今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
(お問合せ)tomytmzk@titan.ocn.ne.jp
 

ベテランの眼力PEN-FT+PEN-S (2)

2015年04月28日 19時42分18秒 | ブログ

PEN-S 2.8#3843XXは昭和38年12月製の巻き戻し軸が変更前の古い製品ですが、それにしてはきれいな個体ですね。殆ど使用されなかったようです。ファインダーのリンクル塗装も無傷です。

 

こんな感じね。塗装の磨滅がありません。ただし、ファインダーの曇りは密閉性の悪い構造なので、静電気もあり曇り放題です。

 

黒アルマイト製の距離リングはローレットに全く剥がれがありません。これは使用していない証拠。シャッターリングのメッキ状態も素晴らしい。ここのメッキは弱いのです。

 

分解して行きますよぉ。あれれ、巻上げダイヤルカバーの留めネジのスリ割りに注意。ダブルスリ割り(X)ですぞ。まぁ、使えますけどね。

 

最近見なかったカメラ虫の抜け殻だ。拡大するとちょっと気味が悪い。問題は、殻から抜け出てどこへ行ったのやら・・

 

シャッター完成も昭和38年12月。シャッター羽根に赤錆発生以外は特に問題なし。(殆ど未使用) ターミナルの半田付けが脱落したため、接片を磨いて再半田をして完成。ファインダーも清掃、レンズ接着完成。本体は洗浄済み。

関東地方は今日も暑いくらいでしたが、北海道のINOBOOさんからのお便り。気温が30℃になってこの時期の新記録らしいです。画像は、BAMBAというトラクターのレースだそうで、迫力満点ですが、どことなくユーモラスですね。

連休に入ると訪問者数が増えていますね。ありがとうございます。で、事前のチェックでピントが若干前ピンで、後玉の組み付けに緩みがありましたので、レンズの清掃は受けているようです。レンズとコーティングの状態は良好なのですが、直線1本のスリ傷がありますね。工場では不良で組まないはずです。

各部の保存状態は良好なのですが、改良前の個体なので、巻き戻し軸の上下クリアランス(ガタ)の調整には、厚みの異なるワッシャーを組み合わせて「ガタが最少でスムーズに動く」状態に調整してあります。元々、ダイカスト本体とトップカバーの寸法がラフのため、この幼稚な組み立て方式が避けられなかったのでしょう。改良後は巻き戻し軸にカラーを追加して、ワッシャーの調整不要で組立が出来るように変更されています。(PEN-Wは初号機から)

当時のパンフレットの画像。著名人のペン展メンバーに「トニー谷氏」が居たんですね。進駐軍回りのボードビリアンですが、若い方は知らない方も多くなっているのでしょうか。「お今晩は、さいざんす」など、たぶん「おそ松くん」のイヤミのモデルだと思います。そろばんを弾いて「あなたのお名前なんてぇ~の」のテレビ番組もありましたね。そのトニー谷氏が撮影した写真だそうです。さすがバタ臭い写真。このイメージは私にも記憶があります。私の生まれた都下立川は米軍基地の街で、日曜日に北口の繁華街に行くと、アメリカ軍属のおばさんが、日本人では見たことのない大っきいおしりにスラックスを履いてアーケードを歩いていました。それがちょうど私の目線の高さなんですね。戦時中は立川飛行機(隼、呑龍など生産)を狙ってB29の空襲を受けたので、親から聞かされていて、あ~、これでは日本は敗けるはずだ。と子供ながらに思った記憶があります。

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ベテランの眼力PEN-FT+PEN-S (1)

2015年04月23日 20時40分38秒 | ブログ

ベテランのオーナーさんで、いつも当ブログを見て頂いて研究されている方の選ばれる個体はやはりソツがなく素晴らしいと思います。良くこのような個体が残っていたと思いますね。まずはPEN-FT #3625XXからですが、ご縁があってお父様の形見をお持ちの方から譲られたものだそうです。一見して素晴らしいコンディションの個体ですが、付属の25mmは絞りが不良です。

