今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
(お問合せ)tomytmzk@titan.ocn.ne.jp
 

久しぶりにPEN-FT

2013年11月30日 14時15分03秒 | インポート

Img_311677 最近はUPしていなかったPEN-FT #3127XXをやりましょう。10年近く前にO/H済みで専門店から購入された個体とのことです。作動は、悪くは無いと思いますが、巻上げに軽いゴリ感とファインダーが暗いとのお訴え。お互い年齢と共にファインダーが見ずらくなって来ましたからね。でも、それだけではなく、ちょっと暗い気がしますね。ハーフミラーの見難い腐食は無いようです。

Img_311746 この個体は、露出計が基板別体タイプに交換されています。3本の取り付けビスのうち、1本は省略。2本はネジロックが無いので緩んでいます。工場製であればネジロックがありますので、後で交換されたことが分かります。

Img_311811

う~ん。曇ってますね。通常、使用過程で露出計を交換した場合でも、ハーフミラーはそのまま再使用をしていることが殆どですが、このミラーは30万代当時のミラーではありません。たぶん、社外の複製品です。10年前ですから、そろそろ交換時期ではありますね。

Img_311928 では、いつものようにダイカスト本体洗浄から作業をしています。あっ、O/H済みとのことでしたが、分解されていたのは、ファインダーと露出計部分だけでした。

Img_312222 洗浄したシャッターユニットです。悪くは無いですよ。ギヤの軸部分の磨耗も僅かです。

Img_312377 これは、前回、セイコー5アクタスをお譲りした「茶暮れ」さんが送って下さったプラモです。太刀洗の平和記念館に行かれたそうで、そこに展示されている中島キ27九七戦と三菱零戦三二型のプラモでヒコーキモデルの老舗ハセガワの1/72シリーズです。ありがとうございました。私も唯一現存するノモンハンの勇、九七戦を見てみたいと思います。所有の未組立プラモのいつの間にか貯まっておりまして、果てして組立が出来るのかと最近は心配になってきました。しかし、零戦を作って御覧なさい。どこから見てもきれいなシルエットのヒコーキだと分かりますから・・

Img_312425 で、「茶暮れ」さんからおたずねの、視度調整アダプターは一応オプションではあるんですね。現在、入手が可能かはしりませんけど・・私は普段の作業ではマグニファイヤーを使いますので調整は出来ています。

Img_312579 ハーフミラーの劣化と比較して、プリズムの状態は非常に良好です。コーティングも完璧です。この頃になると、プリズムホルダーの留めビス2本が1本に省略されています。(ホルダーは2穴のまま)ホルダースプリングはそれ以前に廃止されています。部品点数の削減と工数の低減。

Img_312816 生産最後期の個体と、その後の修理用に使われた露出計ユニットです。Cdsの受光サイズは半分程度に小さくなっていますが、現存のユニットは比較的良好な作動をしているものが多いです。新品のハーフミラーに交換して組み込みます。

Img_312926 組立ほぼ終了。巻上げレバーがトップカバーに接触していますので、ダンパーを調整します。セルフタイマーのレバーロックが不良ですのでO/Hをしてあります。露出メーター留めビスは3本で留めていますね。この後、遮光テープを貼って完成。

Img_313357 調子は非常に良好で、ファインダー像も明るくなっています。ファインダーが見難いのは、老眼のせいだけではなかったみたいですよ。また、楽に撮影が出来ると思います。

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これは変だぞZuiko 40mm

2013年11月28日 15時14分12秒 | インポート

Img_3106 Zuiko 40mm f1.4のPEN-F用とFT用です。入手した時にすでにこの状態だったそうで、絞り羽根が全く固着して動きません。40mmは絞り羽根の復帰が悪くなる個体が多いですが、どうも、それだけではなく、自然故障ではない気がします。

Img_310811 F用から。絞り羽根を制御するカムレバーのリンケージが外れています。正常に作動中に外れることは無くて、何らかの力が掛かったものです。それ以外に、この絞りユニットは、羽根の復帰が非常に緩慢な動きです。40mmはこれが多いですね。分解組み直しです。

