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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



NHK朝ドラ 視聴率だんだん低迷 関心薄れ脚本力も低下?(産経新聞) - goo ニュース


NHKの朝の連続テレビ小説が視聴率低迷を理由に終焉を迎えようとしている。

これって、少し鈍感すぎやしないか?
それとも、権威主義にこだわりすぎたのか?

朝の「連続テレビ小説」に匹敵する人気を誇っていた(と、私は思っている)銀河ドラマや金曜ドラマなど、テレビ史に残るような数々の名作を生み出したNHKの夜のドラマシリーズはとっくの昔に終焉を迎えていることは、誰も知っている。
大河ドラマも一時は衰退をしてしまい、とりわけ「山河燃ゆ」から数年続いた現代劇は大河ドラマにかなりの傷跡を残した。

しかし渡辺謙が主演した「独眼竜政宗」以来、好評を続けており、とりわけ今年放送の「篤姫」は嘘八百の歴史検証にも関わらず大人気だ。

一方朝ドラの方は衰退し、内容もイマイチのものが多いと聞く。
この秋からは満を持してヒット作「二人っ子」の三倉茉奈・三倉佳奈の双子女優を起用。
しかし思うように視聴率は伸びていない。
正直、この双子は関西圏では出過ぎのため、ちょっとばかし食傷気味な部分もあるのだろう。

そもそも朝ドラの衰退はドラマの中身にあるのではないことは間違いない。

「おはなはん」が始まった頃、世の成人女性の多くは専業主婦かそれに類する人びとなのであった。
そこで子供や旦那が出かけた直後の朝8:15はテレビで一時を過ごすことのできる時間帯だった。
だからNHKの連続テレビ小説は絶好の娯楽番組で、まさに消費者のニーズにぴったりと合致していたと言える。

ところが40年以上も経過すればライフスタイルが変わのも当たり前で、ドラマの視聴対象の女性達は今やワーキングウーマン。
8:15なんて時間帯には間違いなくオフィスで一日の準備をしているか、会社へ向う電車に揺られているということになる。
だから、朝の連続テレビ小説は見たくても見ることのできない存在になってしまった。
正直言って、この時間帯のドラマが視聴率15%以上取れることは誇りにしてもいいと思う。
20%以上などというのは、おこがましいと言えるだろう。

ということで、朝の連続テレビ小説の衰退の原因はNHKの市場把握の無さにある、というのが真実といったところか。

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