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現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「続・夢幻章伝」52

2021年07月09日 | 物語「続・夢幻章伝」
「ぬわんで、あいつがいるのよぉおおおおー!!!」

マツバ、心の声。

「マツバのお父さんキコキコ!」
「すごいな。豆乳料理の西一族代表なのか」

「だから、ぬわんで、あいつが(略)!!!!!」

マツバはキリッとする。

「一刻も早く、ここから去りましょう!」
「えぇえええキコキコ!?」
「何を云っているんだ、お前!!」
「ええ! 聞こえなかったの? すぐに去りましょう!!」
「マツバ、会話が成立していないキコキコ~」

「いい!? ふたりとも!」

マツバは説明する。

「運動会ででしゃばる親を思い出しなさい!」

「別にいいじゃないキコキコ」

「運動会で子どもよりテンション高い親!」

思春期の子どもの気持ちで想像してください。

「友だちがいる中、恥ずかしいったらありゃしない!」
「ああ、うん」

アヅチも最近ありました。(in 山一族の村)

「マツバのことが心配だし、いいところ見せたいキコキコ!!」
「いいところ見せるなら、あの分岐点にさかのぼってほしいわ!!」

詳しくは「水辺ノ夢」参照。

「今後の意気込みを教えてください」

インタビュアーの声。
まだインタビューやってた。

「あ、はい。娘がスタンプラリーやってるとかで、それに一役買えればいいかなって」

照れくさそうに云ってるマツバ父。

「かーっつつつ!!!」

「優しいお父さんキコキコ」
「そうだな。うちみたいに、ものすごくでしゃばるわけでもなく」

頷くふたりに、怒りマックスのマツバ。

「おおっと! こちらのグループも勝者決まりました!」

違うところから実況。
豆乳料理対決別グループ。
マツバの父と戦う相手だ。

どうでもいいけど、このセッティングも前回のまま。

「この方の料理のテーマは、こちらだそうです!」

~飾りすぎない女子。ちょっぴり失敗しちゃった☆
    でも愛があるならおいしく食べられるわよね!?~

その壇上に立つのは

「「「!!!?」」」

「前回おしくも勝利を逃した、クリミア選手です!!」

名まえを呼ばれて、きゃはっ、とするクリミア。

「「「!!!?」」」

「今回の料理~、あんまり自信なかったんですけどぉー」
「審査員の評価としては、テーマにすごく合ってる、だそうです!」
「やっぱり料理の腕って隠せないのよねー♪♪」

「「「おいおいおい!!!(キコキコ)」」」

テーブルの上には、黒い物体の何か。

「みなさん、次の試合も期待していてくださいねー!!」

手を振る、クリミア。

「いや、嘘だろ!!」
「あれが料理ですって!!?」
「審査員の評価、どうなってるキコキコ!」

料理名としては
北一族産豆乳使用パスタ。

「パスタ!!!」
「どこで、黒くなる要素があるのよ、パスタで!!!」
「イカスミキコキコ!!」

「はぁん、あなたたち。先ほどはどうも!」

壇上から降りてきたクリミアが、勝者の顔で云う。

「んんりんんんぴっんんくぅだから、料理対決もレベルが高いかと思ったけど」
タイミングよく吹く風。
たなびく髪の毛。
「私の前では、たいしたことないってことね!!」

「なんて自信!!!」
「あの黒い物体への思いやり!!!」
「もはや意味不明!!!」

「これは負けていられないわ!」

マツバは立ち上がる。

(もともと立っていました)

「いや、勝負になる、のか??」

アヅチは首を傾げる。

「料理の試合よりも、私には得意ジャンル(魔法とか?)があるんだけど」
タイミングよく吹く(略)
「本当に出場権があるものが多くて困っちゃう!」

らんららんらとクリミアはステップを踏む。
これから、次の試合の準備があるのだ。

「・・・・・・」
「行っちゃったキコキコ」
「優勝はお前の親父さんだな」
「それも、どーよ」




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