少し間が空きました。難儀なカメラをやっておりましたが、結局、部品不良が重なって中止となりくたびれもうけです。根を詰め過ぎたので腰痛が悪化しまして、行きつけの鍼灸院を予約しようと思いましたら、院長がコロナ感染とのことで休診中でした。え~危ないところでした。しばらく通えていなかったので助かりました。
先日も2台のPENを送って来られたファンの方から3台来ています。三光PEN、PEN-S3.5、そしてPEN-Wです。ざっと点検しましたが、特に問題はないようですのでUPも簡単にします。
まずはPEN-S3.5から。このカメラは振るとカラカラと音がします。
カラカラ音の正体。3.5の場合はファインダーが樹脂製のため、ガラスとの接着が弱く、古くなると剥離し易いのです。
シャツターは過去にオーバーホールをされていましたが、動きが緩慢な状態でした。
最近のPENは汚れ放題の個体が目につきますが、この個体も同じでしたので、洗浄をして組み立てます。完成したシャッターを組み込みます。ピカピカきれいでしょ。
3.5の頃になるとシボ革の接着剤が弱くなります。剥離がありますので補修しておきます。
この個体は保存状態が良くなかったようで、ファインダーの対物レンズと保護ガラスにカビが発生していてクリアになりません。ガラス研磨をすれば良いのですが、今回はこのまま再使用とします。
しかし、レンズの後玉の状態は悪くはありません。カビはありますが清掃出来ました。保存状態によってどこにダメージが入るのかは状況によりますね。
湿気の多いところに長期間放置されていた証拠に、裏蓋に赤錆ダメージがあります。このまま放置すると錆が進行してしまいます。
錆を落としてプライマーと塗料をタッチアップしておきました。あくまでも応急的な処置です。本来はリペイントをするのが完全ですが、今は時間的余裕がありません。(^^;