移動すると渋滞さえなければさらに短い時間で移動できることは他の地方に人たちにはあまり知られていない。

「奈良って大阪からものすごく近いんですね」
と東京からの客人はいつも言う。

通勤圏内1時間となれば首都圏では渋滞口として一等地。
このような一等地の住宅地域での医療体制がこれだから恐れ入る。

奈良は大阪のベットタウンであると同時に古い街でもある。
古都というだけでなく、ながくその土地に住み着いている人が多いという意味。
従って高齢者の人口も多い。

ここ数年、奈良県には目立った産業もないこともあり数多くの老人医療施設が多額の公費を注がれて建設された。
あっちの街にも老人ホーム。
こっちの街にも老人ホーム。
自治体に金はないが「福祉」と名が付けば国から金が出るのでたくさん建てた。
一方、奈良では談合体質が恒常化しており、箱物は順番で建設を決めている、と言われる。
管理団体も順番で決める、と言われる。
産官共同作業なのでバレることもない、と言われる。

でも県下のある町役場では二三年に1回の割合で逮捕者を出しているくらいなので、真実なのかもわからない。
もちろん容疑は「収賄」だ。

これに対して医療は整備に金がかかり医者も集まらず、システムを作っても役人や地元の特定業者のポケットに小銭が転がり込むこともないから中途半端なことしかしないのか。

奈良の医療はいったいなんなら。
シャレでも言わないと不安で住めないところになってしまうかもわからない。