子どもは、多様な行動を取ります。その行動と変化は、AI(人工知能)でも分析が困難と言われています。AIが既存の職業分野に進出していく流れは、多くの学者が認めているところです。その中でAIが進出が難しい職業として、保育士や小学校低学年の教育が上げられています。乳幼児と接する保育士の職業は、一筋縄ではいかないスキルの上に成り立っているようです。乳幼児は、聞くこと、見ること、触れることを同時に行いながら多くの能力を発達させていきます。多様な子どもの行動様式を容認する姿勢が、保育士には求められるわけです。子どものやる気を起こさせる言葉の選択も、彼らのスキルになるでしょう。しかも、睡眠時間の確保や食事の時間をバランスとりながら、寝る食べるのしつけが驚くほどしっかり身につけさせているのです。子どもを産んだばかりの母親や父親では、とてもできないスキルです。
そこで、良い保育士の方と出会いについて考えてみました。保育に余裕があれば、子どもの動きや表情からいろいろな言葉かけができます。でも、時間がないと「早くしなさい」と言う言葉が頻発されることになります。保育士の方も時間に余裕があれば、子どもを観察し、ゆとりを持って保育ができるようになります。労働が過剰になっている保育園では、余裕のある保育士に出会うことは少ないようです。保育士のスキルを向上させるような仕組みが、保育園にあることも重要でしょう。別の評判の良い保育園を見学し、多くの子どもや親に関する情報交換なども、保育士のスキルアップの下地になります。このような保育園は、少ないかもしれません。でも、待つだけでは、良い保育園には育たないようです。
当たり前のことですが、乳幼児は優秀な保育士だけでは育てられません。まずは、親の愛情が最も大切になります。両親が、保育の中心に位置し、それを支援する保育士がいるという形になります。できれば、両親や保育士、そして仲間など多くの目で子どもを見守る環境ができていれば理想でしょう。最悪のパターンは、朝の7蒔から夕方19時まで保育園に預け、多の多くの目が行き届かない環境に陥ることでしょう。保育士だけの目になってしまいます。親は子どもが仲間とどのように接しているのか、どんな遊びをしているのかなどを直接に見ることです。見ることによって、子どもの成長や遅れていることなどの意見交換ができます。
余談ですが、残業を前触れもなく割り当てる企業には、将来がないと割り切る決断も必要になるかもしれません。子育てには、余裕ある時間が求められます。両親が時間をつくり、保育士の方も余裕を作らなければなりません。もちろん、子ども達が自由に遊んだり学んだりする時間を確保することが大切になります。そこには、両親や保育士の支援が必要になります。子どものためにも、世の中の仕組みを変えていくことが求められているのかもしれません。