今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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久しぶりのコンパクト系PEN-Wの巻

2020年02月11日 23時30分00秒 | ブログ

その前に。少し前にO/HをしましたPEN-FT(B)ですが、落下をさせてしまったとのことで、セルフタイマーが作動しなくなって戻りました。

 

シャッターとの同調は、底部のスライディングロッドとのレバーとで行いますが、こちらは特に問題はありません。この個体は後期型なので、レバーとレリーズとの調整は隙間をドライバーでこじって広げるという乱暴な方式です。中期型までは、ここにちゃんと調整用のネジが有って、それによって調整をしていました。

画像は調整後でネジロックを塗布していますが、特にネジが緩んでいる形跡はなく、落下による強い加速度により短くなる方にズレたものです。

 

調整が取れて、ちゃんとシャッターが切れているのですが見ますかね?

 

 

ということで本題です。ずいぶんとばっちいPEN-W #1020XXですが、後で清掃をしてみると意外に悪くは無かったのでした。シャッター不調、ファインダー、レンズ曇り、駒数ガラスクラックなどがあります。

 

レンズは見にくいバルサム切れやカビは少ないのですが、全体に曇りがあります。

 

 

内部の汚れはひどい。

 

 

駒数ガラスは分離して交換します。

 

 

本体は洗浄後はかなりきれいです。スプロケット軸、スプール軸内も完全に清掃してあります。

 

巻上げダイヤルカバーの留め部分が折れていました。

 

 

シャッターは未分解でした。消耗はしていない良いコンディションです。

 

 

シボ革の汚れもきれいになっていますね。O/Hをしたシャッターを組み込みます。

 

 

後玉はバルサム接着をされていますが、黄ばみはありますが現存の中では決して悪くはありません。曇りはコーティングの劣化が大きいです。

 

駒数ガラスは新品と交換接着をしてあります。ファインダーはレンズ分解により清掃を完了。

 

駒数板がきれいに見えるようになりました。

 

 

トップカバーの裏側は手汗によ塗装う劣化が進んでいるのは残念なところ。

 

 

ピント調整とストロボの発光テストをしておきます。

 

 

前面は悪くはないですね。シャッターは快調で、現存の中ではコンディションは良い方の個体になります。1964年9月製造。

 

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