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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



9月末にオープンしたばかりのバンコク新国際空港へ初めて降り立った。
日本から飛んでいる唯一の国際深夜便、関空発のタイ航空と全日空のプーケット行きの共同運行便を利用してやってきた私であった。
もちろん、航空券はタイ航空(安いほう)を買っていたのは言うまでもない。
で、着陸したのは11月1日の朝、午前5時(現地時間)であった。

飛行機の窓から眺める景色は当然ながらドンムアン空港とはかなり違ったものになった。
見慣れた赤い屋根のアパート群や道路脇のガソリンスタンド、お寺、そして遠くを流れるチャオプラヤ川。
それがいずれも目に入らず、田んぼか原野か分からないようなだだっ広い土地が広がり、その中をハイウェーが走っていたり、ちょっとした集落があったりする。

「けっ!なんじゃい、これ。新千歳やんけ」

そう。
バンコク新国際空港「スワンナプーム空港」は、北海道の新千歳空港によく似た雰囲気のところにある、そいでもって熱帯の国の飛行場だったのだ。

ターミナルビルももちろん完全に新しいものであった。
つまり伊丹空港に似たドンムアン空港のような「ボロっちい」ターミナルビルではなく、関空か羽田第二ターミナルのように美しく、かつ広大なターミナルなのであった。
さすが建設費の60%が私たち「日本人」の税金で整備された空港だ。
タイの空港だが、どことなく日本の臭いがするのは言うまでもない。

それにしても広い。
広すぎて分かりにくい。

飛行機も着陸してからボーディングゲートに接続するまで軽く10分以上はタキシングしているのだ。
「このままどこまで走って行くのだろう?」
と乗っている乗客が不安になってくるくぐらいに広い。
いっそのこと市内まで走ってくれればいいのだが、そういうバカなことにはないのでボーディングゲートが接続されたら降りることになる。

接続されたゲートの位置にも関係しているのだが、降りてからが、また長い。
延々と続く動く歩道(または歩く歩道)を移動して行かなければならない。
幸いなことに、動く歩道は関空の動く歩道のようにホンワホンワした踏み心地のものではなく、阪急梅田駅や東京駅京葉線コンコースに設置されているような、足下が固いタイプだ。

で、結局11月1日はトランジットで別便(ヤンゴン行き)に乗り換えたため入国には至らなかったが、トランジットエリアに到着するまで、飛行機が着陸してから軽く30分近くもかかってしまったのであった。

つづく

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