今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ・時計修理などについてご紹介します。
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20mmは曇るのだの巻

2019年06月16日 19時46分22秒 | ブログ

その前に、ロードの保護フィルターを取り付けていなかったので清掃をして取り付けました。ガラスはコーティング無しのように見えますが、本体前玉に被せるようにしてねじ込む特殊な設計ですね。マニアさん的には、これも付いていないといけないのでしょう。保革油をちょっとつけてブラッシングした革ケースも光って渋いです。

 

またその前に、天気が回復したので、しばらく見てやっていないFS1を磨いておきます。ボーリングをしたシリンダーがダキツキ気味となって研磨修正とオイルポンプの交換をしてありますが、ガソリンが無くてエンジンが掛かりません。最近は赤い金属タンクでもガソリンスタンドで入れられなくなったので不便です。車のタンクから抜けるかな・・

 

で、やっと20mmですけど、何だか疲れちゃったな。最近、運動不足です。あ~、真っ白ですね。防湿庫の電源を入れ忘れていたら曇ったとのことです。曇りの初期は液状ではあるのですが、かと言って分解して大気に放置をしていても水分が蒸発して曇りが無くなるかというとそれはない。レンズの技術者さんに聞かなければメカニズムは分かりませんが、この状態になると清掃が出来ても再度曇りやすくなるのです。

左端のレンズが曇っていました。清掃でクリアーになっています。三段ロケットの組立が湿気が抜けにくい構造なのか、あるレンズに詳しい方のお話では、「レンズのガラス質が良くない」と言っておられました。さて、本当のところは何でしょうね。20mmが曇りやすいのは経験的に間違いありません。

 

 

 

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どこも動かないLORD ⅣBの巻

2019年06月13日 23時25分08秒 | ブログ

遅れて来たペンマニアさんから岡谷光学のLORD ⅣBがブラックが来ています。PEN以外も収集されるんですね。しかし、革ケースもかなり汚れていて、長期に入ったままでしたのでかなり状態は悪いです。feet表示ですので里帰り機でしょう。

 

画像ではきれいに見えますが内部はカビだらけです。

 

 

外観のカバーもカビが付着しています。問題は、どこも親の仇のように固着して動かないということ。巻上げも動きません。隣りのカウンターも固着。え~、これ治すの? 工数掛かっちゃうなぁ・・希少なロードですからやらない訳にも行きませんかね。

 

ここの逆転防止爪が固着しているのはお約束ですね。過去にも2017/4/1にUPしています。https://blog.goo.ne.jp/tomys800/e/9fe00ac37b174b8e1df21a87ff9c2bb1

問題はここだけではなく、巻上げ機構のギヤがビクとも動きません。

 

すべて分解して行くしかありません。古いグリスで固着しているようです。しかし、問題はこれで改善されませんでした。このモデルは巻き上げは二回巻き上げで、巻き上げが完了するとレリーズボタンがポップアップして来て赤いリングがレリーズ座の上に見えるようになる親切設計ですが、巻き上げをしていない状態でもレリーズボタンが上がってしまうのです。すると巻き上げが出来なくなります。

そのからくりは地板の裏側にあるので、スプロケット軸、スプール軸他すべてを分解しなければ地板を分離することが出来ません。あ~ぁ・・

 

 

問題はピンセット先の部品が本来バネによって円周方向に動くものがグリスの固着により固定されてしまうので不具合となっているものです。洗浄をして動きを回復させます。

 

全体はこのようなユニットです。

 

 

この角度からなら原理が分かりますかね?

