『あの「泣き虫リク様」をもってすれば
多分、砂一族にひっ捕らえられても
なんとか対応出来る事でしょう。多分』
うむうむ、と頷く
リクインのお付きの蛇マサキコ。
『はっ!!
まさか宗主様はそこまで考え
リク様をあんなわがままボーイにお育てになったのでは!!
すごい策略!!先見の力!!智将!!戦国の雄!!』
そうかなぁ、
今きっと東一族の村でクシャミとかしているだろうが、
宗主様そこまで考えて無い気もするなぁ。
「えっくち!!(クシャミの音)」
それはともかく。
「降参。こうさーん!!」
「落ち着けー!!落ち着きたまへー!!」
リクインの攻撃を受けつつ
逃げる砂一族&アヅチ。
「俺はあいつに護衛される側では!!?」
「君も一緒に泣かしたんじゃん」
「おぼぇば、ばっふ、おぼぇあぁあ」
リクイン様泣きながら喋るから
もう、なんて言ってるか分からない。
「見ろよ。マジ泣きだぜ」
「後で頭痛くなる泣き方だねぇ、あれ」
しかし。
あいつ、
あれでしか本気発揮できないなら
大人になった時大変だろうなぁ。
別館とかのリシアス作品どうするんだろうなぁ。
『まぁ、リク様も
半分正気には戻ってらっしゃるのですが
引くに引けなくなってるのでしょうねキコ』
「「えぇ??」」
『むしろ、もうこんな姿見られたの恥。
消すしか無くない、と考えているかと』
「やめーや!!」
「荒ぶる神かよぉ」
「荒ぶる………神!?」
ずさささーっとアヅチが砂埃を上げて立ち止る。
「おおい、南一族の君ぃ、危ないよ。
あ、それとも僕らもガチ本気出しちゃう?
ちょっと流れが別館よりの年齢指定とかになっちゃうかもだけど」
だから、砂一族って色々物騒なんだから。
「神だというのなら、俺たちに出来る事はある」
「アーハーン?」
『南一族の方。何か手があるという事ですねキコ』
「神を鎮める方法、それは」
「祭!!!!」
祭!!??
「普通、そこは生贄とかなのでは?」
『いいえ、砂一族の方。
マサキコは聞いたことがあります。
豪農の民である南一族は、
田植え祭り、新嘗祭、春祭り、秋祭り、盆に正月
もう、何でもいいからとにかく理由を付て
年中祭りを開催しているとかキコ』
「………だからぁ?」
『つまり彼らは祭りのプロフェッショナル。
ここは南一族の方を信じてよいかと!!』
「いや、そもそも、祭りとリクイン?を鎮めるのに何の関係が」
懐から鉢巻を出し、頭に巻き付けるアヅチ。
「よし、俺は音頭を取るから、
お前ら他よろしくな」
「他って何?」
『はいはい、マサキコは太鼓やります!!キコ!!』
「あ、ずるい!!
えぇ、何、あと何すれば良いの?」
ぐっと親指を立てるアヅチとマサキコ。
「『笛!!!』」
びゅふぉおおおおおお。
「おぼぼぅえええ、ぶおおおお」
荒ぶるリクイン様の前に
アヅチ、マサキコ、そして砂一族が立ちはだかる。
ドン!!ドン!!(マサキコの腹太鼓)
ピュエー、ヒョロロロ(砂一族の指笛)(口で言うのは断固拒否した)
「めでた、めでぇたぁ↑あ~↓の」
そして、三人はリクインの周囲に回り込む。
「ぼぉおお!?」
「わっかまぁ~つさぁまぁよ~」
ドン!!ドン!!!
ピュエー、ヒョロロロ
そして!!!
リクインを!!!
神輿のように持ち上げる!!!!
「ぶぉ、え?は?」
「はぁ!!枝も栄えて!!」
ドンドンドンドン!!
わっしょいわっしょい!!!
右に猛ダッシュ!!!
「はぁ!!若松様よ!!」
ドンドンドンドン!!
わっしょいわっしょい!!!!
左に猛ダッシュ!!!
あ、とアヅチが呟く。
「これ、若松様の所、
リクイン様って言えばよかったな」
あと
「そういえば中学の同級生に若松くんって居てだな、
俺は若松君家を盛り立てる祭りだと」
「今、話し脱線するのやめなよぉ」
NEXT
多分、砂一族にひっ捕らえられても
なんとか対応出来る事でしょう。多分』
うむうむ、と頷く
リクインのお付きの蛇マサキコ。
『はっ!!