Img_310964 こちらはFT用です。分かりづらいですが、プレビューレバーが変形して、作動リングも強い力で変形しているのです。これでは動きません。

Img_3110151 分かりやすく、表から見るとね。↓のカメラと連動する絞りレバーの出張りが隣りの正常な個体より引っ込んでいますね。これは、レバーに強い圧力を加えて、回転するリングが変形してしまったのです。入手したままとの事ですが、どうも、この2本のレンズには、共通した問題(いじり壊し)があるように思います。

Img_311145 リングの変形を修正して、プレビューボタン関連の組立をします。

Img_3112471 ところが、プレビューボタンを押し込んでも、正確な絞り値になりません。ん~。あつ、だまされた。プレビューレバーが↑の部分で変形しており、それによって正規の絞り値にならないのです。左の正規品との比較。分かりませんよね。このレバーを観察すると、すでに折り曲げ部分にクラックが入っています。熱処理をしてありますので、曲げると折れてしまうのです。相当に応力を受けていますね。

Img_311476 折れないように、なんとか修正をして正確な絞りとなるようにしてあります。2つとも、すでに分解を受けているレンズでしたが、返って壊しちゃった。というところですね。40mmは微妙なので、分解しないように・・その他、レンズのカビ清掃、外装洗浄の上、組立てて完成です。左がFT用、右がF用。

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私のFT(B)にセットして、作動をテストします。両方とも良好ですね。ピントの確認をして終了。

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SEIKO 5 ACTUS 25J ブルー文字盤のO/H

2013年11月26日 15時35分35秒 | インポート

Img_309866 作業途中で止まっていた腕時計を仕上げたいと思います。セイコー・ファイブ・アクタス 25石ブルー文字盤です。6106-8660と、諏訪精工舎製の名機61系6101Cを搭載しています。製造期間は、1969年から1977年頃までのようですが、この個体は1974年9月の製造で、石数は23石と25石がありましたが、この個体は25石です。普及クラスのセイコーファイブには数種のムーブメントが採用されていて、5振動モデルが多数ですが、6振動のハック機能付きとなっています。

Img_309975 ケースと純正ベルトを洗浄して研磨してあります。7時側のラグに小さな打痕があります。

Img_310027 手馴れた61系のユニットは特に問題も無く完成しています。リューズを押し込むことによってカレンダーの日送りが出来るタイプです。研磨をしたケースに新品のガラス風防を圧入してあります。普及クラスのモデルは、風防はプラ製が多いですが、こちらは本物のガラスです。

Img_310148 ブルーの文字盤と針を取り付けました。画像にすると反射で明るくなっていますが、もう少し落ち着いた感じです。ブルー文字盤が出て来た初期は、放射状に反射をしないソリッドなブルーでしたが、この頃になると、製作技術が向上して、光りの反射で放射状に輝く派手目な文字盤となりましたね。SSは25石です。

Img_310211 タイムグラファーにて歩度調整をしています。アンティークの中では、比較的新しいユニットですので非常に安定していますね。6振動ですからね。

Img_310384 ファイブ・アクタスは現在海外で製造されているモデルを除いて、一連の5シリーズの最後を飾るモデルとして、クォーツ腕時計が発売になるまで市場にありました。本物ファイブの最終モデルというところでしょうね。純正のベルトが付いていますが、使用による磨耗がありますから、新しいベルトを装着した方が気持ちよく使えると思い取り付けていません。この時計は、ご希望の方がいらっしゃればお譲りします。(10.000円(送料税別)

ありがとうございます。数人の方から購入希望のご連絡を頂きましたが、一番早くメールを頂きました、いつもコメントを頂戴する「茶暮れ」さんにお譲りすることになりました。また、不定期で完成品をUP致しますので、よろしくお願い致します。

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一つ目小僧のコーワ SW 兄弟

2013年11月19日 22時54分46秒 | インポート

Img_30406422 コーワSWが2台来ています。いつ見ても変なデザインだなぁ、と思うのですが、定期的に来てくれるカメラなので嫌いではありません。当時としては珍しい28mmを搭載したカメラですね。

