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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



この4月に社名をチン○コ株式会社、じゃなかったDIC株式会社に社名変更する大日本インキがビックリするようなステートメントを発表した。

「うちの大豆油インクは基準を満たしていませんでした」

洒落にならないとはこのことだ。

実は私の会社は来月発刊予定のカタログを製作しており、不幸なことに私はその責任者である。
一昨年までの、
「営業経験を活かしてまったく新しいカタログを」と大見え切ったのは良いけれども、内容を凝り過ぎたのと、一部で新しく取得する資格認定に合わせるために1月発刊が伸びていたのだ。
おかげで製品ともカタログとも関係ない様々な問題を抱えることになった。

その最たるものが「再生紙問題」。

製紙会社が揃いもそろって偽装してくれたおかげで「R100マークはどうすんの?」ですったもんだになってしまった。
「社長が環境方針に謳っているので、カタログには再生紙が必要だ」
と口やかましく言う役員のオッサンには藁半紙にがり版でカタログを作ったろかとも思ったりした。
で、結局「このカタログは再生紙を利用しています。」という曖昧な表現に落ち着いた。
私としては、
「お客様へ。再生紙問題と環境問題は関係ありません。再生紙をカタログ用の白い紙に漂白するためにどれだけエネルギーを無題遣いして環境を破壊しているのかご存知ですか?」
と書いてみたかったのだが、そこは右へ倣えの日本社会。
いくら正しいことでもそんな表現は許されない。

しかし第二次世界大戦中に共産主義者でもないくせに、
「日本はおえんで。アメリカに勝てるわけなかろ~が」
と岡山の片田舎(山手村=現総社市)で公言していた祖父を持つ私としては、言いにくい環境でも正しいことを主張したがる性格を持っているので、わざと言ってみたかったのだが認められなかった。

んでもって、再生紙の問題がやっとこ解決したら、今度は印刷用インキが偽装していたというわけだ。

大日本インキの主張によると正しくは偽装ではなく「基準に適合していなかった」というらしい。
適合していなかったことを「公表していなかったこと」と「偽装」とが、どんなふうに違っているのか私は嘘つきではないのでよく分からない。
「ソイシール」も「エコマーク」も一部に適合していなかったインキがあったらしいが今となっては製造出荷した製品のうち、どのインキが適合していなかったのか分からなくなっているらしい。

これって、どこかの餃子と大差ないのではないだろうか。
「印刷用インキ、オマエもか」
と、ジュリアス・シーザーが印刷屋さんだったら言ったかどうか不明だがチン○コ株式会社、もとい大日本インキ株式会社はどう責任をとってくれるのか見物である。



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コメント
 
 
 
大変です・・・ (こばちゃん)
2008-02-06 19:28:19
管理人さん、まいどです。
こばちゃんです。

いや~印刷会社としてとっても痛い年初です。。。

最初、年賀ハガキの再生紙問題。
我耳を疑ってしまいました。
今、うちの紙屋さんもこの問題を払拭するのに精一杯のようです。
で、それにもまして弊社の上得意先であります「DNP」の とある子会社のソイインクも基準値以下だったとか・・・弊社の得意先ですのであまりきついことは言えませんが、誰がどう聞いても「餃子」の話と同じように聞こえます。

弊社もこの件で得意先からいろいろ問い合わせがありました。

弊社営業は「古紙~%」という依頼で発注があれば製紙会社を信用し、その紙で印刷していましたが、それが偽造やったとは・・・

世間の話として「パッ見~分かれへんから普通紙で印刷している」というようなことも聞こえてきます。

「このままだと地球が危ない!」といった環境問題は
本当に地球にやさしいのでしょうか? 一見「地球に優しい・人にやさしい」などととてもやわらかい響きで耳触りがいいですが、最近なんか違うなぁ~とつくづく考えてしまう今日この頃です。

いったい誰のための「地球環境」なのでしょうかねぇ?
 
 
 
地球環境問題 (監督@とりがら管理人)
2008-02-07 06:18:52
こばちゃんさん、おはようございます。

誰のための地球環境問題ですか.......。
80%以上は「ショーバイ、ショーバイ」なんでしょうね。
再生紙問題も、大豆油インクの問題も、みんなみんな商売欲での表示ですし、エコマークってめちゃお金かかるの知ってます?
売上金に応じて印税みたいに協会に上前はねられるんですよ。

環境省なんか無駄な省で、それにぶら下がる外郭団体なんか役人の金稼ぎのための組事務所みたいなもんです。

ホンマ、やりにくい世の中ですよね。
 
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