26日(土)。24日付の日経夕刊第1面のコラム「あすへの話題」で、実践女子大学教授の佐倉統氏が「そもそも日本は二季の国」という見出しのエッセイを書いています 超略すると次の通りです
「日本は四季が美しいのが自慢だったのではないかーと嘆きたくなるが、大阪市立大学の生態学者・吉良竜夫(1919ー2011)は50年以上前に、『日本はもともと二季の国だった』と喝破していた 「日本文化の構造」(講談社現代新書・1972年)によると、吉良は『日本は四季の別が明らかで、自然のめぐみゆたかな国・・・とは、かつての国定教科書のうたい文句だったが、本当はうるわしい春と秋の季節はあまりにも短い
日本の大半は、長い夏と長い冬の交代する国、蚊帳とこたつの交代する二季の国なのである
』と述べている。快適な春と秋がなくなったのではなかった
もともと短かったこの2つが、さらに短くなっただけなのだ
量の違い。程度問題
」
う~ん、そうだったのか、程度問題か とはいえ、この暑さが緩和されるわけではないしなぁ
希望としては春と秋が長くなってほしい
冷暖房がいらないので電気代がかからないからね
なんと風流からほど遠い理由だろう
ということで、わが家に来てから今日で3847日目を迎え、トランプ米大統領は24日、改修工事が進められている英連邦準備制度理事会(FRB)の本庁舎を訪ね、工事費用の予算超過を理由に、自らの利下げ要求に応じないパウエル議長を批判しようとしたが、間違ったコストを示してパウエル氏に正される一幕があった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプはわざわざFRBに乗り込んでパウエル氏に圧力をかけようとしたけど 逆に恥を晒したね
手元の本が残り1冊となったので、いつも通りジュンク堂書店池袋本店で文庫本・新書を9冊購入してきました
1冊目は芥川也寸志著「私の音楽談義」(中公文庫)です この本は芥川龍之介の三男・也寸志の生誕100年を記念して出版されたエッセイ集です
2冊目は宮島未奈著「成瀬は天下を取りに行く」(新潮文庫)です 本屋大賞を受賞して大きな話題を呼んだ作品です
3冊目は王谷晶著「ババヤガの夜」(河出文庫)です 英国推理作家協会主催「ダガー賞」を日本人として初めて受賞したミステリーです
4冊目は中山七里著「祝祭のハングマン」(文春文庫)です ご存じ「中山七里は七人いる」と言われるほどの多作家の最新文庫本です
5冊目は中山七里著「中山七里 短いお話ほぼ全部」(宝島社文庫)です 本書は未収録の短編やエッセイ等を集めた作品集です
6冊目は岡本和宣編「有吉佐和子 ベスト・エッセイ」(ちくま文庫)です 有吉佐和子著「青い壺」を読んで、これほどの筆力のある小説家は普段どんなことを考えて生活していたのかを知りたくなりました
7冊目はPha著「どこでもいいからどこかへ行きたい」(幻冬舎文庫)です 著者はカプセルホテル、サウナ、ネットカフェの常用者のようです
8冊目はノーム・チョムスキー著「誰が世界を支配しているのか?」(双葉文庫)です 「トランプの猛威、ガザの惨状、泥沼のウクライナ情勢、これらすべては2017年に本書によって予言されていた」というのが謳い文句です
最後の9冊目は佐々木敦著「『書くこと』の哲学~ことばの再履修」(講談社現代新書)です 「書くための理論と実践」が解説されているようです
いずれも、読み終わり次第toraブログでご紹介してまいります
Netflixで7月18日から配信が開始されたキム・テジュン脚本・監督による韓国映画「84㎡」(1時間58分)を観ました
この映画は高層アパートを購入し、念願のマイホームを手に入れた若い男性が、騒音の犯人と疑われたことで極限状態に追い込まれていくサスペンス・スリラーです タイトルの「84㎡」は韓国のアパートの一般的な間取りとされている32坪(約84㎡)に基づいています
若い独身男性ウソン(カン・ハヌル)は念願のマイホームを手に入れたが、ローン返済のため正業のほかにアルバイトをしてカツカツの生計を立てていた その上、彼は睡眠も十分にとれないほど謎の騒音に悩まされていたが、下の階の住人にウソンが騒音の犯人だと疑われたことから、ウソンは犯人を突き止めるべく行動を開始する
やがて、すぐ上の階の住人ジノ(ソ・ヒョヌ)が一緒に犯人探しに加わる
一方、ウソンは莫大な借金を1日でも早く返済するため同僚の誘いに乗りビットコイン投資を始める
順調に利益が上がっていたが、犯人に仕立て上げられ警察に逮捕されたことから、売買取引に失敗してすべてを失う
2人の推理により最上階に住む大家”が、家賃の支払いが滞っている住人を追い出そうとして、騒音問題をでっち上げたのではないかという疑念が浮上する
果たして騒音の真犯人は誰で、どういう理由で騒音問題を起こしたのか
この映画で描いているのは、単なる騒音トラブルではありません 韓国における住宅事情、特に急激に上昇する不動産価格と、それに伴う住宅ローンの重圧が根幹に横たわっています
ソウルなどの都市部で不動産価格が高騰し、若い世代や中間層が住宅購入に苦労し、ローンの返済のため生活を切り詰めながらの生活を強いられているという現実があります
しかし、これは韓国に限った問題ではありません 日本においても東京など大都市圏での不動産価格の高騰があり、今やマンションから億ションの時代に移ったと言われています
昨日(7月25日)付の日経朝刊は「中古マンション価格最高 6月東京23区2か月連続で1億円超」という見出しで、「東京カンテイの調査によると、東京23区の中古マンションの6月の平均希望売り出し価格は前月比2.4%高の70平米あたり1億333万円になった」と報じています
中古でさえこの有様です
今住んでいるマンションは築30年になりますが、メールボックスには毎日のように「お部屋を売りませんか?」「無料査定します」などのチラシが入っています
実際、ここ2~3年の間に部屋を売却して出て行った居住者が複数います
個人的なことを言えば、東京圏のコンサート会場にドア・トゥ・ドアで1時間以内で行ける現在のマンションを売る気はありません
話を戻します 本作はスリラーサスペンスとしてとても面白かったです
「楽して金儲けをしよう」と思っても、そう簡単には上手くいかない、という教訓もありました
今日からミューザ川崎の”熱い”夏「フェスタ サマーミューザ」が始まります 今日はジョナサン・ノット ✕ 東京交響楽団の「オープニングコンサート」を聴きに行きます