人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

METライブビューイングでワーグナー「ローエングリン」を観る ~ ピョートル・ベチャワ、クリスティーン・ガーキー、ギュンター・グロイスベックにブラボー!

2023年04月27日 06時45分34秒 | 日記

27日(木)わが家に来てから今日で3026日目を迎え、谷国家公安委員長は25日、東京都内での自民党衆院議員のパーティーで、岸田首相が今月15日に和歌山市内で襲撃された事件の一報を受けた後も「うな丼を食べた」と発言し、野党から批判が出ている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     わざわざ「うな丼食べた」と言う? 野党も もっと大事な問題を追及すべきだろう!

 

         

 

昨日、夕食に「お肉やわっやわ鶏のガリチー煮」を作りました 先日、娘のリクエストで作ったところバカ受けしたので、再挑戦しました ガリチーはガーリック&チーズです。とても美味しかったです

 

     

 

娘はチーズや牛乳が中心のソースを残して、パスタソースにしてスパゲティーを食べていました よほど気に入ったのだと思います

 

     

 

         

 

昨日午前10時から、新宿ピカデリーでMETライブビューイング、ワーグナー「ローエングリン」を観ました これは今年3月18日に米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されたオペラのライブ録画映像です 出演はローエングリン=ピョートル・ベチャワ、エルザ=タマラ・ウィルソン、オルトルート=クリスティーン・ガーキー、テルラムント=エフゲニー・ニキティン、ハインリヒ=ギュンター・グロイスベック。管弦楽=メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱=メトロポリタン歌劇場合唱団、指揮=ヤニック・ネゼ=セガン、演出=フランソワ・ジラールです

幕間のMETラジオ解説者W.バーガーの説明によると、メトロポリタン歌劇場で「ローエングリン」が最初に上演されたのはMET創設の1883年シーズンだったとのことです 今回の公演はフランソワ・ジラールによる新制作によるもので、期待が高まります

 

     

     

「ローエングリン」はリヒャルト・ワーグナー(1813-1883)が1846年から48年にかけて作曲、1850年にワイマールで初演された全3幕・ドイツ語によるオペラです

ブラバント国の公女エルザ姫は、公国の継承権を持つ弟ゴットフリートを暗殺したという あらぬ疑いをかけられていた    訴えたのは、人望のある貴族テルラムント伯だった ドイツ国王ハインリヒ1世のもとで、その裁判が行われる。危機に陥ったエルザの祈りに応え、白鳥の曳く小舟に乗って、一人の若く美しい騎士が現れる🦢 謎の騎士は、テルラムントを決闘で破り、エルザの潔白を証明する 人々はその奇跡に熱狂する(以上第1幕)。

エルザと騎士の結婚が決まる だが、恥辱を蒙ったテルラムントとその妻オルトルートは、謎の騎士の没落を狙って策謀を重ねる 騎士がエルザに「名前も素性も問うてはいけない」と命じていたことから、まずエルザにあらぬことを吹き込み、彼女の心に騎士に対する疑いの念を生じさせていく 晴れの婚礼の行列に割り込み、その騎士は魔術を使うまやかし者であると繰り返し主張する夫妻の言葉を騎士は一蹴するが、エルザの胸には、騎士への疑いが次第に芽生え始める(以上第2幕)。

婚礼の夜の語らいが進むうち、ついに衝動を抑えきれなくなったエルザは、禁断の問いを騎士に向かって発してしまう お名前は? 御身分は? これによりすべてが崩れ去る 夜が明けると騎士は、人々の前で、自らの名をローエングリンと明かし、その出自を語った上で、白鳥をゴットフリートの姿に戻し、聖杯の国へ帰っていく エルザの悲嘆、ゴットフリートを魔術で白鳥に変えたという自らの悪事が露見したオルトルートも斃れる(以上第3幕)。

 

     

     

指揮をとるヤニック・ネゼ=セガンは1975年モントリオール生まれ。2018年9月にMET第3代音楽監督に就任、フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督と兼任しています

指揮者がオーケストラ・ピットに入り、第1幕への前奏曲が神秘的なサウンドで展開します ステージは「地下の世界」で、天井に大きな穴が空いていて、月が見えます それは人間の目のようにも見えます この舞台が本当に美しく宇宙的な広がりを感じます また、ブラバント国の国民の衣装が白と黒のリバーサルで、明と暗を一瞬で変化させます 登場人物が相当豪華な衣装なのに、主人公のローエングリンだけがサラリーマンの黒ズボンにワイシャツ姿です この演出では、ローエングリンはごく普通の人間であることを表しているようです

歌手陣は総じて絶好調でした

ローエングリンを歌ったピョートル・ベチャワは1966年ポーランド生まれ METを代表するリリック・テノールですが、何を歌っても素晴らしく、ローエングリンでもドラマティックな歌唱で聴衆を魅了しました 幕間のインタビューで、ほとんど出番のない第2幕の楽屋での過ごし方について尋ねられ、「ゴルフゲームをやったり、他のオペラの勉強をしたりしている」と答えていました

エルザを歌ったタマラ・ウィルソンはアメリカ・アリゾナ生まれ 恵まれた身体を生かしたドラマティック・ソプラノで、余裕のある歌唱力を発揮しました

オルトルートを歌ったクリスティーン・ガーキーは1969年ニューヨーク生まれ。METライブでは「ワルキューレ」ビュルンヒルデ、「トゥーランドット」タイトルロールなどで存在感を示しましたが、今回も強靭なドラマティック・ソプラノで圧倒しました 幕間のインタビューで、「悪役オルトルート」をどう演じるかについて、演出のフランソワ・ジラールと話し合ったそうですが、カラスの動作を真似することにしたそうです そういえば、指先の動作などがカラスに似ていました

テルラムントを歌ったエフゲニー・ニキティンは1973年旧ソ連ムルマンスク生まれ 比較的明るいバスバリトンの魅力を発揮しました

ハインリヒを歌ったギュンター・グロイスベックは1976年オーストリア生まれ 深みのあるバスで、威厳のあるドイツ国王を歌い演じました

今回も存在感を示したのは、総勢130人のメトロポリタン歌劇場合唱団の圧倒的なコーラスです

特筆に値するのはヤニック・ネゼ=セガンの指揮のもと、歌手に寄り添いつつ無限旋律を奏で続けたメトロポリタン歌劇場管弦楽団の渾身の演奏です オーケストラ単独で演奏された各幕への3つの前奏曲は、それぞれの幕の内容を凝縮する見事な演奏で、思わず聴き入ってしまいました

つくづくMETオペラは一流ではないな、と思います 超一流です

METライブビューイング、ワーグナー「ローエングリン」は、新宿ピカデリーでは本日(27日:10時開始)までですが、銀座東劇では5月4日(木)まで上映されます 上映時間は幕間のインタビューや2回の休憩(各10分)などを含め4時間56分です

まだご覧になっていない向きは、今度の連休中に鑑賞してはいかがでしょうか 決して後悔はしません

 

     


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