Img_304123 外観は悪くはありませんが、シャッター羽根が開きませんね。シャッターユニットはセイコーSLVですからシャッター羽根の張り付きが多いユニットです。その他、巻上げが固着する症状がありますが、巻上げレバー部の二重巻上げ防止機構の作動不良で、リターンスプリングが弱いのも原因です。これは、多くの個体に発生している症状です。

Img_304264 保護フィルターを掛けていなかったこともありますが、レンズは前玉に曇りやカビが発生し易いですね。

Img_304412 広角28mmレンズですので、カメラ自体の厚みも極力薄く設計されており、裏蓋は圧板の逃げを作っているほど。ファインダーも薄く作れるケブラー式としています。

Img_304694 プリズムを取り出したところ。コストが掛かっていますね。状態の悪い個体はあまり見たことがありません。清掃をしておきます。

Img_304775 では、セイコーの機械台に載せて、シャッターのオーバーホールをして行きます。

Img_304911 シャッター羽根の張り付きだけかなと思っていましたが、どうも、そうは問屋が卸してくれないようです。タイマー用のガバナーの動きが良くありません。(ピンセット先の歯車は移動します)

Img_305024 何か無理な力が掛かったのでしょうかね。分解してスムーズに作動するようにしてあります。

Img_305254 一難去ってまた一難。今度は、スローガバナーがいけません。下が組み込まれていたユニット。洗浄注油をしても、スムーズに作動せず、バネでの復帰が止まってしまいます。上が良好なユニット。こういうへそ曲がりは稀にあります。今回は、上のユニットに交換することにします。

Img_305475 完成したシャッターユニットをカメラ本体に組み込んで完成です。他にはメカは無いので、シャッターユニットを供給されれば、意外に簡単にカメラを製造出来た時代ですね。巻上げレバーは程度の良い方に交換してあります。

Img_306125 これは2台目ですよ。こちらのシャッターも羽根ががっちりと張り付いていました。各部洗浄をして、タイマー用カバナーを組んだところ。

Img_306247 で、同じ作業なので画像は省略して完成。各リング部の汚れはこちらの個体の方が汚れていて、洗浄に手間が掛かりました。調子は非常に良いと思います。

Img_306364 化粧プレートと後玉を取り付けてシャッターASSY完成。こちらの方がレンズの状態はよろしいです。

Img_306459 なになに、ブラックにリペイントだって? トップカバーのレリーズボタン座、ファインダー、アイピースなどカシメを分離しなければならないのが面倒ですねぇ。底蓋は凹んでるし・・・カバー内のホコリの混入が激しいです。巻上げ部の二重巻上げ防止機構などが非常に簡単な部品で行われていることが分かりますね。この機構で行くと、レリーズボタンを半押しで離すと、ロックが掛かってしまいます。押し込んだら最後まで押してシャッターを切ることになります。

Img_306524 オリジナルのブラックモデルは、距離リングもブラックなんですね。アルミのパールアルマイトだからねぇ・・・

Img_306625 リペイントの下準備で、トップカバーのカシメ部品3点を外します。底蓋は大きな打痕が有って、全体時にも歪が出ています。画像は凹みを修正したところ。打痕の直接の原因部分は、陥没していますので、ここまでが精一杯です。特筆すべきことは、今までリペイントをした、どのカメラよりも、メッキ厚が厚かったこと。カメラ製造に不慣れなのか、他の国産メーカーの倍程度の厚みがクローム、ニッケル共あります。これはライカより厚いメッキです。ご覧のように、使い込まれて状態の良くないボディーなのに、母材の真鍮まで到達している腐食は皆無です。

Img_306727 手は塗料とシンナーで荒れ放題だよ。では、本体側から組立をして行きます。裏蓋のロック機構ですが、動きが渋いのが多いですね。潤滑をして塗装をしたカバーを取り付けます。

