とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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バンコクのトランプ詐欺、再開の前に

2007年05月09日 22時06分43秒 | タイ旅行記・集
GW前に気が向いて連載を開始した「バンコクのトランプ詐欺」はGWまでに完結せず、無責任な筆者の私はそのまま旅に出てしまった。
アクセス状況を分析すると、結構好評だったようで、

「なんで、最後まで書けへんねん!」

というお怒りの声が聞えてきそうだが、そこは素人ブログ作家の私である。
自分の唯一の道楽である「旅」を優先さしてしまったのは、致し方ないところではある、とご理解頂きたい。

ところで、私はこの「バンコクのトランプ詐欺」シリーズの冒頭で、
「GW中に、私のような経験をしないための参考にしていただきたい」
とお断りしていたことをご記憶の方もいらっしゃるだろう。
だから、私はお聞きしたい。

タイへ旅された皆さん。
大丈夫でしたか?と。

今回の私の旅はタイは実は乗り継ぎのスワンナプーン国際空港での短い滞在だけで、11日間もの間、ミャンマーのみに滞在していたので、この期間中にどれほどの日本人ツアーリストがバンコクをウロウロしていたのか、まったく目撃していない。
しかし、一昨日書き込んだように6日(日曜)夜のスワンナプーム国際空港は、見かけるアジア人の半分以上が日本人のような雰囲気で、ギフトショップやブランド品の並ぶその長いロビーは、まるで心斎橋筋商店街の様相を呈していたのだった。

オミヤゲの定番「グリコプリッツ・ラープ味」は売切れ店続出のようで、私は高価な5箱4000円もんチョコレートを買わなければならなかった。(会社およびご近所用オミヤゲ)

ところで、そんな日本人ウヨウヨのタイであるが、新聞報道によると昨年のクーデター以来の日本人訪タイ者数は7%ダウン。
観光産業に大きな打撃を与えているのだと言う。
落ち込んでいるのは日本人だけでなく、中国人の観光客は24%以上の落ち込みで大変のようだ。
もっとも、日本人渡航者のほうが圧倒的に多いので、中国など物の数ではなく、かつ、タイでは中国人のことを「コンチン」といい、忌み嫌う風潮があるので、さらにどうでもよろしいとこではある。(私にとっては、という意味)

なお、追放されたタクシン前首相はコンチンで、国の財産を一族で着服し、シンガポールという華僑の国に蓄積しようとしたので嫌われた、という事実は、日本では余り知られていない。

バンコクで入国する外国人の9人に1人が日本人だというのだから、タイは大変だ。
そこで、アメリカの広告代理店に日本向けのテレビCM製作を発注したらしい。

しかし、私の見る限り、タイの日本人観光客減の原因は、クーデターでも日本人の嗜好の変化でも何でもないという気がする。
では、その最大の原因は、というと、為替レートがメチャクチャ悪くなっているからだと思われる。
つまり、割安かつお得感満載のタイ旅行が、あまりお安くないからではないかと思えるからだ。

ちなみに2年前は1万円を両替すれば3500バーツぐらいにはなったが、日曜日にラーメンを食おうと思って両替したら約2800バーツにしかならなかった。
ラーメンは225バーツ。
日本のラーメンとさして値段がかわらん。

ある意味、為替レートはトランプ詐欺より怖いかも分らない。

~「バンコクのトランプ詐欺」今週末に連載再開!~