ぐるっとパス2010発売開始初日、花見序でに権の助坂を下り、目黒区美術館に行ってきました。
もう少しでソメイヨシノ満開というところですが、この日の強風、翌日予報の豪雨が心配になる位、花そのものが結構散って落ちていました。
ベルナール・ビュッフェは生きている時間が被っている画家の中ではかなり好きな方ですが、個人の企画展にお邪魔するのは初めて。様々な作家の作品の中にあると異彩を放つのですが、テーマ別に幾つかの作品を並べちゃうと”同じ感”が前面に出てきちゃって、そこがちょっと残念でした。
その中で気になった作品が2点:
原色を使った作品では、この「L'oiseau Rouge(赤い鳥)」。写真ではペインティング・ナイフの荒々しい質感が出ていませんが目を引きました。
ご覧になってお分かりのように、ネットに晒してよいか不明な部分もありますが、そんなことより赤い鳥に託された寓意とか暗示みたいなものが気になってしまいました。
大作ということもあり、近づいたり離れたり、なかなか良かったです。
今回多かったモノクロ調の作品としてはこの「キリストの十字架からの降架」。バランスが良いです。
テーマと現代性、という点でも気になりました。ちょっと考えさせられる、といったところでしょうか。
加えて1点気が付いたことを。ビュッフェさんの絵のタッチって太い線で対象を簡略化しつつ、と言えるのですが、ちょいと印象派っぽいというかの作品が2点並んでいて、「風景(Paysage)」と「波(Les vagues)」というもの。Buffetさんのサインそのものもタッチが違っていて結構不思議でした。
さて、ボリューム的に足りないから加えられたのか今回の藤田展^^;目黒区美術館は彼の作品を結構な数所蔵していることが知れました。ビュッフェさんと完全同時代、ということも親和性があります。
今回のヒットは1949-50年在米時の書簡集の挿絵。秀逸でした。
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ということで、今回の企画展の入場料800円がぐるっとパスで無料となりました。