人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

近藤史恵著「タルト・タタンの夢」を読む~中途半端な数のチョコレートの詰め合わせを売るのは何故?

2015年05月06日 10時42分08秒 | 日記

6日(火・休).昨日は休日にも関わらず何の予定もなかったので,夕方から都内某所で友人と待ち合わせて,夕食のあとカラオケ を歌ってきました.気が付いたら23時を回っていて,酔いも回っていました と言う訳で,わが家に来てから209日目を迎え,またお気に入りの袋に入って下界を眺めるモコタロです 

 

          

          ご主人はカラオケ行ったのか 精密採点でなくてよかったな        

 

  閑話休題  

 

近藤史恵著「タルト・タタンの夢」(創元推理文庫)を読み終わりました この本は朝日新聞の書評欄で紹介されていたものです.近藤史恵は1969年大阪市生まれ.大阪芸術大学文芸学部卒.2008年に「サクリファイス」で第10回大藪春彦賞を受賞し一躍脚光を浴びました

これは,ある商店街にある小さなフレンチ・レストラン『ビストロ・パ・マル』を舞台に,シェフ(料理長)の三舟忍,副料理長の志村洋二,ソムリエの金子ゆき,ギャルソンの高築智行の4人のスタッフと来客者たちとの間で起こった小さな事件や不可解な出来事の謎を,普段は無口な三舟シェフが解いていくという筋立てです

 

          

 

常連の西田さんはなぜ体調を崩したのか?フランス人の恋人はなぜ最低のカスレを作ったのか?などフランス料理にまつわるテーマで謎解きを展開していきます.連作短編集と言ってもよいでしょう

タイトルを見ると,「タルト・タタンの夢」,「ロニョン・ド・ヴォーの決意」,「ガレット・デ・ロワの秘密」,「オッソ・イラティをめぐる不和」,「理不尽な酔っぱらい」,「ぬけがらのカスレ」,「割り切れないチョコレート」といった具合で,ほとんど,フランス料理を知らないと理解できないように思いますが,そこは何とか読んでいるとそれとなく分かってきます

読んでみて一番印象に残ったのは最後の「割り切れないチョコレート」です.あるチョコレート専門店は超人気店ですが,なぜか箱に入ったチョコレートの数は2,3,5,7,11,13,17,19,23,29と中途半端な数なのです 感が良い人はすぐに気が付くはずですが,「素数」です つまり,1とその数以外の数では割り切れない数のことです.それでは,なぜその店では「素数」の個数入りのチョコレートばかり売っているのか・・・・その理由を知った時,ちょっとした感動を覚えます

普段フランス料理を食べる習慣はないのですが(バターを大量に使うので),こういう本を読むとたまにはフランス料理を食べてみたいと思ったりします.これは読書の効用でしょうか,悪影響でしょうか

 

  閑話休題  

 

2日から4日までのラ・フォル・ジュルネ音楽祭で,スマホで写メしておきながら当ブログでご紹介できなかった写真を掲載しておきます

 

          

 

          

 

          

 

                                       

 

          

          

 

          

 

          

          

 

          

    

          

         

 

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