スパゲティ屋さん。
パスタ屋さんではない。
一昨年10月まで私が勤務してたわが社の営業部の近く、つまり大阪なんばの府立体育館近くにスパゲティ屋さんがある。
オープンしたのはいつだったのか忘れてしまったが、間口も狭い、奥行きもさしてない、小さなスパゲティ屋さん。
5人程が腰をかけることのできるカウンター席と、二人掛けのテーブル席が2つあるだけの小さなお店なのだ。
入り口にイタリア国旗のカラーリングのテントが張り出しているが、それがなければスパゲティ屋さんとは思えない。
実は私。
ここのスパゲティが大好きなのだ。
先週の土曜日、久しぶりにこのスパゲティ屋さんを訪れた。
昼前とあって空いていた。
カウンター席にオッサンが二人。
一応イタリアレストランなのにオッサンが男同士で昼を食べに来るのが許される雰囲気をこの店は持っている。
私も部下のW君と二人で入ったのだが、手前のテーブル席は予約済みらしく紙ナプキンに包まれたフォークとスプーン、おしぼりウェッティが置かれていた。
「えーとね、トマトチキン」
と私。
「僕、トマトベーコン、大盛りで。」
とW君。
「んじゃ、僕も大盛りで」
と追従する私。
この店の主人は寡黙。
カウンター向こうの調理場で黙々と面を茹で、調理している。
そこへ親子連れ四人が入ってきた。
先のテーブルを予約していた人たちだ。
先のオッサン二人と私たち二人、そして親子連れ四人。
これで店はほぼ満席。
そこへオッサン二人の連れがやってきて三人になった。
「今日はよう混んでるな」
と私。
「ホンマですね」
とW君。
当然、店主は一人で切り盛りしているのでてんてこ舞い。
そこへオバチャン3人がやってきた。
「あの、3人、いけますか?」
「....ううう、あああ.......あの........」
と店主がパスタを茹でる笊を持ったまましどろもどろになっていると、
「あ、一杯ですね。また、来ます!」
とオバチャンたちは諦めた。
暫く経つと今度は中年の夫婦がやってきて、
「....あの、待っていていいですか?」
「..うううう........ええええ....」
「すぐ空きますよね」
「........えええ......うううう.....」
と店主はてんてこ舞い。
夫婦は何食わぬ顔のまま狭い店内で待ち始めた。
「おいおい。ここ人気店か?」
と私。
「さあ~。初めてですよ、こんなん」
とW君。
この店、どこかのファミレスみたいに麺を予め茹でてるなんてことはまったくなく注文が来てから茹で始める。
待ってる間にキャベツのみじん切りとバナナのサラダが運ばれてくる。
待つこと30分。
注文していたスパゲティが届いた。
で、食べ終わる頃、バナナジュースが運ばれてくる。
そもそも、ここのスパゲティは量が多くてメチャ美味い。
したがって大盛りを頼むと食べ過ぎになるのでいつもは自重していたのだが、久しぶりなのでたらふく食べてしまったというわけだ。
価格も安く、サラダにバナナジュース付大盛りトマトチキンが850円。
「タウン誌にでも載ったんかな、ここの店」
「さあ~」
頭に?を灯しながら店を出た。
家へ戻ってから「なんば スパゲティ」でググってみたら、なんとトップに表示された。
「へ~、有名な店やったんや」
『タブキスパゲティ』
パスタじゃなくてスパゲティの美味い店だ。
住所:大阪府大阪市浪速区難波中3丁目8-22
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お元気そうでなによりです。
さて今回ご紹介のこのお店・・・
今度の3連休に行ってみます。。。
ウッキ~楽しみです!!
ここのスパゲッティ屋さん。
お洒落な感じはまったくありません。
大衆スパゲティ屋。
それだけに味はバッチリ。
但し味覚には個人の嗜好がありますので、もし、こばちゃんさんの舌に合わなくても許してくださいね。
でも多分、美味いと思います。