人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

佐渡裕,ベルリン・フィルを振る~CD,DVDの印税は震災義援金に

2011年05月24日 08時30分50秒 | 日記
24日(火).佐渡裕が20日から3日間,初めてベルリン・フィルを振り,武満徹「フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム」,ショスタコービチ「交響曲第5番」を指揮しました 朝日の記事によると,武満の曲は日本名で「あなたが時と呼ぶものが私から流れ出る」というもので,打楽器のアンサンブル曲とのことです.

小学校の時の文集に書いたとおり,彼の夢は「指揮者になってベルリン・フィルを振ること」だったそうですから,その夢が実現したことになります.夢を描いて,自分を信じて,それに向かって努力することは大切なことですね.底力がある人はそれを実現します

ショスタコービチの交響曲第5番は「革命」というタイトルが付けられていますが,その名の通り,第1楽章の深い鎮魂のメロディーから最終楽章の豪快なクライマックスまで,一つの物語のようなドラマチックな曲です.終演後は汗だくになりながら「大震災後,音楽家に何ができるか悩んだが,自分が全力で仕事をやりとげることだけはやろうと思った」と語ったそうです.

佐渡裕の演奏は何度か生で聴いたことがあります.ベートーベンの第9交響曲をいっしょに聴いた音大の指揮科を出た友人の言葉が印象に残っています.「あの人の指揮は乱暴です.あれじゃ,楽員がついていくのが大変です」.

彼は「題名のない音楽会」の司会を務めていますので,指揮ぶりを見ることが出来ます.自分自身は最近この番組を見ることはありませんが.ただ,一つ思うことは,彼が演奏会で取り上げるのはドラマチックな曲が多いのではないか,ということです 最後に静かに終わる曲は滅多に演奏しない.ネットを見ていたら”ベートーベンの第6交響曲「田園」は一度も演奏したことがない”と書かれていました.この曲も静かに終わります.

彼は演奏中に指揮棒を折ったことが何度かあるなどエピソードに事欠かない人のようです.よく言えば情熱的な指揮者,悪く言えば乱暴な指揮者,といったところでしょうか.実際に生演奏を観て聴いて判断していただきたいと思います.

今回の演奏はCDとDVDで発売される予定で,佐渡は印税を震災の義援金にあてるとのことです.ひとりの人間として素晴らしいではないですか

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