19日(土)。昨夕、浅草の「ボナ・フェスタ」というロシア料理店で美女3人と会食しました 地元のHさんのお薦めのお店です.都営浅草線で浅草まで出て徒歩で数分のところにお店はありました.私の隣にKさん,前にHさんとMさんが並びました.予約なしで行ったので,その場でドリンク2杯付の”当店お薦めコース”を選びました
MさんとHさんはスパークリンク・ワインを,Kさんはサワー系の飲み物を,私は赤ワインを選び,早速乾杯しました
が,いったい何に?
最初はアミューズグールです.上に貝柱の揚げ物が,下にコールスル―が入っていて,とても上品な味がしました
次に出されたパンは中にトマト風味の詰め物が入っていて,これも絶品です
次は生ハムとコーンポークの盛り合わせです.新鮮で美味しい
次はいよいよ待望のボルシチです.ボルシチはたぶん初めて食べますが,牛肉と玉ねぎが入ったトマトベースのスープです.これも絶品
そして,ロシア風キャベツロールのトロトロ煮.ボリュームたっぷりで,軟らかくて美味しい
デザートはアイスクリーム,グレープフルーツ,ブルーベリー(大きい!),キャラメルプリンの盛り合わせ
ロシアンティーにはタップリとストロベリージャムを入れていただきました
パンをお代わりしたり,他の3人の2杯目のドリンクをいただいたりしたのでお腹がいっぱいになりました 食後,Hさんが持参したアイパッドで写真を撮りまくりました
私の両隣に美女が入れ替わり立ち代わり座って写真を撮り,まさに”両手に華”の『独占・男の時間』を味わいました
もうこんな”良い思い”は今後二度とないかもしれないな,などと思わずニヤケてしまいました
2時間くらいお店で楽しいひと時を過ごしましたが,その時の証拠写真はHさんのアイパッドの中に閉じ込められていて,私の手許にはありません
連休明けにメールで送ってもらわねば
お店を出た後,背中が痛くて整骨院に通っているKさんが先に帰り(超寂しい!),残る3人でタクシーで上野に出てカラオケを歌いました 最初は1時間半の予約で個室に入ったのですが,時間の経つのが速く,30分を2回延長して,結局11時半頃まで飲んで歌いまくりました
Hさんの「六本木心中」はやっぱりうまいなあ
圧倒されでしまいます.Mさんの「思い出枕」は思い入れたっぷりだったなあ
私はジュリーや高橋真理子の歌を歌ったけど,誰も聴いていなかったなあ
Hさん,Mさん,Kさん,昨夜は楽しいひと時をご一緒させていただき,ありがとうございました また同じメンバーで飲み且つ食べに行きましょうね
ということで,わが家に来てから344日目を迎え,オヤツをねだるモコタロです
ぼく 堅あげポテトなんて食べられないよ オヤツちょうだい!
