「Macの出荷台数がVAIOを抜いた」
というのは昨年秋の経済ニュース。
intel製CPUを採用したApple社のMacintoshの売上げが好調で、ついにソニーのVAIOの出荷台数を上回った。
その理由は「Windowsも使えるから」。
正直、自宅ではMacOSしか用のない私にはどうでも良いことだったが、ゲームを楽しみたい、もっと色んなソフトを使いたい、有料動画を見てみたい、というMacユーザーには「Windows」が使えるメリットは少なくない。
家電量販店でもMacを扱うお店が増えて周辺機器も買いやすくなった。
iPodだけがMac牽引の理由じゃない、ということだ。
この元気なMac市場に於てそれに反抗するようにMac用老舗ワープロ「egword」や日本語変換ソフト「egbridge」などのパッケージ製品の生産中止とサポート1年のみの通知が製造元のエルゴソフト社から届いた。
「MacOS Xにおける日本語環境の成熟や日本国内でのMac市場の低迷などから」
というのが撤退の理由らしい。
先日したように日本のMac市場は低迷するどころかアップしつつあるし、アップル社純正の日本語変換ソフト「ことえり」は相変わらず「ことえり」している。
日本語環境が成熟しているとは決して言えないのだ。
エルゴソフト社に何があった?
エルゴソフト社の親会社はゲームソフトなどを展開するコーエー社。
ゲームソフトほど儲からない実用ソフトの事業は「不採算事業」として撤退を指示したのかもわからない。
「利益率の悪い事業は継続しない」は現在の日本では全ての業種で展開されていること。
エルゴソフトのパッケージ製品事業もそういうビジネスに判定されたのかもわからない。
ともかく日本語変換ソフトは「ことえり」か「ATOK」の二者択一。
ワープロソフトは「MS Word」か「iWorks Page」かのどちらかになってしまうMacの環境。
かなり問題ではないだろうか。
| Trackback ( 0 )
|
私は今でこそWinユーザーですが、コンピュータの世界にはPerforma575から踏み込んだんです。今も会社で漢字Talk(!)が走るPower Macintosh7600(!!)をコキ使っています(コイツは先日内蔵電池が切れて大変でした)
Performaの頃にはクラリスワークス(のちAppleWorksと改称)という統合ソフトがバンドルされていたので私はこれでワープロ作業をしていました。
今思えばお世辞にも良いソフトとは言い難く、しかも当時の「ことえり」との組み合わせでは誤変換の嵐でしたが、それでも操作に慣れるとなかなか他のソフトに乗り換えづらい。
で、当社のPowerMacにも搭載されました(笑)で、その後、業務上Illustratorを導入することになり、クラリスはここ数年使ってません。もしかしてクラリスを現役でおいているのはウチだけではないでしょうか?
先日内蔵電池の交換をした際に「もう使わんからハズすか」と部下に提案したら、なんと私らMacでのソフトのアンインストールの方法をスッカリ忘れていたのでした(恥) よっぽど管理人さんに電話で聞こうかと思いましたわ(笑)
今どきクラリスワークス使っている人。私も見かけません(笑)。
クラリスワークスの後継ソフト「アップルワークス」も今や存在しなくなり、すべてiWorksに引き継がれているので昔のMacのお手軽環境は失われつつあるようです。
ご存じかも知れませんがegwordは優れもののワープロソフトでした。(すでに過去形)
レイアウトがやりやすく、作図機能や写真の貼り付け、回り込みも美しくPDF出力が簡単なのでイラストレーターやページメーカーなんか使わなくても印刷原稿が作れる便利なワープロです。
それが撤退。
なんか、めちゃ悲しいですね。
ところで、クラリス使っていると言うことはOSはクラシック。
偉い!
まだ爆弾と格闘しているんですね(笑)。