まさか宗主様はそこまで考え
リク様をあんなわがままボーイにお育てになったのでは!!
すごい策略!!先見の力!!智将!!戦国の雄!!』
そうかなぁ、
今きっと東一族の村でクシャミとかしているだろうが、
宗主様そこまで考えて無い気もするなぁ。
「えっくち!!(クシャミの音)」
それはともかく。
「降参。こうさーん!!」
「落ち着けー!!落ち着きたまへー!!」
リクインの攻撃を受けつつ
逃げる砂一族&アヅチ。
「俺はあいつに護衛される側では!!?」
「君も一緒に泣かしたんじゃん」
「おぼぇば、ばっふ、おぼぇあぁあ」
リクイン様泣きながら喋るから
もう、なんて言ってるか分からない。
「見ろよ。マジ泣きだぜ」
「後で頭痛くなる泣き方だねぇ、あれ」
しかし。
あいつ、
あれでしか本気発揮できないなら
大人になった時大変だろうなぁ。
別館とかのリシアス作品どうするんだろうなぁ。
『まぁ、リク様も
半分正気には戻ってらっしゃるのですが
引くに引けなくなってるのでしょうねキコ』
「「えぇ??」」
『むしろ、もうこんな姿見られたの恥。
消すしか無くない、と考えているかと』
「やめーや!!」
「荒ぶる神かよぉ」
「荒ぶる………神!?」
ずさささーっとアヅチが砂埃を上げて立ち止る。
「おおい、南一族の君ぃ、危ないよ。
あ、それとも僕らもガチ本気出しちゃう?
ちょっと流れが別館よりの年齢指定とかになっちゃうかもだけど」
だから、砂一族って色々物騒なんだから。
「神だというのなら、俺たちに出来る事はある」
「アーハーン?」
『南一族の方。何か手があるという事ですねキコ』
「神を鎮める方法、それは」
「祭!!!!」
祭!!??
「普通、そこは生贄とかなのでは?」
『いいえ、砂一族の方。
マサキコは聞いたことがあります。
豪農の民である南一族は、
田植え祭り、新嘗祭、春祭り、秋祭り、盆に正月
もう、何でもいいからとにかく理由を付て
年中祭りを開催しているとかキコ』
「………だからぁ?」
『つまり彼らは祭りのプロフェッショナル。
ここは南一族の方を信じてよいかと!!』
「いや、そもそも、祭りとリクイン?を鎮めるのに何の関係が」
懐から鉢巻を出し、頭に巻き付けるアヅチ。
「よし、俺は音頭を取るから、
お前ら他よろしくな」
「他って何?」
『はいはい、マサキコは太鼓やります!!キコ!!』
「あ、ずるい!!
えぇ、何、あと何すれば良いの?」
ぐっと親指を立てるアヅチとマサキコ。
「『笛!!!』」
びゅふぉおおおおおお。
「おぼぼぅえええ、ぶおおおお」
荒ぶるリクイン様の前に
アヅチ、マサキコ、そして砂一族が立ちはだかる。
ドン!!ドン!!(マサキコの腹太鼓)
ピュエー、ヒョロロロ(砂一族の指笛)(口で言うのは断固拒否した)
「めでた、めでぇたぁ↑あ~↓の」
そして、三人はリクインの周囲に回り込む。
「ぼぉおお!?」
「わっかまぁ~つさぁまぁよ~」
ドン!!ドン!!!
ピュエー、ヒョロロロ
そして!!!
リクインを!!!
神輿のように持ち上げる!!!!
「ぶぉ、え?は?」
「はぁ!!枝も栄えて!!」
ドンドンドンドン!!
わっしょいわっしょい!!!
右に猛ダッシュ!!!
「はぁ!!若松様よ!!」
ドンドンドンドン!!
わっしょいわっしょい!!!!
左に猛ダッシュ!!!
あ、とアヅチが呟く。
「これ、若松様の所、
リクイン様って言えばよかったな」
あと
「そういえば中学の同級生に若松くんって居てだな、
俺は若松君家を盛り立てる祭りだと」
「今、話し脱線するのやめなよぉ」
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