この2つの事件について、一言発信と思って忘れていました…
1. ポーランド大統領搭乗機遭難
このニュースの時、家族が述べたコメント:
地上管制官が着陸するな、と言っているのに着陸強行するもんなの?
tokyoboyのリプライ:そんなのザラだよ。まして今回はロシア人管制官がポーランド人機長に英語だしね… そう、こんなことが昔あったんだ…
12-3年前、まだ香港が”懐かしの”啓徳(カイタック)空港だったころ、当時マニラ駐在だった僕は香港に日帰り出張。夜10時位に離陸予定の搭乗機キャセイ・パシフィックは、しかし滑走路に入る前で駐機、30分位停まったまま状態に。
どうしたんだろう、と訝しく思い始めた頃、機長が”信じられない、アホな飛行機が風向きと反対方向(つまり順風ですね、この場合)に降りて来るので危険だから滑走路を空けている”と機内放送。
確かに自分が空港に着いた時と反対側に搭乗機が向ったので風向きが変わったのは明らかでした。啓徳をご存じの方ならTaxingが短いか異様に長いかで直ぐに気が付くのご理解頂けるかと。
で、その時嫌な予感が脳裏に浮かんだんですよねえ…管制官の指示が分からない、ってまさか同国人 恐らく成田かその他どこぞの国内空港で”今日の啓徳はこの風向き”と受けたブリーフィングだけを信じ、幾ら地上から警告を出しても敢然と他の航空機を犠牲に降りて来る雄姿
その時、海に突き出した滑走路の上空に順風を受けて浮力を失いながらよろよろ降りて来る白い機体を見ました…そして、その直後、予想通り垂直尾翼に真っ赤な鶴のマークを付けた航空機が
着陸は成功、その時間に離陸予定だった数機と着陸待機で旋回中の数機はその後神と”沈まぬ太陽”を恨みながらそそくさと離着陸を繰り返しました。tokyoboyはこの晩、マニラでカラオケ合流を断念致しました→プライスレスの損害。
その後、極力その航空会社でのフライトは避けておりますm(_)m 長々と管制官とコミュニケート出来ない機長も世の中にはまま存在する、というケースを失礼しました。
2. アイスランド火山噴火
ご案内のように、現在アイスランドの火山噴火のためヨーロッパ全域でのフライトが大困難に陥っていますが、tokyoboyはマニラ駐在(上述はマニラ駐在2回目の際の経験。これは1回目。)の1991年ピナツボ火山の噴火に出くわしました。
同火山はマニラの北東90km、大体東京と富士山の距離と同じなんですが、にあり、上空3万2千mまで噴煙が達した、という大噴火。ニュースが流れた段階で職場はクローズ、帰宅して火山灰がマニラ首都圏に到着するのを待ちました。
今回の噴火は高度1万mちょっと、ですから規模が違いますから一概に同じとは言えませんが、本当に空が真っ暗になってその後火山灰が積もって来ました。
その時マニラ空港は1週間ちょっと閉鎖になったかな。でも、その時クーデターが起きたらとか心配したものの正直飛行機に乗る気にはなれなかったですね。ネチョっとした粘りつく様な灰なんです。それが高度1万m位を浮遊している、と言われるとね
アジアはフィリピンで同火山に加えマヨン火山という大活火山。またインドネシアにも幾つか大火山があり、噴火の毎にその空域は閉鎖されます。大変でしょうが、間近に自然の脅威を見た経験者としては”こんな時はじっとするのよ”としか言い様がありません。