とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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光華寮裁判に見る最高裁のアホ判事

2007年04月01日 17時45分17秒 | 政治
結論から述べると現実問題として台湾は中国ではない。
したがって、先日最高裁判所のアホ判事が出した判決は無効である。(と言っても私にはなんの権限もないので取り消しができないのが残念だ)

台湾に一歩足を踏み入れると、そこは中国とはまったく異なる人々の国であることは一目瞭然。
いや、踏み入れる前から台湾は中国とまったく違うことは朝日新聞と毎日新聞、NHK以外の人には常識だ。
最高裁判事というぐらいの高い職に就いているのであれば、台湾に関わる知識ぐらいもっているだろう。
ところが先生方は、なにを血迷ったのか意味不明の判決を下したのだ。
「台湾は中国の一部だよ」
これをアホといわずしてなんという。

最高裁の判事というのは憲法判断をするのが主な仕事だと聞いている。
そんなエライ先生方はもしかしたら官舎に隠って六法全書を見つめながら妄想に耽る世間知らずの悪性のオタクなのかも分らない。

ところで、台湾を中国の一部とする法的根拠は何にもない。
中国大陸での政争に敗れた国民党が、勝手に台湾島に逃げ込んで、
「ここは我々の島だ。抵抗は無意味だ。我々は中国国民党だ。」(スタートレックのボーグの声をイメージして読んで下さい)
と宣言し、虐殺と弾圧の限りを尽して台湾人を同化しようと試みたに過ぎない。

これは他人の家に勝手に上がり込んで、包丁や拳銃で家人を脅し、家族の何人かを絞め殺したり誘拐し、
「この家は俺の家だから観念しろ」
というのと同じこと。
つまり強盗殺人テロリスト以外の何ものでもない。

元々台湾の家族で50年間も家長であった日本政府も、
「台湾島は、中国国民党さん、あんたの物だ」
なんてことは昔も今も、一言も言ってない。
第二次大戦敗戦の時も言わなかったし、サンフランシスコ講和条約締結の時も言わなかった。
ただ少し引っかかるのは強盗の首領蒋介石と一時的に国交を結んだことだ。
「中華民国国民党と国交を結んだのだから、日本は中国国民党の台湾支配を認めたことになるんじゃない」
と突込まれると一般人はいささか困るだろうがが、私は困らない。
困る理由が見つからない。

日本は台湾政府国民党として認めたわけで、中国政府と認めたわけじゃない。
大陸の中国共産党と国交を結んだ時に台湾政府国民党とたもとを分かったわけだが、それは建前。
たもとを分かったのは中国国民党で台湾政府ではなかったわけだ。
それが証拠に今日に至るまで国民党が邪魔する以外は日台間の人材交流が途絶えたことは一度もない。
それどころか、益々活発に友好的になってきている。

この台湾政府が日本国内における自分の不動産物件に対する裁判で敗訴した。
その理由が不可解だ。

「72年の日中共同声明で、台湾当局は原告の国家を代表する政府ではなくなり、訴訟を担当する資格を失った」

というもので、これではまるで他人が家に押し入って、
「この家はおれんち」
と宣言したら、お役人がやってきて、
「地方に持ってた下宿も他人の持ち物になったんだから諦めろ」
と認めていることと同じじゃないか。

最高裁の判事は中国共産党の党員なのか、それとも最近流行りの現実知らずの裁判官のお仲間なのか。
間違いないのは正義とは何かを知らない無知無能のアホ判事ということだ。

こういう奴らを司法の頂点に頂いているとは情けない。
こんなことなら将来大変な事態が訪れるかも分らない。
やがて奴らと奴らの仲間は竹島占領を目論む韓国政府の言い分も、北方領土の対外的にも領土化を図るロシアの主張も、
「日本は実効支配してないじゃん」
と自国の最高機関の1つが認めてしまう日が来るかもわからないのだ。

ともかくこんな判決、日本人として情けない。

しかし悲観してはいけない、日本と台湾の人々。
旭日は、必ず昇る、東から。