ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『ぼくとくらしたフクロウたち』

2009-05-25 14:20:08 | わたしの読書

『ぼくとくらしたフクロウたち』ファーレイ・モワット(著), R.フランケンバーグ(イラスト), 稲垣 明子(訳)

こういう本、大好き♪
自分の感性とピタリとはまる本に出会えた喜びに、ニヤニヤしながらの読書タイムでした。
楽しくて、楽しくて、あっという間。
ああ、息子に、小学生のときに読んであげたかったな。

自然の中で、のびのびとした少年時代を過ごすビリー。
フクロウをペットにしたいと思っていたビリーは、嵐で迷子になったフクロウのひなを保護します。
そして始まるビリーとフクロウ(クフロ)との生活。
自分も人間だと思っているクフロは、飛ぶよりも歩き、生の肉よりも料理した肉や果物、野菜が好き。
でも、負けん気は強く、犬や猫、カラスなど、自分を脅かしたり、馬鹿にするものには、容赦しません。
一方、後に仲間に入るフクロウのメソは、飛ぶこともできず、恐がりで、いつでもメソメソしています。
この対照的な二羽のフクロウの性格が、さらに、物語を楽しくしてくれるのです。

物語の中には、ビリーたちが、カラスの巣をメチャクチャにしてしまったり、クフロが、
猫やスカンクを殺してしまったり、子どもたちが、メソを虐待するシーンも出てきます。
(これをビリーが助けて、メソが家族の一員となるのです)
外遊びは、野球やサッカーなどのスポーツが中心で、ゲーム機が一番の遊び!の
子どもたちには、かなり、衝撃的なシーンかもしれません。
けれど、自然と共に遊ぶというのは、こういうことなんだなと、思うのです。
物語の生き生きとしていること。
最後の一行まで、キラキラと輝いている物語でした。