O/Hしなければならないカメラが溜まって来ました。先日、チャンピオン860をお譲りしましたので、残った部品を集めて自分用の個体を作っていました。機械の素性は悪くはありませんが、ゼンマイの先端が曲がって巻き止まりがしない。筒カナの緩みで長短針が動かない。(秒針は動く)などがあって修正して組みました。文字盤の腐食とケースの傷は自分用だから我慢します。手巻きなのでリューズは大型を付けてゼンマイを巻き安くしています。風防はクラック入りなので新品と交換するつもり。で、PEN-F #2850XXは保管状態は良いと思いますが、巻上げが重いのと、ファインダーの曇りが顕著です。お子様を撮影するとのことですので、しっかり整備をして差し上げたいと思いますね。
やっぱり未分解の個体でしたね。特に気になる部分はありませんので、書くこともあまり無いかと思います。
ダイカスト本体の保存状態も非常に良好で、フィルムレールには全く腐食やすり傷がありません。殆ど使われなかった個体です。では、モルトを貼って、スプロケット軸から組立てています。
全く状態の良い個体なのでメカは省略します。光学系も素晴らしく、プリズム、ルーペなどの状態は最高です。モルトを貼り替えて取り付けます。
一般的に接眼プリズムのコーティングは劣化しているものが多いですが、この個体は、アイピーズ側のコーティングが拭き上げによって剥離部分があるほかは完璧に状態を保っています。特にPEN-Fでは珍しいことです。
シャッター本体とシャッターダイヤルはジョインドにより連結されています。ダイヤルのガタはこれによるものです。シャッタースピードカムとガバナーレバーの当たりに注意。カムの高さによりレバーの位置が変化してシャッタースピードを変えます。
組立完了。
底部から。28万代ですので、チャージギヤの地板の形状が変更されています。レリーズのリンケージも、FTと同様のタイプに変わっています。
今回は、全反射ミラーも良好でしたので再使用としました。消耗も殆どなく、保管状態も最高のFは最近珍しいのです。当初はリペイントをご希望でしたが、この個体は、オリジナル保存をして頂きたいと思いますね。長くお子様を撮影したいとのご希望には充分応えられる個体だと思います。
尚、1週間ほど留守にしますので、ブログの更新やお問合せのご返事が出来ないことをお知らせしておきます。
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