ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

中国の海洋進出に対する弱小国の戦略  スモールアイデア NO 178

2018-08-18 18:53:39 | 日記
 
 核を保有する国が、他国を侵略するとか、経済的に圧迫をするとかの行動が目に付くようになりました。中国は、経済力を使いながら戦略的要地を次々に手に入れています。東シナ海や南シナ海にもその領土を広げようとしています。中国は、領土や領海を力づくで変更しようとしています。その源泉は、核兵器です。北朝鮮も核兵器により、理不尽な行為に出ています。イランもイスラエルも、核兵器を持つということで、他国に対する侵略を徐々に行っています。侵略は、望ましいことではありません。でも、核兵器を持たない弱者も、それなりの対策を工夫しています。
 そこで、弱者が強者に向かう知恵や工夫を考えてみました。弱者が強者に対抗する知恵は、鳥の社会に見ることができます。小さな鳥は、食性の近い異なる種類の鳥の混群をつくることがあります。弱い鳥の集まりが協力し合って、少ないエネルギーで効率の良い狩りや採餌を確保するのです。鳥は自分の遺伝子を残すことを一番に考え行動します。それができない時には、最も近い遺伝子を残そうとします。これは国家が崩壊する時に、国民が生き残りを図る構図です。鳥は臆病な一方で、さまざまな場面でで、妥協することを知っています。鳥の行動を学ぶことにより、その叡智にに近づくことができます。
 例えば、これからの世界情勢は、アメリカが中国の力を借りていく流れになります。中国が国際的役割と重みを増していく現実は、否応なしに進んでいきます。アメリカが中国の力を借りる流れをを阻止する決定的な力は、日本にも東南アジアの国々にもありません。その流れで、中国は海外に軍事力を展開していきます。核や軍事力のない国々は、圧迫を受けていきます。でも、そのまま圧迫を受け続けることはありません。また、鳥の事例に戻りますが、鳥は臆病です。でも、生きていくための手段として、利用できるものを利用し、自分の持てるものを出していきます。尖閣諸島には、中国艦船の侵入が続きます。航空機の侵犯も続きます。日本はこの侵犯に国家として、対処していくことをこれから100年にわたって続くことを覚悟することです。侵犯に耐える覚悟と抵抗は、中国の経済を消耗させます。
 フィリピンは、南シナ海で中国と妥協し、経済的利益を優先します。軍事力で対抗するより、現状にあった戦術だからです。アメリカは、中国のキャッチアップを阻止しようとします。軍事や経済、そして人権問題という形で提起してくるでしょう。経済成長が低下している中国が、この勢いで海外に進出することには限界がでてきます。その限界を弱者は突いていくことになります。数年前までアメリカのオバマ政権は、予算や資源を消耗すること避けるために、中国に対して宥和姿勢を採りました。中国の経済成長を見ると、いつかアメリカの来た道を歩むように思います。でも、すぐに中国の衰退が来るわけではありません。日本が中国対抗している戦術を、他国を同調させようという作戦には無理があります。いま東南アジアで、中国に対して対抗できる国はありません。一歩引きながら、自国の利益と将来の権益を守ることに徹することでしょう。日本は非核保有国の事情を許容しながら、緩い包囲網を構築していくことになります。鳥の知恵ということです。