人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

フィラデルフィア管弦楽団が経営破綻!

2011年04月18日 22時20分41秒 | 日記
18日(月)その2.今朝の新聞各紙の社会・文化面には驚いた。「米名門楽団が経営破綻」の見出しで、アメリカのフィラデルフィア管弦楽団の評議会が16日、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を裁判所に申請し再建を目指すことを決めたという。

AP通信の配信による各紙を総合すると、1900年に設立された名門オーケストラであるフィラデルフィア管弦楽団は、2009年の収入が前年の5310万ドル(約44億円)から2940万ドル(約24億円)へ落ち込んだという。チケット収入、寄付金の減少によるものということだ。

フィラデルフィア管弦楽団といえば、ユージン・オーマンディが引き連れて来日した際に、東京文化会館に聴きにいったことがある。プログラムは確かムソルグスキーの「展覧会の絵」とブラームスの「交響曲第3番」だったように記憶している。当時は「フィラデルフィア・サウンド」と言われ、華麗な音作りが魅力のオケだった。展覧会の絵は色彩感豊かな曲なので、このオケにピッタリだったが、ブラームスはあまりにも輝き過ぎて、このオケには相応しくないと感じたものだ。

ニューヨーク・フィル、ボストン交響楽団と並ぶ名門オケだが、アメリカの主要オーケストラが事実上経営破綻するのはこれが初めてとのことだ。演奏会は予定通り続けるという。しばらくクリストフ・エッシェンバッハが常任指揮者を務めていたが、数年前にシャルル・デュトワに代わったのではなかったか。

リーマン・ショック以来、寄付金が大幅に減少したことは大いに考えられる。幸か不幸か、日本のオーケストラの場合は、収入に占める寄付金の割合が少ないのだが、手放しで喜んではいられない。
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