 

 

フィルムカウンターのクラッチも固着していてフリーになりません。しかし、どこと言って全く動かないカメラです。

 

 

気温が上がってくると高温多湿の日本では時計の革ベルトは辛くなって来ますので、以前、INOBOOさんから頂いていたスピードタイマー6139-6031(ペプシ系)のリプロベルトに交換しようと思いましたが、ベルト先端のラグの仕上げが悪く、プレスで打ち抜いたままの状態ですので(左奥)端面の研磨(右側)をしてから取り付けます。

 

おぉ。リプロとは言え、オリジナルのデザインですから似合いますね。夏場はこれで行こうと思います。

 

 

ショッピングモールの本屋さんを覗いてみると、HONDA S800MのVol.02が発売されていましたので購入しました。1/6サイズですと流石に迫力があり、材質がダイカストですので鋳物の灰皿のようにがっちりとしています。返って本物の方が薄い鋼板なので、中央を押すとポコッとへこんだりします。形状は良く捉えていると思います。S800になるとパワーバルジが設けられたのがデザイン上の特徴になります。塗色の色調が正しいかはじつは分かりません。正式はスカーレットですが、赤の塗料は退色が激しく、特にこの時期のホンダは、性能の良い塗料を買えなかった(資金的に)という話もあり、オリジナルでも新車当時の色調を維持している個体はまずありませんでした。私のS800Mは新車時の塗色はY-13ゴールデンイエローです。

ボンネットカバーコンプリートの純正型番は63100-516-000Z。63100はボンネット番号、516はS800チェーンタイプ(から共通)、S600は504、S800Mは542 になります。000は設計変更など。この型番を組み合わせて輸出仕様のパーツ番号を推測してオーダーしたりしましたね。

 

シャッターユニットはシャッター羽根の張り付きがあります。レンズは意外に悪くはありません。

 

 

ヘリコイドグリスの流化変質があります。

 

 

プリズムを使用したファインダーも取り外して清掃をします。

 

 

スローガバナーは洗浄注油をして組みます。

 

 

後玉は端に一点曇りがありますが、まぁまぁきれいな方です。完成したシャッターユニットに組み込みます。

 

 

このペースでUPしていると終わらないのではしょります。ファインダーもきれいになりました。巻き上げとシャッターの連動を見ています。

 

 

レンズ(中玉と前玉)を取り付けます。

 

 

この後のいろいろあるんですけど完成とします。ばっちい革ケースはブラッシングをしておきましたので光っています。カメラ本体のシボ革もこの頃の材質は紙に近いので、濡れタオルなどで拭くことは厳禁です。表面が剥がれてしまいます。こちらもブラッシングでシボの中に入った汚れを落として行くと光って来ます。オブジェカメラが復活しました。

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CITIZEN セブンスターV2のオーバーホールの巻

2019年06月10日 22時41分59秒 | ブログ

ご常連の北海道のINOBOOさんからです。薄型高級機の72系ですけど、型番の記載を探すと7280のようです。

 

 

しかし、技術解説書には7280の記載がありません。タイムグラファーの測定で21,600振りは確認しました。727※と729※はカレンダーの瞬間送り装置無しとなっていますが、このモデルは瞬間送りが出来ますので7280が瞬間送り装置付の型番になるのかも知れません。分かりませんけど・・

 

文字盤はオリジナルより少し濃い目のグレーですが、デッドストック品に交換とのことです。

 

 

今回はケースの研磨は無しとのことですが、ベゼルにも傷が多いですし風防ガラスの隙間に汚れが詰まっていますので分離して清掃と軽く研磨をしておきます。

 

 

慣れの問題と思いますが、セイコーに慣れていると分解にも時間が掛かります。超音波洗浄のうえ組み立てて行きます。

 

 

過去の分解は有っても一度ぐらいと思いますが地板の細かな傷が気になります。組立精度は流石にシチズン優秀です。

 

 

テンプに注油をして快調に動き出しました。

 

 

日の裏側は部品点数は多めです。ピンセット先と右側のネジは表面処理が黒になっていますが、これは逆ネジの印です。親切ですね。

 

 

カレンダーは別のブロック(地板)になっていて3本の小ネジで本体に取り付けます。カレンダーが瞬間送りのモデルは部品点数が多く複雑です。

 

 

瞬間送りの作動を確認して曜車を取り付けます。

 

 

まだ未調整ですが、技術解説書にも「良好な歩度線を示します」と記載されている通り安定しています。

 

 