アクセサリーを取り付けていたと見えて、アイビース枠が欠けています。オーナーさんの疑問は、36万台であれば、圧板の取付けは2点留めのはず、(お勉強されていますね)なのに、この個体は4点留めである。トップカバーの付け替えではないか? ということです。オーナーさんもトップカバーを開けて確認をされたようですが、確かに修理の履歴メモは書かれています(何をしたかは不明)が、内部を分解された形跡はありません。トップカバーもターミナルを外した形跡はありませんので、私もオリジナルのままの印象を受けます。そこで、体調が戻るまでの間、私のデータベースを調べてみることにしました。この個体の製造は1969年8月となっていますが、同じ月の製造個体を拾ってみると(私が実際に確認した個体) [FT] #305889 #302552 #306387 #304829 #304665 #309331 #310180 [FV] #119718 #128435 #130876 などが確認できました。次に、圧板2点留めの個体を拾ってみると #367512 #349305 #440123 #372339 #372202 #334547 #350057 #369631 #366990 #372336 #344109 #366281 #365312 などが確認できました。

これらのことから、1969年8月に製造された個体のシリアル№は、概ね30万台初期と思われますが、それに該当しない個体も存在します。36万台であれば2点留めが多いのも確認できます。ではトップカバーの付け替えかというと、カメラのシリアル№は、自動車の車台番号のように製造年月に対して必ず整数順となっているわけではなく、ある範囲で前後していることは普通です。例えば裏蓋の塗装に不良があり、検査で除外された部品は手直しのため塗装工場に戻されます。戻ってくるまでにはタイムラグがあり、実際に製造ラインに投入された時は裏蓋の4点留め仕様に合わせて圧板も4点留めを使用した? なども考えられます。まぁ、元のオーナーさんが、不注意でトップカバーを凹ませてしまい、SSで交換をした。とも考えられますけどね。それなら履歴メモの説明もつきます。そういう事情ならもう少し後のシリアル№になるのではとも思えますが、沢山のFTを見て来た私の印象では、この個体はオリジナルのままと思いますけどね。違和感というものがないのですよ。

 すみません、まだ体調回復しません。手直しの40mmをやっていました。部品の組み合わせ(工場の)による寸法ガタが原因で修正に時間が掛かりました。機会があればご紹介することにします。で、「レストアは推理だ」違和感がないとは申し上げましたが、辻褄が合わなくなって来たような・・露出計ユニットはスタンレーなどが製造しましたが、製造日付のシールが貼られているものがあります。(製造後半) 昭和46.9.2 って、1971年のことですよ。とすると、1971年に製造されたユニットが1969年のカメラに組み込まれるはずがない?? 因みに、1971年以降の個体については、私のところに入ってくる試料数が少ないので適切なデータがないのですが、1971年4月 #366281 (圧板2点留め) 1971年1月 #367545 (圧板2点留め) などがあります。製造番号が逆転していますし、この頃の生産台数はかなり減少しているようです。また、この頃製造されたメディカル機も目につきます。

では、裏蓋を交換された形跡は? 裏蓋を交換するためには、シボ革を剥がさない場合、蝶番のピンを抜かなければなりませんが、その時必ずピンに押し出し傷が付きます。しかし、まったくその形跡はありません。基本的に分解歴がない個体であるが、しかし、履歴メモはある。どんな身の上があるのか不思議な個体ではありますね。体調不良で頭が回らないので考えないことに・・

別のデジカメなので操作間違えたみたい。途中はすっ飛ばしてシャッターユニットまで来ています。ユニットに特に問題はありません。スローガバナーの歯車の磨滅を点検します。何となくクラッと眩暈がするような画像だなぁ。特に問題のある磨滅はありません。あ~良かった。中期頃までのユニットは、製造から古いということもあって、1/8~1/4へ切り替えの歯車が磨滅している個体が多いのですが、中期までの歯車は白系統の色ですが、この個体の歯車は、黒ずんだ歯車で材質か表面処理を変更して強度と耐久性を上げているようです。

