4日(日)。昨日の朝刊に折り込まれた「広報 東京都」8月号で、都響(東京都交響楽団)の特集を組んでいました 1965年の創立から今年60周年を迎えたことから企画された特集です
「都響の魅力、再発見」と題して都響の特徴(都響のここがすごい!)、地域に密着した活動(アウトリーチ)などをPRするとともに、水谷晃コンマス、伊東裕チェロ首席、鈴木優ホルン奏者へのインタビューなどを掲載しています
ゲームソフト「ドラゴンクエスト」音楽の生みの親、すぎやまこういち氏の意向で、交響組曲「ドラゴンクエスト」Ⅰ~Ⅺ(全シリーズ)の録音を都響が担当したことを前面に出しているところは、クラシックに馴染のない都民を都響のクラシック・コンサートに呼び込もうとする意図が窺われます
ということで、わが家に来てから今日で3856日目を迎え、トランプ米大統領が何の根拠も示さず 労働統計局長の解任を命じたことに対して、当局の関係者らから「統計の信頼性が損なわれる」などと批判が相次いでいる というニュースを見て感想を述べるモコタロです
世界の模範とされたアメリカは トランプ政権で地に落ちた 誰が没落の一途を辿る米国を信じるか!
Netflixでフィリップ・マーティン監督による2024年製作イギリス映画「グレート・スクープ」(102分)を観ました
この映画はイギリスのBBCの「ニュースナイト」が、イギリスのエリザベス(Ⅱ世)女王の次男、ヨーク公アンドリュー王子へ行ったインタビューの舞台裏を描いた作品です
イギリスのテレビ局BBCの報道番組「ニュースナイト」の制作に携わるサム・マカリスター(ビリー・パイパー)は、番組で扱うネタ探しとキャストのブッキングを行っている ある日、サムは話題の人となっているヨーク公アンドリュー王子(ルーファス・シーウェル)へのインタビューを行うため、彼の秘書にコンタクトを取る
アンドリュー王子は、少女買春容疑で逮捕されたアメリカの富豪ジェフリー・エプスタインとの交友関係が明るみに出たことから、世間の注目の的となっていた
しかし、サムがインタビューの交渉をしている間にエプスタインは逮捕され、アンドリュー王子も少女に性行為を行ったという話まで浮上する
このまま沈黙を貫くことは不利になると考えたアンドリュー陣営はサムの提案を受け入れ、「ニュースナイト」のインタビューを受けることになった
インタビューは王室で行われ、「ニュースナイト」の司会者エミリー・メイトリス(ジリアン・アンダーソン)がアンドリュー王子に質問することになった
王室主導のインタビューには、質問の内容を事前に王室がチェックしたものだけという厳しい規制があった
それでもエミリーはあくまでも事実だけを基に公平を期した目線でエプスタイン事件に切り込み、アンドリュー王子の口から真実を引き出す
放送後、王室が批判の的となり、宮殿がアンドリュー王子の声明を出すこととなる
声明には「エプスタインとの関係は今も後悔している。被害に遭った彼女たちが、人生から立ち直れることを心から願う」と書かれていた
BBCの当該インタビューの放送はBBC史上最高の視聴率で数々の賞を受賞した
放送の数日後、アンドリュー王子は公務を退き、称号を失った
BBC(英国放送協会)といえばイギリスの公共放送です。日本で言えばNHKのような存在です そんな公共放送が王室のスキャンダルを堂々と追究し、王室の称号を剝奪するところまで追いつめてしまうのですから、凄いと思います
ところで、ジェフリー・エプスタインは少女買春容疑で逮捕され、2019年に自殺しましたが、この映画では、彼の交友リストにドナルド・トランプの名前があった、という話題も出てきます 最近の新聞報道によると、トランプはエプスタインとの関係について「彼は不適切なことをしたので何年も話さなかった」と述べ、報道が過熱する問題の幕引きを急ぐ姿勢を見せています
しかし、トランプがエプスタインの誕生日に送った卑猥な内容のカードの存在も明らかになっていて、もっと親密な関係があったのではないかと憶測を呼んでいます
BBCの女性の幹部は、宮殿から届いたアンドリュー王子の声明を読み上げた後、「これが番組の使命。他の番組が流さない題材に時間を割く。語られるべきで重要な話題を、権力者に問い、被害者に声を上げさせる」と語り、居合わせた編集局の関係者から拍手を浴びます
報道の使命とは何かを如実に語っていて印象的でした
今日はミューザ川崎シンフォニーホールに NHK交響楽団のコンサートを聴きに行きます 14時15分からプレコンサート(ベートーヴェン「セレナード ニ長調 作品25」から抜粋)があるので、それに間に合うように家を出ようと思います