Img_306862 巻上げ側の裏蓋蝶番も塗装しました。

Img_306955 オリジナルは黒アルマイト処理だと思いますけど、再アルマイトはダメージが大きいので、今回は塗装で仕上げてあります。彫刻文字の色入れをして、レバーを取り付けてからグリスを交換したヘリコイド部にドッキングです。

Img_307021 画像が増えますけど、UPしないと皆さんにニュアンスが伝わらないので続けます。シャッターメーカーから既製のシャッターを調達して、自前のボディーに搭載するためには、チャージとレリーズの連動を考えなくてはなりませんが、これが各メーカー独自に苦心しているところです。SWでも、リング状のリンケージを2つを使って対応していますが、中間に位置決め付きのスペーサーが入りますので、シャッターを本体に取付けるのは位置合わせに苦心します。この個体では、チャージのレバーが曲がっていますね。無理な巻上げをしたのでしょう。熱処理が入っていますので、修正すると折れる危険性があります。

Img_307175シャッターを搭載して連動を見ます。清掃済みのファインダーも取り付けて行きます。

Img_307564 トップカバーは色入れ、3点部品の取り付け、カウンター窓の接着をします。

Img_307624 アイピース側から。このカバーはプレスに難があって、裏側から叩いて修正をした後、梨地を打っている形跡があります。平面の中央部分が陥没傾向にあることも特徴で、少数生産なので、金型を修正せずに手修正で仕上げていたように感じます。(私の経験からの感想です) メッキ厚が厚めなことも、歪みの修正目的もあったのかも知れません。

Img_307855 このカメラは慢性的にトップカバーの巻き戻し部の落とし込みと、それを受ける本体側の勘合があっていないようで、どの個体にも軸部のは大量の高さ調整用ワッシャーが入っています。この個体では1.1mm分。それによって、トッフカバーを留めるナットのねじ山がひと山掛からない状態です。部品精度が甘いと、最後の組立で破綻が来るものです。

Img_307977 トップカバーを取り付けました。留めネジの位置はPENの流儀に似ています。留めビスが欠落していますので、PENから流用しています。

Img_308073 底蓋を取り付けました。あれだけへこみが大きかったですから、この程度で精一杯です。

Img_308124 これで完成ですね。巻き戻しダイヤルに比べて、巻上げレバーの光沢があり過ぎで、梨地の粒度の違いかメッキ厚が厚いのか? どちらにしても品質管理が出来ていないわけです。

Img_308264 上面から。

Img_308675 これでクローム、ブラックが揃いました。このカメラのホールド感が何故か慣れた感覚なのはどうしたことだろう?と考えましたら、笹の葉状のラウンドした本体、中央に段付きのデザインがPEN-F系に良く似ていると気がつきました。おまけに、巻き戻しダイヤルまで、PENと同様に中央が窪んでいます。PEN使いさん達には、違和感の無い感触のカメラですね。

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シボ革交換をするの巻

2013年11月14日 21時07分45秒 | インポート

Img_300413 カメラが3台来ましてね。シボ革を交換せよとのことです。まずは、ライカM4の裏窓部分の交換です。オリジナルは、角部分が大きく欠損している状態でした。欠損している部分を、ジグソーパズルのように、うめて修正する方法もありますが、今回は、オーナーさんがジャパンホビーツールさんのビニックスレザー#4034をヨドバシで購入されて付けて頂いていますので、それを使います。グッタベルカ自体はM3などと同じようですが、接着剤が異なって両面テープ貼りのようです。まずは、グッタベルカを剥がして、きれいに清掃をしておきます。

Img_300525 この材料はガラス繊維入りではありますが、昔ありましたバルナック用と違ってビニールが軟らかなため、穴明けやカットが不正確になり易いですね。もう少し硬い材質の方がベターでしょう。まぁ、パターンは似ているような似ていないような・・

Img_300655 次は、ヤシカのFX-3というカメラ。困ったのは、オーナーさんがオリジナルのシボ革を剥離されていて、剥がしたシボ革が同梱されていないこと。微妙な形状は、オリジナルのシボ革を参考にカットするため、無いとなると、型紙から製作することになって、非常に時間が掛かります。で、やっと作った型紙からシボ革を切り出して寸法を見ているところ。セルフタイマーの穴と外形との位置関係に神経を使います。

