5日(月・祝)。わが家に来てから今日で3765日目を迎え、米FOXニュースなどは2日、トランプ米大統領が79歳になる6月14日の誕生日に首都ワシントンで軍事パレードを開催する計画だと報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
いよいよトランプも 独裁ぶりが北朝鮮の金正恩の域に達したか! もはや毒災末期症状だね
昨日、東京国際フォーラムで「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025」の2公演を聴きました
最初は16時からホールCで開かれた「交響曲? 協奏曲? それとも室内楽? ~ パリ生まれの破格な名曲を聴く」公演です 曲目はショーソン「ピアノ、ヴァイオリン、弦楽四重奏のためのコンセール ニ長調 作品21」です
演奏はピアノ=レミ・ジュ二エ、ヴァイオリン=オリヴィエ・シャルリエ、弦楽四重奏=ハンソン四重奏団です
ピアノ独奏のレミ・ジュ二エは、パリ国立音楽院、エコール・ノルマル音楽院、ハンブルク音楽演劇大学で研鑽を積む 2013年、エリザベート王妃国際コンクール第2位ほか入賞
ヴァイオリン独奏のオリヴィエ・シャルリエは10歳でパリ国立音楽院に入学 ミュンヘン国際コンクール第3位。ヨーロッパ各国のオーケストラと共演を重ねる
ハンソン四重奏団は2013年にパリ国立音楽院内で結成 ジュネーヴ国際コンクール第2位、リヨン国際室内楽コンクール第3位など入賞
ショーソン「ピアノ、ヴァイオリン、弦楽四重奏のためのコンセール ニ長調 作品21」はエルネスト・ショーソン(1855-1899)が1889年から91年にかけて作曲、1892年3月4日にブリュッセルで初演されました 第1楽章「決然と」、第2楽章「シシリエンヌ」、第3楽章「荘重に」、第4楽章「フィナーレ:非常に活発に」の4楽章から成ります
本公演を聴くにあたり、ドーリック弦楽四重奏団他によるCDで予習をしておきました
自席は1階16列15番、左ブロック右から2つ目です 会場はかなり埋まっています
大きな拍手の中6人が登場し、配置に着きます おやっ?と思ったのは、ハンソン四重奏団(うちヴィオラが女性)の4人は黒の衣装、白の靴で統一していたからです
赤の靴下で統一した弦楽四重奏団は見たことがありますが、白の靴で統一は初めてです
第1楽章は作曲者の指示通り、ピアノの決然とした3音の動機で開始されます その後、弦楽がテーマを引き継ぎますが、ピアノも弦楽も流麗な演奏を繰り広げます
第2楽章はシチリアーノが詩情豊かに演奏されますが、まるで寄せては返す波のようです
第3楽章は弦楽器のメランコリックな演奏が弱音で繰り広げられますが、シャルリエのヴァイオリンはヴィブラートが自然でとても美しく響きます
第4楽章は一転、躍動感あふれる演奏が展開しますが、とくにハンソンSQの面々は演奏するのが楽しくて仕方がないという風情で生き生きと演奏します
この楽章ではフランス音楽特有の”エスプリ”を感じました
満場の拍手とブラボーが飛び交い、カーテンコールが繰り返されました
次に18時からホールAで開かれた「ウィーンを席巻した作曲家が聴かせる豪壮な破天荒」公演を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73 ”皇帝”」、②同「合唱幻想曲 作品80」です
演奏は①②のピアノ独奏=フランソワ=フレデリック・ギイ、②のソプラノ=七澤結、河向来実、メゾ・ソプラノ=一條翠葉、テノール=櫻田亮、大槻孝志、バリトン=萩原潤、管弦楽=横浜シンフォニエッタ、合唱=東京混声合唱団、指揮=鈴木秀美です
自席は1階4列37番、センターブロック右通路側席です
オケは10型で 左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対抗配置をとります コンマスは女性です。ざっと見渡すと、第2ヴァイオリンのトップには新日本フィルの首席・佐々木絵理子が、チェロのトップには東京シティ・フィルの首席代行・香月圭佑がスタンバイしています
1曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73 ”皇帝”」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1809年に作曲、1811年にライプツィヒで初演されました
第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ・ウン・ポーコ・モッソ」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります
白髪+白髭同士の鈴木秀美とフレデリック・ギイが登場し配置に着きます
鈴木の指揮で第1楽章に入りますが、冒頭からフレデリック・ギイの力強くクリアなピアノが展開します 彼のピアノは明解そのものです
弦楽奏者の手指の動きに注目していると、ヴィブラートをかけていないことに気が付きました
古楽演奏の権威・鈴木秀美の指示によるノン・ヴィブラートの「ピリオド奏法(古楽奏法)」での演奏により、メリハリの利いた演奏が繰り広げられます
全楽章を通じて、フレデリック・ギイのピアノは大胆にして繊細で、ベートーヴェンらしい演奏でした
2曲目はベートーヴェン「合唱幻想曲 作品80」です この曲は正式には「ピアノ、合唱、オーケストラのための幻想曲」で、1808年にウィーンで初演されました
声楽を交響曲に取り入れた「第九」を先取りした作品と言え、第2部から登場する主題は、16年後に作曲される「第九」の歓喜のテーマの萌芽と考えられています
第1部「アダージョ」、第2部「フィナーレ」、第3部「アレグレット、マ・ノン・トロッポ」の3部から成ります
本公演を聴くにあたり、オットー・クレンペラー ✕ ダニエル・バレンボイム盤のCDで予習しておきました
東京混声合唱団のメンバーがオケの後方に入り、その手前に独唱陣が控えます ピアノはステージ中央から動きません
鈴木の指揮で演奏に入ります 第1部はフレデリック・ギイの独奏ピアノが力強く展開します
第2部はオーボエとホルンの合図に続いてピアノが主題を提示し、それをもとに管弦楽により様々な変奏が繰り広げられます
第3部に入ると、合唱と独唱陣が活躍しますが、この声楽陣が素晴らしい
満場の拍手とブラボーの嵐がステージに押し寄せました ピアノの蓋が邪魔になって、残念ながら独唱陣と合唱がほとんど見えません
小曽根真さんだったら蓋を閉じて、ステージ後方が見えるようにしてくれるんだけどなぁ ジャズ・ピアニストはアドリブが命だからなぁ・・・と独り言を言っていましたが、カーテンコールで独唱陣がステージの手前に出てきてくれたので、全員の顔を確認することが出来ました。私も大きな拍手を送りました
「合唱幻想曲」なんて滅多に演奏されません その意味では、鈴木秀美氏に感謝です
今日も「ラ・フォル・ジュルネTOKYO」の2公演を聴くため、東京国際フォーラムに行きます
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