閑話休題
コンサートのチラシの束にこういうの( ↓ )が入っていたので,お知らせします
この日,私は同じ東京文化会館でも小ホールの方で開かれるベートーヴェン「弦楽四重奏曲9曲演奏会」の方に行くので,残念ながら上の公演は聴けません
も一度,閑話休題
立川談志著・和田尚久構成「立川談志まくらコレクション」(竹書房文庫)を読み終わりました 当ブログの読者であれば、落語家の立川談志師匠が集めた「よく眠れる枕のコレクション」の話でないことは理解していますね
言うまでもなく、「まくら」とは本題に入る前に語られる、落語家によるフリートークのことを指します
「枕詞(まくらことば)」から派生した言葉なのでしょう。この本では昭和40年(1965年)から平成17年(2005年)までの40年間に立川談志師匠が演じた落語の「まくら」だけを集めたものです
「まくら」はそれぞれの時代を反映して時事ネタが組み込まれている話が多いのですが、意外だったのは談志師匠が衆議院議員選挙に当選した年が昭和46年(1971年)と、ずいぶん昔のことだったことです。もっと最近のことだと思っていました
平成4年の落語のまくらで,ある大阪の落語家とのやり取りを語っています その落語家が自分の落語は”ウケる”と言っているのに対し,談志師匠は「3日おいてもいい,1か月おいてもいい.同じことを二度繰り返してごらん.笑わなくなるよ」と言い,次のように諭しています
「つまりね,あなたの言う,ウケるからいいというのを条件にしておくとね,ウケてる時は良いよ,ウケないと困るでしょ?そんときにそうじゃなくて,理屈っぽいようだけども,落語というのは,こうこうこういうもんだから,こっちから攻めているんだ,ここを守っているんだ,というのがあるとね,これ,迷わずに済むでしょ?あんた,ウケなくても ウケないというのは,一つの演技の方法とか内容がこうなったからだと認識できるよね
」
師匠は,落語はただウケれば良いと言うものではないという,落語に対する心構えを語っている訳ですが,やはり,一本筋が通っていないと,相手(お客さん)によってブレが出てくるという事でしょう
平成5年の落語のまくらでは,自分の芸の分析をしています
「なんて言いますかな,わかりやすく言うと,『おれ好みの芸』なんだな,おれは(爆笑・拍手).こういう言い方すると一番わかるでしょ?『おれ好み』なんだ 観客とのバランスとか,ラリーとか,それから自分の置かれた状況に対するアドリブの対処とか,無茶苦茶ななり方とかね
そりゃあそうだろうな.『おれ好み』の芸が,おれ好みで演った時には,そりゃいいよなあ,おれには(笑).そっちにとっては,どうだかわかんない
」
相当な自信家であることは疑いようがない師匠ですが,平成7年の落語のまくらでは,奥さんとの会話が語られています
「ここのところ,あんまり落語演ってないんですけどね.ただ,歩きながら,いつも演ってんだ(笑).それから,寝る前に女房に向かって演ったりなんかして(笑)」
『寝られないから,聴かせておくれ』って言うんだ,落語を(爆笑・拍手).おれはしょうがねえから,そこで,落語演るわけだ,こうやってな.すると寝入っちゃうね,グーッとね(笑)
『どの辺から寝たの?』って聞いたら『わかんないー』だって(笑).
「凄いぞぉ,うちの女房は.彼女の語録を紹介しようと思ってね」
『パパ,お金持ってんでしょ』
『持ってるよ』
『じゃ,何で,落語なんて演るの?』
『・・・・・』
『お金が欲しいの?』
『金なんぞ,欲しくない』
『だったら,演んなきゃいいじゃないの』
『・・・・だけど,落語やらないとなあ』
『ああそう,演んないとおさまんないの,じゃあ,小さな声で演ったら』(笑)
『つい演っちゃうんだ』
『それが駄目なのね』って言ってたよ.
「そうなんだね.つい演っちゃうってのがね.だんだん彼女の方が真理じゃねえかって,思うようになってね」
天才・談志師匠も奥さんにはかなわないようですね
ずっと時代が近づいてきて,平成17年の落語のまくらでは,独特の”文化文明論”を展開しています
「わたしの健康状態は,医者さえいなければ元気という状況でして(笑) 医者に脅かされているんですね ・・・・・医者の話の戻るけどね.数値ってのに,皆,脅かされている部分があるんじゃないかな
つまり,わたしは,形式的には文化人なんですよね.医者は,文明の側なんですよね.わたしの方には,あんまり,文明はないです.文明ってのは,人類の一番先端にいて,生活を楽にする行為です.より多く,より早く.それに対して,残されたものに,潤いを与えるものを文化と言う
わたしは,そういうふうに勝手に定義しているわけです.つまり形式的には文化人であるおれが,文明に怯えているんですね
この矛盾.内容的には,死んだってイイじゃねいかって言ってんだけどね.そのくせ脅えがある.死ぬまでのプロセスが嫌なのかね.実に困ったもんです
」
こういうことを落語のまくらで語れるのは談志師匠しかいないでしょう 今さらながら,一度でいいから師匠の落語を寄席で聞いてみたかったと思います
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