今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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残念だね。オリンパス撤退の巻

2020年06月26日 12時22分36秒 | インポート

少し前に韓国市場からの撤退を発表していたオリンパスカメラ部門ですが、分社化を進めカメラ事業を投資ファンドに売却して撤退というニュースがありましたね。まぁ、研究開発や製造体制は維持してOM-D PEN ZUIKOなどのブランドは継承するとのことなので、完全に無くなってしまうということでは無さそうですが、スマホの台頭でニコンやキヤノンも業績を落としている現在、特にエントリーモデル中心のオリンパスは継続的な赤字を抱えて厳しい状況に追い込まれていたのでしょう。今後の展開は不明ですが、何とかオリンパスブランドのカメラを市場に提供し続けて欲しいと願います。

そんなことで、私もPENの修理をして行きたいのですが、最近PENの修理ご依頼が減っているんですね。ブログを継続して見てくださっている方ならお気づきと思います。若い世代の方への継承もあるにはあるのですが、殆どがオールドファンが一部の個体を残して他のカメラを手放すような傾向が続いています。私も微力ながら何とかPENを守って行きたいと思っているのですが、ファンが増えて修理のご依頼が無ければ如何ともし難いところです。そんなことで、最近はローライ35系の作業が増えていますね。これはローライ35Tですが、ローライ35と基本的に同仕様のモデルですね。ファインダーの清掃とヘリコイドグリスの交換などのメンテナンスをしています。

このファインダーは基本的には再分解が出来ない構造になっています。しかし、それでは困りますので、オリジナルを壊さない程度に分解をして行きます。本体への取付はカセット式でパチッとはめ込んで巻上げギヤの地板をセットします。

ローライ35Tのヘリコイドグリスは抜けやすいのか、距離ダイヤルがクルクル回ってしまう個体が多い気がしますね。古いグリスの清掃とレンズの清掃などをしておきます。

 

トップカバーはアルミ製なので、簡単にへこんでいる個体が多いです。軽く修正をしておきますが、塗膜が剥がれかかっていますので強い衝撃は掛けられません。

 

点検すると、シャッター部分のバネが軸から外れています。

 

 

これは別の個体の画像ですが、裏から見るとここに入っているバネです。先日もローライ35クラシックで経験しましたが、後期に製造されたカメラのバネは、捻じりバネのループの直径が大きくて、それが原因で外れかかったりバネが動いて不具合になったりしている気がします。

ローライ35Tはダイヤルの彫刻文字がコストダウンで印刷になっていたりで、ちょっと残念なところもありますね。今回は2台メンテナンスを実施しました。それと、先日ヘリコイドの固着で修理断念をしましたローライ35Sですが、オーナーさんが部品を調達されましたので交換をして無事復活をしています。

明日は新宿の病院に定期健診で行かなければなりません。最近は歌舞伎町などでの若い方の感染が多いようなので大丈夫でしょうけどマスクをしっかりとして行きます。その後も地元の病院で他の部分の検査がありますので、ブログはあまり更新できないかもしれません。すみません。

http://www.tomys800.sakura.ne.jp/

 

 

 

 

 


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