Img_300785 裏蓋は比較的簡単ですね。横幅を決めたら、後は現物合わせで長さを決めて行くだけ。

Img_300842 オリジナルはセルフタイマー部分に残って(残して)いますが、オリジナルよりちょっと大柄なパターンですね。保持する感覚は大変良いと思います。

Img_301666 次はコンタックスです。オリジナルのシボ革は捨てちゃったとのことです。あちぁ~、錠前にオリジナルキーがある場合は、5分でスペアキーは出来るわけですけど、全て紛失となるとさぁ大変。シリンダーとすり合わせながら時間を掛けて作るしかありませんが、カメラのシボ革作りも一緒ですね。無いとなれば仕方がありません。型紙に写し取りながら修正を加えていって、完全な型紙を作ります。

Img_301758 出来上がった型紙を元に、シボ革を切り出しました。このカメラは、2つの円があって、微妙に位置がずれているので厄介な事例です。

Img_302177 こんなところですかね。シボ革交換の場合は、オリジナルが非常に大事な手掛かりとなりますから、ご自分で作業される場合も捨てないようにしてくださいね。

Img_302322 裏蓋ですが、フィルム箱ベロのポケットがあるので丁度良い寸法を割り出して行きます。

Img_302458 製作した型紙からシボ革を切り出しました。オリジナルのシボ革は、今回使用のものより若干厚さが薄いのでしょうね。ポケットの隙間にきれいに収まってくれませんので、カッターナイフでそぎ落としをしておきます。

Img_302557 このように収まりましたね。

Img_302764 このカメラにはシボ革は似合っていて、ホールド感も大変よろしいと思います。シボ革交換は技術というよりは手間ですから、時間を掛ければどなたでも出来る作業ですが、なるべく効率的に作業をしたいのですね。

Img_302855_2 おまけでついて来たのはM42のKONICA 35mm f2.8で、距離リングの固定が緩んで、鏡銅が回ってしまったようです。

Img_302925_2 案の定、ネジが緩んでいましたね。組み直して終了。

Img_303131 おまけの2つ目はキヤノンA-1です。懐かしいなぁというよりは、私も当時新品で購入して今もピカピカで所有しています。旧F-1とニューF-1の間を繋いだリリーフみたいなもの。カメラロボットのコマーシャルがカッコよかった。で、この個体はかなり使い込まれた汚れ放題ですが、ファインダーの接眼レンズがカビる持病がありますね。それの清掃です。購入してから、トップカバーが真鍮ではないのが分かってガッカリした思いがあります。私は新品のトップカバーを予備で持っていますけどね。

Img_303324 別の機種ですが、私も当時、製造で接眼レンズのエポキシ接着をした記憶があります。キヤノンの定番の設計。1日の作業終了前に接着して帰るのです。

Img_303466 キヤノンなので、当時支給されたキヤノン指定のドライバーで組立てましょう。FTbなどと違って、ペンタプリズムの上に劣化したフィルム基板が載っていますので、無理な力を掛けることは危険です。

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清掃完了でトップカバーを閉めます。隙間に汚れが多く付着していましたので、清掃をしてあります。

Img_303644 電池蓋が破損していますね。私の個体も丁寧に扱っていたのに割れてしまって、新品に交換したことがありました。開閉用のフックを開けようとすると無理が掛かるようです。付属していたガングリップは無くしたようですね。

Img_303877 だいぶきれいになりましたね。レリーズボタン横の電池用LEDのカバーリングが無くなっていますね。A-1のサイズは、小型で手に馴染んで使い易いです。ファインダー内の赤いデータ表示が大好きでした。ただし、巻き戻しダイヤル下のASAダイヤルは、ここだけガタガタで精密感がなく、何とかならないのかなぁと思った記憶があります。いつまで動いてくれるか分かりませんが、無事でいて欲しいカメラです。

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