 新しい文字盤と針を着けました。文字盤のグレーが濃くなったので、針が見にくいかもしれませんね。

 

 

最後に自動巻き機構を組みます。第一クラッチ車と第二クラッチ車をセットして自動巻き受ケを着けました。クラッチ伝え車に注油をしてネジを締めます。

 

 

回転オモリのベアリングに注油をして歯車の嚙合いに注意をして取り付けます。

 

 

 

カレンダーが12時位置にあるのがデザインの特徴ですね。瞬快送りで切り替わるのは高級感があります。セイコーは瞬間送りを採用しているモデルが少ないように思いますが、瞬間を実現するためには部品点数も増えて市場での故障率も高くなりますが、セイコーとしては部品点数の節減により製造コストを押さえ、市場での故障率の低減と修理の容易さを優先したものかなと個人的には思っています。

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PEN-FT(B)+20mmの巻

2019年06月05日 21時35分20秒 | ブログ

前回の女性PEN使いさんのレンズも同じでしたけど、この20mm f3.5もそうなんだよね。マウントネジなどがかなり乱暴に開けられている分解機ですけど、カヘンコマも緩められていて、一度緩めるとネジロックが無くなるので緩みやすくなってしまうのです。グラグラになると鏡胴のスリットから外れてしまい、知らずにピントリングを回すとさあ大変。内部はひっちゃかめっちゃかになってしまうのです。

マウント内のリンケージもグンニャリで修正したと思ったら、絞りのリンケージが変形して外れてしまい作動しません。

 

 

本体は修正したところ。バネがあり得ない角度に曲げられたので変形しています。これを修正します。

 

 

これが正規の状態。

 

 

幸い、レンズ自体は悪くはないのが救いです。最近は分解を受けたレンズが多いですから、マウントのネジが緩みやすいので、スリ割りの痛んだネジが付いている場合はご注意くださいね。ピントリングの回転などに異常を感じた場合は無理に回したりしないでください。その場合はすくに当方へお送りください。

 

今日の関東地方は気温が上がったのでボォ~として(熱中症あぶない)画像あまり撮ってません。FT(B)本体は#3003XX(1969-9)機能的には問題はなく巻き上げのギヤ鳴り程度ですが、ハーフミラーの腐食がこの頃の個体にしては進んでいます。

 

当初、未分解機と思いましたがトップカバーを開けて見るとカギバネが接着されています。これ、プロのリペアマンでもやる人がいますが意味ありません。溶かしておきます。

 

あ~アカンね。少し前の頃のハーフミラーのような気もしますが・・

 

 

本体は洗浄組立でシャッターユニットもO/Hの上搭載してあります。オーナーさんからリターンミラーも交換して欲しいとのご希望ですので、新品のミラーに貼り替えたところ。完全硬化後に組み立てます。

 

スクリーン、プリズムなどを組み立てる前に、古い接着剤、モルトカスやネジロックを完全に清掃しておきます。他の方の組立を見ると、この辺りがおざなりになっているように思いますね。確かに手間は掛かるのですが、手を抜くと正確な組立は出来ません。スクリーンも洗浄済みですが、この頃からそれまでの位置決め用、上下角ありから簡単な矩形になります。

 

ビューファインダーには2か所のモルトがありますが、上側は幅と位置が不完全で下側は省略されています。

 

 

レンズの清掃とモルトを貼っておきます。

 

 

残念ながらコーティングは剥離されています。あのハーフミラーの状態からすると当然の劣化と思います。で、の部分に光線漏れが見えますね。

 

 

塗装が剥離していてメッキも痛んでいるのが原因です。プリズムホルダーが接触をしたのか不注意で傷を付けてしまったのかは不明。

 

 

露出計ユニットを留める3本のネジのうち1本がありませんでしたので追加しておきます。後期の個体では工場で元々2本留めとしてある個体もありますが、この個体は留めていた痕が有るので紛失です。

 

その他、セルタイマーレバーが戻る不具合があり修理しました。組立はほぼ終了。

 