本体にシャッターユニットをセットしましたので、シャッター幕保護のために裏蓋を取り付けておきます。で、ここで疑問がありました。裏蓋のモルトに接触をする部分に変質したモルトが付着していたので、アルコールで拭き上げたところ、ご覧のように劣化した塗料ごと落ちてしまいました(すみませんね、仕事ですから拭かない訳にはいかないもので)。これはどうしたとか? 保存の違いによって、塗膜の劣化具合は異なりますが、36万台の個体でこのように落ちてしまう個体はあまり記憶にありません。う~ん、どうしても裏蓋に疑惑が集まって来てしまう。そもそも、2点留めの圧板仕様で、製造が1971年後半であったら、何の問題も無い個体ですからね。2点留め仕様に替えた方がすっきりするのかしら?

まぁいいや。蝶番のピンをセットしておきます。

 

 

別のデジカメの調子が悪く、画像が無くなりましたので、突然この状態です。露出メーターはこの頃のユニットにしては珍しく、かなり感度低下が激しい状態でした。感度補正をしてあります。ハーフミラーとアイビース枠は破損のため交換をしてあります。

セットされていたレンズが25mm f4ですから、元のオーナーさんは、マニアさんだったのかな。レンズは持病の曇りもなく、大変きれいですが、絞り羽根が連動しない。しらずに撮影をされていたのでしょうかね?

原因は、0167のツナギバネの折れなんですね。最近バネが良く折れますね。異形のバネで手持ちがないので自作します。

 

分かりますかねぇ。絞り羽根は作動していますね。確かに疑問点のある個体でしたが、分かってみれば「あぁ、なるほど」ということなのでしょう。どちらにしても、ワンオーナーの出どこの確かな個体ですので、おかしな個体ではないと思います。

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久しぶりにPEN-FTなんぞを・・

2015年04月18日 19時54分26秒 | ブログ

おまっとさんでした。PEN-FT #2841XXです。愛川欽也さんがお亡くなりになりましたね。私は深夜放送のパックイン・ミュージックの頃だなぁ。松葉でちょん、ポールでちょんって知ってる人どのくらいいるかな? 天地真理はマリテトだお。那智チャコパックの後のパーソナリティーだね。確かに話し好きで話題の豊富な方でした。「さよならモロッコ」という自主映画で大赤字を出したりして。一時代が終わりましたが、まだしぶとく左の人が・・

で、FTですが、普段はハッセルをお使いの方ですが、譲られた個体だそうで、フィルムの送りについて現像屋さんに指摘されたようです。圧板の裏に日付が書かれていますので、修理歴があるのでしょうけど、シボ革は剥がされていませんね。前板のネジが電動ドライバー(ハイオスか)のビットで潰されています。丁寧に組み立ててよね。

ダミーフィルムを入れて送りのテストをしてみます。スプロケットは完全には滑っていませんが、スプールの滑りが早いようです。

 

スプロケットのクラッチ部の片方の磨滅があります。片方だけは珍しいです。

 

スプールバネは3種類ぐらいあって、滑りの規格を合わせて選択使用していたようです。かなり自由長が短いタイプ(左)が使用されていました。強化バネに交換しておきます。

 

前板を分離して見ると・・なにやらバネが脱落してきました。このバネはリターンミラーを正規の位置に押し付けているバネです。これがないとファインダーのピントが狂ってしまいます。

 

特に何も問題のない個体だと思ったのですが、いろいろありますね。プーリーを留めている緩み止め用のダブルナットの1つが緩んでいます。放置をするとシャッターが固着して止まります。

 

すべて洗浄をして組立。スプロケットとスプールバネは交換しています。シャッターは特に問題は無く洗浄組立しました。

 

リターンミラーユニット。脱落していたバネはこの部分に付きますが、脱落の原因はバネを掛けるレバーのフック部の曲げが90°ではなく浅い角度のため、バネが外れてしまうもの。図面上はどうなっているか分かりませんが、設計上の問題かプレス加工不良のどちらか。この不具合は意外に経験していますよ。

接眼プリズムのコーティングは両面とも良好です。保存が良かったようです。

 

ハーフミラーはダメですね。新品と交換して組み立てます。

 

 

露出計-ウォームギヤ-シャッターダイヤルの関連を見ながらユニットを取り付けます。

 

すみません。ここの所の天候不順による低温で、床屋で散髪をしたら風邪をひいてしまいまして・・10年以上風邪はひかなかったんですけどね。それでは作業再開。しかし、この個体は色々問題があってまともには使えなかったかも知れませんよ。セルフタイマー側のレバー(ピンセット右)が左側のレバーを押し上げるのですが、この個体は右のレバーが先に行ってしまって衝突をした状態になります。これでは止まってしまいます。リンケージのタイミングを調整をしておきます。

付属は40mm付きのセットのようです。こちらにも問題があります。絞りレバーに絞り羽根が同調しません。

 

原因は絞りのリンケージ外れ。絞り羽根が油の付着で作動が重くなった状態でカメラ側が絞ったため。

 

露出計は28万台としては珍しく2段程度の感度低下でした。その他、フィルムの巻き取り不良、ファインダーピント不良、レンズの絞り不良と、かなり重症だったことになりますね。また寝ます。

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ORIENTSTER ダイナミックのジャンクを復活させるの巻

2015年04月16日 18時19分56秒 | ブログ

その前に、ちょっと出戻りを修理しておりました。この個体は、O/Hを終えてお返ししてしばらく経過したPEN-FTですが、ミラーフリーズで戻りました。原因はシャッタースプリングの破断です。このカメラは、ロータリーシャッターでスピードを上げるために、かなり無理をしているのですが、材質にスェーデン鋼を採用して性能を実現しています。しかし、長期間の使用によりスプリングが老化して、修理を終えて本格的に使用しようとすると破断となるものがあります。車やバイクでもレストア時は問題は無くとも、実際に走り始めるとあちこち部品が壊れるのは経験していることです。特に20万台以前のスプリングの条数が少ない変更前の個体に多く起きていると思います。みなさんのFTも、巻き上げた状態で長時間放置しないなど労わるようにお願いします。

でと。カメラはこの次にやりますのでご容赦のほど。いつもセイコーの時計がメインですが、たまには業界の三男坊、オリエントの時計などを直します。若い頃の仕事でオリエント時計の日野工場に出入りをしていた経験があるので親近感があります。社員の皆さんはおっとりとしている方が多かったです。モデルはオリエントのHPによると1957年頃のモデルのオリエントスターダイナミック17石です。機械は1956年から生産のT型で落径23.30mmと小さい機械で、セイコースーパーが10型、ユニークが11型ですから、中間ぐらいのサイズです。

例によって不動品を入手しましたが、こちらはなんと香箱真と蓋以外に香箱とゼンマイが入っていませんでした。あちぁ~、またやられちゃいましたね。それが嫌ならちゃんと動く個体を買いなさい。ハイハイ・・で、別の個体から香箱を調達して洗浄注油をしたところ。側面にポンチがあるところに蓋の切り欠きを合わせる。

機械的にはオーソドックスな設計で、加工はあまり良くない感じでスーパーと似ている感じですかね。受けの合いもあまり良くありません。

 

まっいいや。この機械もガンギとアンクル爪に注油をすると動きが全く違って来ますね。

 

日の裏を組み立てて文字盤を着けますが、機械サイズよりかなり大型の文字盤です。時代の流行りです。文字盤は汚れを掃除しましてが落としきれません。

 

で、針を着けると、長針の孔の返りが全く無くなっていて留まらないことが判明。それでは他の個体から調達をすると、今度は秒針のカシメが緩んでフラフラして長針と接触をします。ポンス台でカシメ直して取り付けました。この時代の機械は、何度も分解をされているので、まともな状態の針はないみたいです。

で、こんなことに。。本当はオリジナルの針の方が気に入っているのですが仕方ありません。ケースは本体はステンレスでラグとベゼルは14Kメッキです。ラグに素材の露出はありますが、まぁ、14kだからこの程度で残っていたのでしょう。軽く研磨。風防は汎用新品と交換していますが、ちょっと厚い感じ・・

機械をケースに収めて歩度を見ます。まぁ、そんなに悪くはありませんよ。裏蓋は洗浄をしてヘアラインを再生してあります。

 

いつの時代のベルトかは不明ですが、オリエント純正のベルトです。(新品)

 

まぁ、こんな感じです。オリジナルの針の方が厚みがあって高級感があります。このペットネームは現在でも健在で、多くのモデルが生産されています。セイコーとはまた違った雰囲気で、これも良い感じですね。

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SEIKO ユニークをレストアするの巻

2015年04月11日 20時21分21秒 | ブログ

 

すみません。UPの予定が無かったので画像をあまり撮っていないのですが、間隔が開いてしまうので急きょUPとします。高校の同級生で一緒にバイクのレースをやった親友に誕生年の腕時計を作ってやろうと思い立ったのですが、昭和29年(1954)頃はセイコー・スーパーの頃ですが、20年代となると数が少なく適当な素材が入手出来ませんでしたので、次モデルのユニークを仕上げようと思いました。ユニークはスーパーの改良型として1955年から亀戸工場にて製造されたようです。石数は当初9石から15石と17石があります。この個体は中期の15石です。ジャンクを入手ですが、なんとヒゲゼンマイが取り去られておりました。最近はこのように部品取りをされた残りを不動として出品されているものが多いのですが、確かに動きませんけど、理由を表示しない不親切なものが多いですね。

それがイヤなら実動の程度の良いものを入手しろ。ということではありますが・・幸い、ヒゲゼンマイの欠品の他は、地板もきれいで程度は悪くありませんでした。組立は、慣れたスーパーと変わりませんが、部品の精度は良いように感じますね。スーパーは嵌合がきつかったり、反対にゆるゆるだったり。機械も若干薄くなっているようです。

文字盤は、汚れを清掃しました。外周に痛みが多いのは残念ですが、手持ちにサイズの合うものがなく、デザインはSマーク入りで気にいっているので、再使用をします。この後の時代になるとSマークはなくなります。また、秒針がヨレヨレと曲がっていましたので、修正をしましたが、歪が目立ちますので塗装をしました。スーパーの時代には、赤、茶、紺などの塗装針がありましたので、友人の好きな紺色を調色して塗装をしてあります。

左上がヒゲゼンマイ(新品)ですが、交換には18000振りに長さを調整をして振動を合わせなくてはなりませんので、今回はズルをして他の個体から調達しました。この頃の小さなテンプ用のヒゲゼンマイは、非常に細く扱いが難しいのです。

風防は黄ばみがあるので、現在入手できる汎用品と交換するつもりでした。しかし、28mm程度の小径の場合、現在の風防は樹脂厚が厚めでがっちりとした分、外周部分のインデックスが歪んで見えるという問題があります。

ということで、今回はペナペナの古いトキライトを研磨をして再使用としました。ベルトのラグ幅は15mmのため、現在ではベルトを入手することが出来ませんので、ラグ幅を僅かに拡大をして手持ちの16mmベルトを着けています。

精度については次モデルのマーベルには当然及びません。となりの990円のクォーツ時計とは全く喧嘩にならないわけで、技術革新とはすごいものです。しかし、どっこい機械式時計は止まったら捨てる消耗品じゃないのです。用途が異なるとはいえ、このサイズの違い。同じ人間の腕に嵌めるものかと思いますね。時代の流行で、ユニークでも後期の製品はケースが大型化されて行き、次モデルのマーベルでは機械のサイズも大きく設計されています。長く友達でいてくれてありがとう。休日の外出にでも使ってくれたらうれしいですね。

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