ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

年金生活者・シニアの生きがい・地域の活性化  アイデア三題噺243

2019-06-21 21:54:56 | 日記

 ある年金生活者の方は、定年退職を迎えた当時、どうやって時間をつぶそうかと悩んでいたと言います。老後を過ごす中で、メリハリをもたらす趣味に充実感をつかんだと喜んでいました。年金受給者であれば、経済的に基礎部分は保障され、ある程度余裕ある生活ができます。社会的に見て高度な仕事であっても、彼らは低い賃金で働くことを厭わないいのです。年金受給者であれば、社会的に見て高度な仕事であってもはボランティアで行うこともあります。有能な人的資源を有効に活用することは、社会の進歩に繋がるものです。
 そこで、シニアの活躍する場を準備するためには、どうすれば良いのかを考えてみました。自分の知識と経験を活かし、誰かの役に立つことはシニアには、やりがいや楽しみの一つになります。このやりがいの一つに、シニア世代が中心になって行う「おもちゃドクター」があります。大事なオモチャが壊れてしまい、メーカーにも修理を断られてしまい、子どもが困っています。そんな不運に見舞われた子どもたちを救うボランティア活動をしている人達が、おもちゃドクターです。オモチャが直ったときの子どもの笑顔が見たい一心で、日々の研さんを積んでいるといいます。壊れた宝物を直したとき、子どもの笑顔で感謝されることが本当の楽しみだということです。
 オモチャに限らず、絵画、陶芸、園芸、茶道、生け花、書道、パソコン、川柳、短歌、墨絵、人形造りなど多くの趣味があります。これらの活動の中で、形になるような作品ができたとき、さらに充実感が得られるようです。作品を作る作業も楽しいものですが、社会に貢献することも、シニアにとって最高の楽しみになります。他人と喜びを分かち合うことは、とても心地がよいものです。公民館などでは、数多くの教室が開催されています。作品を作る喜びを作る場を用意することは、思った以上に有意義なことになるようです。その中に作品を作ると同時に、作り出す仲間が増やせるような仕掛けができれば、素晴らしい活動になります。これらの活動の場を用意することが、市町村の重要な役割になるかもしれません。
 これからの若者は、グローバルビジネスに要求される能力や,技術を磨くことが求められます。これらの能力や技術を身につけるためには、小さい頃からの積み重ねが必要になります。準備を継続的に行っていないと、その育成はかなり困難ということになります。国際化について、シニアは多くの知見を持っています。シニアが培ってきた経験や知識などの知的資産を、次世代の子どもたちに移転していくことは重要です。このことが、国の民度を高めて行くことになるからです。そして、シニアの中にはこの移転に熱意を持つ人達も多いのです。
 シニアの能力を、もっとも必要な場所で発揮してしてほしいものです。その発揮する場所は、学校にあるようです。かっては日本の学校は、世界に誇れるものでした。最近は、世界の趨勢からおくれる場面が多くなっています。その原因は、教員の疲弊にあるようです。教員の勤務は、過酷なものになっているようです。授業、学校行事、部活動など教員の仕事は、多肢に渡ります。それを一人の教員がミスなくやろうとすれば、無理が出てくる勤務条件になっています。ここに経験の積んだシニアが、協力者として授業や学校行事、そして部活動のお手伝いをする仕組みを作ってはどうでしょうか。既存の学校職員に余分な負担をかけることなく、授業や部活動のボランティア活動を行うわけです。子ども達に多くの経験を提供できれば、豊かな感性が育ちます。子どもや父兄、現場の教職員などに余裕が生まれ、教育活動に好循環が生まれる可能性もあります。学ぶことと同様に教えることに対して、シニアは大きな情熱を燃します。そんな情熱を通して、地域の活性化を図りたいものです。