 

露出計の感度は30万台としては劣化が進んでいましたね。保管が良くなかったと思います。経験的にハーフミラーの腐食が目立つ個体は露出計の感度も低下していることが多いです。Cdsが湿気に弱いのでしょうかね。最後にもう1つ38mmもありましたので清掃してあります。今回は本体はリターンミラーの交換とレンズは20mmが難物でしたので時間が掛かってしまいました。

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SEIKO PRECISION 21石の巻

2019年06月03日 12時20分06秒 | ブログ

元F1チャンピオンのニキ・ラウダ氏が亡くなりましたね。1975年、1977年、1984年にチャンピオンとなっていますが、ちょうどその頃、私はロードレースに熱を上げていた頃でして、部屋を見まわしましたらホイヤーのヘルメット型置時計があるのに気がつきましたよ。当時、あまり都内に出向く用事はありませんでしたが、銀座辺りの時計屋さんのショーウィンドウに飾られていたこの時計が目について購入したと記憶しています。

このヘルメットの形は70年代のデザインと思ますが、いつ頃のヘルメットをモデルにしているのでしょう? 私はニキ・ラウダは良く知らず、ヘルメット型時計の奇抜さが気に入りました。ラウダはAGVヘルメットと契約していたのかな? アメリカのBELLの初期フルフェイス型に似ています。

 

私は物持ちが良い方で、この時計より古いものが部屋に普通にあります。確か、電池は一度交換した程度で止まってしまったと思いました。久しぶりにホコリをはらって分解してみます。白の土台樹脂がヘルメット縁ゴムに侵されて溶けて固着していました。秒針はいつの間にか(たぶん掃除機)折れて無くなっています。

 

この頃はクォーツではなく電磁テンプ式だったんですね。そういえば、カチカチ言っていた記憶があります。電池を入れてもテンプは動きませんよ。

 

 

このユニットはHEUER製なのでしょうか。記載がありませんが知らないマークは入っています。回路を辿って行くとテンプが動きだしました。緩急は普通の腕時計と同じですね。現在、びっくりするような値段でオークションに出品されていて(新品ですが)意外にお宝かも知れないと思いましたよ。

 

ご常連さんからセイコーの鉄道時計が来ました。

 

 

 

裏蓋を開けて見ると、懐中時計の大型機械ではなく、腕時計のユニットを流用した後期のモデルですね。Cal.6110Aは61系のセイコー5DX(6106A)から自動巻き機構を取り除いたスカイライナー系の機械のようです。

 

文字盤にはSECOND SETTINGとなっていますが秒針を止めることが出来ません。分解してみると・・

 

 

ピンセット先の部品、秒針規正レバーが入っていませんでした。過去の分解も少し乱暴な感じですので、分解の時に損傷させて組み込まなかったのでしょうかね。規正レバーはファイブDXと共通ですのでストックはありますが、オーナーさんにお願いしてオークションで新品を入手して頂きました。現在郵送中・・・

香箱にゼンマイをセットして注油します。

 

 

規正レバーの到着が遅くなりそうですのでストックの5DX(6106A)から調達をしました。規正レバーをセットしてから輪列を組みます。

 

天真の摩耗はそれほどでもないようです。快調に動き始めましたが、歩度の調整がかなりズレています。

 

 

針座が正しくセットされていない状態で文字盤を取り付けたために変形しています。修正をして組みます。

 

 

文字盤と針を取り付けました。いつも思うことは、腕時計の機械に懐中時計サイズの針を取り付けてトルクの問題は無いのでしょうかね?

 

96.1.19にO/Hをされたような記入がありましたが、プロの時計師さんの仕事としてはちょっと疑問が残る組立でした。歩度は大幅に遅れ方向でしたが、これは後でいじられたのでしょうね。10秒進み程度としておきます。

 

私の所有するクォーツ仕様のセイコー鉄道時計も腕時計用のユニット(タイプ2)が使われていましたよ。どちらも風防はガラス製ではなくプラ製となっているのが少し残念。

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