4月1日(火)。学校や多くの会社・団体では今日から新年度ですね エイプリルフールに引っかからないように気を付けましょう
都内は桜が満開というニュースが流れていますが、北区滝野川の整骨院近くの石神井川では、まだ満開まではいっていないようです
昨日は冬の寒さがぶり返したので、この寒さが去って温かくなったら満開になるのだろうか・・・期待しています
ということで、わが家に来てから今日で3731日目を迎え、トランプ米大統領は30日、米NBCテレビのインタビューで、米憲法が禁じる自身の3選について「多くの人がそうするのを望んでいる」として否定せず、「3期目を目指す方法がある。冗談ではない」と主張した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
「多くの人」って誰のことだ? 世界中があんたに引っ掻き回されて迷惑してる 「冗談ではない!」
隔週金曜日の夕食に「鶏のから揚げ」を作るローテーションがあるのですが、先週は娘も私も外食だったし、今週もコンサートがあるため作らないので、昨夕作ることにしました 今回も外カリカリ、内ジューシーに出来上がりました
昨日、サントリーホールで「千葉県少年少女オーケストラ 東京公演」を聴きました プログラムは①ニコライ「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲、②メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64」、③ベートーヴェン「交響曲第3番 変ホ長調 作品55 ”英雄”」です
演奏は②のヴァイオリン独奏=レイ・チェン、指揮=下野竜也です
そもそも私が本公演を聴こうと思ったきっかけは、朝日新聞編集委員の吉田純子さんが連載コラムでこのオーケストラの音楽監督・佐治薫子(さじ しげこ)さんの精力的な活動を紹介していたからです 佐治さんは1935年千葉県木更津市生まれ。1956年千葉大学教育学部音楽科卒。県内の小学校でリード合奏の指導に情熱を傾け、赴任する先々の小学校で1996年に退職するまでの40年間 ひたすら音楽教育に力を注ぎ、40数回 子どもたちを全国優勝に導いています
千葉県少年少女オーケストラは、1996年に佐治薫子を音楽監督に迎え、都道府県レヴェルでは全国初の少年少女によるオーケストラとして結成され29年目を迎えました 団員は10歳から20歳までの160名で、「よい音で、よい演奏を」をモットーに、土曜・日曜を利用して県内各地から千葉県文化会館に集まり練習に励んでいます
海外公演では、これまでにアメリカ、韓国、ドイツ、ブルガリアで演奏会を行い、好評を博しています
過去に招聘した指揮者は 下野竜也のほかに、現田茂夫、井上道義、クリスティアン・アルミンク、山下一史、山田和樹、佐渡裕、飯森範親など錚々たる顔ぶれが揃っています
自席は2階RD1列12番です。通路側席だと思って取ったら右端のどん詰まりの席でした 会場は9割くらい埋まっているでしょうか
若い聴衆の姿が目立ちます
上が白、下が黒のユニフォームで統一したンバーが配置に着きます オケは16型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び。コンマスは女性奏者です
全体を見渡すと、圧倒的に女性が多く、特に弦楽セクションでは、男性奏者は合計しても10人に満たないと思います
この状況は全国の音楽大学オーケストラの現状に近いのではないか
また「少年少女オーケストラ」というと小中学生をイメージしがちですが、このオケはそれよりも上の年齢層(高校~大学生くらい)が中心のように思いました
1曲目はニコライの歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲です この歌劇はウィーン・フィルの初代指揮者としても知られているオットー・ニコライ(1810-1849)が1845年から48年にかけて作曲、1849年にベルリンで初演された全3幕7場から成るオペラです
下野の指揮で演奏に入りますが、オペラの喜劇性を表した明るく痛快な演奏が展開しました
2曲目はメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)が1844年に作曲、1845年にライプツィヒで初演されました
第1楽章「アレグロ・モルト・アパッショナート」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグレット・ノン・トロッポ ~ アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります
ヴァイオリン独奏のレイ・チェンは台湾生まれ。15歳でカーティス音楽院に入学、2008年ユーディ・メニューイン国際コンクール、2009年エリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝しています
協奏曲のため、弦楽器は12型に縮小します レイ・チェンが手にするヴァイオリンは、日本音楽財団から貸与されている1714年製 ストラディバリウス「ドルフィン」です
巨匠ヤッシャ・ハイフェッツが愛用していたことで知られ、レイ・チェンの前は諏訪内晶子が貸与されていました
下野の指揮で演奏に入りますが、レイ・チェンの演奏を聴いていると、すっかり「ドルフィン」を手なずけて、その美しい音色を最大限に引き出していると感じます とにかくよく歌うヴァイオリンで、流麗な演奏が展開します
オケは下野の指揮のもとピタリとソリストに寄り添います
ソリストとオケとが混然一体となって華麗なフィナーレを飾りました
満場の拍手とブラボーが飛び交う中 カーテンコールが繰り返されました レイ・チェンはアンコールにオーストラリアの歌「ワルツィング・マチルダ」(レイ・チェン編)をストーリー性豊かに超絶技巧で演奏し、大きな拍手を浴びました
その後レイ・チェンは、本公演の主催者の一つに「日本音楽財団」が名を連ねていることから、「ドルフィン」貸与に対しお礼を述べた上で、J.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ」第3番より第3曲「ガヴォットとロンド」をメリハリを付けて演奏、再び満場の拍手を浴びました
プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第3番 変ホ長調 作品55 ”英雄”」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1803年から翌04年にかけて作曲、1804年にロブコヴィツ侯爵邸で私的に初演された後、1805年4月7日にアン・デア・ウィーン劇場でベートーヴェンの指揮により初演されました
第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「葬送行進曲:アダージョ・アッサイ」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・モルト ~ アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります
弦楽器は14型の編成を採ります 下野の指揮で第1楽章が主和音の2つの連打で開始され、チェロが雄渾な演奏を展開します
オーボエとフルートがよく歌います
第2楽章は冒頭のオーボエ・ソロが素晴らしい
弦楽器のアンサンブルが美しく響きます
第3楽章では中間部でのホルン三重奏(6人の奏者のうち3人が演奏)が素晴らしかった
第4楽章では再びフルートとオーボエが大活躍しました
オーケストラの総力を挙げての渾身の演奏により壮大なフィナーレを飾りました
満場の拍手とブラボーの嵐のなかカーテンコールが繰り返されました ここで、下野がマイクを持ってトークに入りました
オケのメンバーに対し「今回初めてサントリーホールで演奏した人?」と呼びかけると、約半数のメンバーが手を挙げました
次に「今回初めて『英雄』を演奏した人?」と呼びかけると、これも約半数のメンバーが手を挙げました
それにしてはとても立派な演奏だったと思います
次いで、音楽監督の佐治薫子さんをステージに迎え、トークを始めました
佐治さんは とても今年90歳を迎えるとは思えないほど矍鑠とされています
下野に指導と指揮のお礼を述べ、「演奏がピアニッシモの時は客席もピアニッシモで、演奏後の拍手はフォルティッシモで、聴衆の皆さんも とても素晴らしかったです
」と称賛し、「オケの演奏も、レイ・チェンさんも、聴衆の皆さんも、すべてが素晴らしく、今日はとても満足です
」と述べ、満場の拍手を浴びました
その後、経験の浅いオケのメンバーがオケの手前に横一列でスタンバイし、全員でヨハン・シュトラウス2世のポルカ「雷鳴と電光」を、聴衆の手拍子とともにノリノリで演奏、満場の拍手のなかコンサートを締めくくりました
とても素晴らしいオーケストラです 千葉県の財産だと思います
チャンスがあれば次回も是非聴きたいです
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます