人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

イオン・マリン ✕ 東京交響楽団でチャイコフスキー「交響曲第4番」、ストラヴィンスキー「火の鳥」を聴く ~ 第700回定期演奏会 / ラーメンの自動販売機

2022年06月26日 07時10分08秒 | 日記

26日(日)。近所のコインパーキング脇ににこんな自動販売機がありました

 

     

     

 

どうやら5種類のラーメンが冷凍の状態で販売されているようですが、驚くのは料金です 1,000円と1,100円の2種類しかありません 余程の自信作としか思えませんが、いまいち自販機でラーメンを買う気になれません 売れているのだろうか

ということで、わが家に来てから今日で2723日目を迎え、銃乱射事件が相次いだことを受け、米連邦議会上院は23日、21歳未満の銃購入者の身元確認の厳格化などを盛り込んだ銃規制強化法案を可決した一方、米連邦最高裁は23日、自宅外で銃を携行するために厳格な規制を設けたニューヨーク州の法律を違憲とする判決を言い渡した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     民主主義と三権分立は 米国の基本方針だが アメリカはいったいどうしたいのか?

 

         

 

昨夕、サントリーホールで東京交響楽団「第700回定期演奏会」を聴きました プログラムは①チャイコフスキー「交響曲第4番 ヘ短調 作品36」、ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1910年版)です 指揮はイオン・マリンです

イオン・マリンはジョルジュ・エネスク音楽院、ザルツブルク・モーツアルテウム大学で作曲、ピアノ、指揮を学ぶ 1986年にルーマニアから亡命しオーストリア国籍を取得、ウィーン国立歌劇場で正指揮者を務める 現在、ヨーロッパの主要オーケストラや歌劇場に定期的に招かれている

 

     

 

オケは16型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東響の並び。コンマスは小林壱成です

1曲目はチャイコフスキー「交響曲第4番 ヘ短調 作品36」です この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840ー1893)が1877年から翌78年にかけて作曲、1878年2月にサンクトペテルブルクでニコライ・ルビンシテインの指揮により初演されました 「わが親愛なる友へ」という献辞がありますが、これはパトローナのフォン・メック夫人を指します 第1楽章「アンダンテ・ソステヌート ~ モデラート・コン・アニマ ~ モデラート・アッサイ・クアジ・アンダンテ ~ アレグロ・ヴィーヴォ」、第2楽章「アンダンティーノ・イン・モード・ディ・カンツォーナ」、第3楽章「スケルツォ:ピッツィカート・オスティナート、アレグロ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・コン・フォーコ」の4楽章から成ります

第1楽章がホルンによる「運命の動機」ファンファーレによって開始されます 当時のチャイコフスキーの置かれた不幸な立場(早期に決裂した結婚、自殺未遂など)を考えると不幸な運命の動機です このホルン・アンサンブルとその後のトランペットとトロンボーンによる演奏が素晴らしかった オーボエ首席の荒絵理子、フルート首席の相澤政宏の演奏が冴えています 第2楽章では冒頭の荒のオーボエ独奏が郷愁を誘います その後のチェロ・セクションのアンサンブルも抒情的です 終盤におけるバスーン首席の福井蔵の演奏も素晴らしい 第3楽章では弦のピッツィカートが美しく響きます 間を置かずに続けて演奏される第4楽章は、いきなり「運命の回帰」ファンファーレです 金管と木管の咆哮、弦・打楽器の渾身の演奏が展開します ここに至って、チャイコフスキーはベートーヴェンの運命交響曲の「苦悩を克服しての歓喜」を表しているように見えますが、彼は最後に自らの「運命」を乗り越えることができたのだろうか イオン・マリン ✕ 東響の演奏は運命を克服した、という演奏だったように思いました

 

     

 

プログラム後半はストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1910年版)です この曲はイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882ー1971)がロシアバレエ団の主宰者セルゲイ・ディアギレフの委嘱により1909年から翌10年にかけて作曲、1910年6月にパリ・オペラ座でピエルネの指揮で初演されました 独特のリズムを中心とする斬新な音楽により大成功を収め、ディアギレフから「ペトルーシュカ」と「春の祭典」が相次いで委嘱されました

バレエの台本は振付家のフォーキンが中心となって作成したものですが、内容は「火の鳥は黄金の羽を持つ幸せを運ぶ鳥である。イワン王子は火の鳥の羽を得て、その力で魔王カシチェイとその手下たちを倒していく 魔法をかけられて囚われの身となっていた王女たちを助け出したイワン王子は、王女たちの一人ツァレヴィーナと結婚式を挙げる」というものです

「火の鳥」は最近、1919年版の「組曲」が演奏される機会が多く、演奏時間が約20分程度と短い「組曲」版に慣れてしまっているのですが、オリジナルの音楽は約50分もかかるので、かえって新鮮に聴くことが出来ました 全曲を通してライブで聴いたのは初めてかもしれませんが、バレエ音楽だけにドラマティックな作りになっていて、演奏もドラマティックでした 特にフルート3(持ち替え1)とピッコロ1のフルート・セクションが大活躍で、相澤政宏のフルートと濱崎麻里子のピッコロが素晴らしかった ホルン首席の大野雄太のソロは特筆に値します この曲でも荒絵理子のオーボエが冴えていました 小林コンマスのソロも素晴らしかった

この曲はバレエ音楽なので、是非ともバレエを観ながら聴いてみたいとつくづく思いました 観て聴いて初めて作品の理解が深まると思います

ところで、賑やかな「カシチェイ一党の凶悪な踊り」が始まるや否や、居眠りしている隣席のお兄さんの向こうの席のおじさんが、いきなり前にめりになって指揮を始めたのです こういう人、いるんですよね、どこのホールにも 指揮をする振動が背もたれに伝わってくるので、いい迷惑です こういう時に思うのは、事前に場内アナウンスで注意してくれないかな、ということです 例えばこういう風に

「お客様にお願い申し上げます。演奏中 勝手に指揮をしないでください。他のお客様のご迷惑になります 日頃のストレスをコンサートホールで解消するのはお止めください。だれもあなたに注目していません 分散退場の前に優先的にお帰りいただいて結構です。世界の平和とご家族のご多幸をお祈りしております

とかさ~ こういうのって、本人だけが気がついていないものです 困ったもんだ

 

     


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