人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

マリオ・ヴァンツァーゴ ✕ 読響でスクロヴァチェフスキ「交響曲」、ブルックナー「交響曲第4番 変ホ長調 ”ロマンティック”」を聴く ~ 読響第631回定期演奏会

2023年09月13日 00時18分01秒 | 日記

13日(水)。わが家に来てから今日で3165日目を迎え、東京都教育委員会などは11日、2024年度入学者対象の都立高校入試から男女別定員を全面廃止することを決めた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     今まで こんな恥ずかしい男女差別をやっていたとは 東京はアナクロニズムの極致!

 

         

 

昨日、夕食に「豚の生姜焼き」と「カブの味噌汁」を作りました 生姜焼きは豚小間肉を使いましたが、サラダをワンプレートに乗せ、洗いものを少なくしました

 

     

 

         

 

昨夜、腰痛対策用腰ベルト着用のうえ、サントリーホールで読売日響「第631回定期演奏会」を聴きました プログラムは①スクロヴァチェフスキ「交響曲」、②ブルックナー「交響曲第4番 変ホ長調 ”ロマンティック”」です 指揮はマリオ・ヴァンツァーゴです

マリオ・ヴァンツァーゴはスイス・チューリヒ生まれ。ウィーン国立音楽大学でハンス・スワロフスキーらに師事。インディアナポリス響、ハイデルベルク市歌劇場、グラーツ歌劇場、バーゼル響、イェーテボリ響などの音楽監督を歴任。2010年から今年夏までスイスのベルン響の首席指揮者兼芸術監督を務めました

 

     

 

オケは16型で左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並び   ステージ下手にはピアノ、チェレスタ、ハープがスタンバイします コンマスは林悠介、アシスタント・コンマスは「葵トリオ」の小川響子が客演しています 最近、小川さんの客演が多いように思いますが、何かあるのかな

1曲目はスクロヴァチェフスキ「交響曲」です スタ二スラフ・スクロヴァチェフスキ(1923ー2017)はポーランド出身の指揮者・作曲家です。2007年から10年にかけて読響の常任指揮者を務めました 今年が彼の生誕100年に当たることから、今回”日本初演”として演奏されることになりました この曲は2003年に作曲された作品で、第1楽章「レント・ミステリオーソ」、第2楽章「プレスト・テネブローソ」、第3楽章「アダージョ」の3楽章から成ります

背が高く頑丈そうな体型のヴァンツァーゴが指揮台に上り、第1楽章に入ります 弱音によって緊張感を高める所謂”現代音楽”が流れ、「こういうの苦手。帰ろうかな」と思いました。第2楽章に入ると何とかついていけそうな曲想になり、林コンマスのヴァイオリン・ソロが演奏されたのを機に「帰ろう」という考えを止めました 第3楽章に入ってやっと曲の良さが少し分かり始めました。この楽章でも林氏の美しいソロが救いでした 演奏後は すごい拍手でしたが、読響の演奏は素晴らしかったものの、みんな曲の良さを解って拍手してるのかな

この日も「ブルックナー・プログラム公演 男性トイレ長蛇の列の法則」が適用されました

 

     

 

プログラム後半はブルックナー「交響曲第4番 変ホ長調 ”ロマンティック”」です この曲はアントン・ブルックナー(1824-1896)が1874年に作曲(初稿)、1878年から80年にかけて改訂、1881年2月20日にウィーンで初演されました 各楽章に中世ロマネスク時代への憧れを示す標題的内容があるとし、その意味で作曲者自身が「ロマンティック」と名付けました 第1楽章「運動的に、しかし速すぎずに」、第2楽章「アンダンテ・クアジ・アレグレット」、第3楽章「スケルツォとトリオ」、第4楽章「フィナーレ:運動的に、しかし速すぎずに」の4楽章から成ります

第1楽章が弦楽器のトレモロとホルンによる「ブルックナー開始」で幕を開けます 速いテンポでサクサクと演奏されたので、ちょっと意外でした 日橋辰朗のホルンが素晴らしい 彼の演奏はこの楽章に限らず、全楽章を通して冴え渡っていました この楽章ではホルン・セクションをはじめ、トロンボーン、テューバ、トランペットといった金管楽器が良く鳴っています 木管楽器ではオーボエの金子亜未、フルートのフリスト・ドブリノヴの演奏が際立っていました 第2楽章では、遠藤真理と富岡廉太郎の率いるチェロ・セクションの深い演奏が印象的でした また、柳瀬省太率いるヴィオラ・セクションがこの楽章を通して素晴らしい演奏を展開しました 第3楽章ではホルンを中心に狩りの音楽が展開し、トリオではフルートがよく歌いました 第4楽章は、再び速いテンポで開始され、推進力に満ちた演奏が繰り広げられました フィナーレは金管・木管楽器が咆哮し、ティンパニが炸裂し、弦楽器が渾身の演奏を展開、音の大伽藍を築き上げました

満場の拍手がヴァンツァーゴと読響の面々に送られ、カーテンコールが繰り返されました

読響は巧い連中が揃っているなあ、とあらためて思いました とくにブルックナーの交響曲のような大曲は、読響の深みのあるゴージャスなサウンドで聴くと、一層曲の良さが解ります

         

ところで、久しぶりに”天下無敵”のサスペンダー爺さんを見ました これまでも何度かコンサートで見かけましたが、それほど目立った動きがなかったので、「爺さん、最近おとなしくなったのかな」と思っていました ところが、昨日はいつもの悪い癖が再発したようです 開演時間になり、楽団員が三々五々ステージに現れ配置に着きます そして、拍手に迎えられて林コンマスが入場してきた まさにその時、爺さんがレセプショニストに伴われてヨタヨタと現れ、1列目の、コンマスの真ん前の席に座ったのです    何なんでしょうか、この図々しさは   どんなに遅くとも開演時間には自席に着いて、オケの面々を迎えるのが”聴く側”としての常識です それを、コンマスが出てくるタイミングを狙ったように登場するのは「計算づく」としか思えません コンマスはじめオケの楽団員の皆さんに対して失礼です。定期会員の多くは、爺さんが注目を浴びるために意図的に遅く入場してくることを知っています そして、みんな呆れています ホール側も、開演時間になったら扉を閉めて入場を拒否するとか、対応を取った方が良いと思います オーケストラに対する敬意がない者はコンサート会場に来るべきではない

         

さて、もう一つあります。ブルックナー終演後、聴衆が拍手をする中、隣席の若者がスマホを取り出し、何とカーテンコールを写メし始めたのです N響、東響、新日本フィルなどはカーテンコール時の写メが許されていますが、読響は解禁されていません よほど注意しようと思いましたが、最近は若者に限らず、ナイフや包丁をバッグに忍ばせている可能性もあるので、止めときました マナーを守れない者が後を絶たないのは困ったものです

 

     


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