「あんたの父親、本当に伝説だわぁ」
「生ける伝説キコ」
「おぉおおおおおおおお!」
恥ずかしいったら、ありゃしない。
「俺も見たかったな、宗主様の爆笑!」
「やめておけ」
ふう、と、一連の流れを説明し終えた、タツキ父。
そろそろ仕事(務め)に行かないと間に合わないよ。
それでもこぶしを握り締め、続けるタツキ。
「くっ、この俺でも宗主様の目の前ではためらうが、」
そうなんだ。
「俺もやってみたい!!」
(スタンプラリーではなく、宗主様を笑わせる方ね)
「ええ。大丈夫だと思うわ!」
マツバも大きな声で云う。
「あんたもアヅチの父親と同じにおいがするもの!」
騒がしい枠、ってやつ。
「はいはい」
タツキ母は、手をたたく。
「じゃ。そろそろ、買い出しに行ってもらいましょうかね」
「キノコ鍋!」
「付け合わせのタレ欲しい!」
「豆腐も希望!」
「俺は白菜1玉ね、母さん!!」
タツキ母は、さらさらとメモ紙。
「まあ、人数多いから食材は覚悟してるわよ」
でも大丈夫。
タツキ父はしっかり働いているから。
「はい。多いから荷物は手分けして運んで頂戴ね」
「「「「はーい!」」」キコ!」
「ついでに、スタンプラリースタンプ(ややこしい)も集めてみたら?」
「それは!」
「確かに!!」
「あわよくば、キコ!!!」
「じゃ、行くぞ! 俺についてこい!!」
こうして、4人は出かけたのでありました。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「大丈夫なのか?」
「ええ、おもてなしなら任せて!」
タツキの母は、東一族の中でも肝っ玉母ちゃんだ!(関係あるのか?)
「年頃の子には、とにかく食べさせておけばよいのよ!」
ひと息ついたら、食事の準備とお布団の準備もしなきゃね、のタツキ母。
「うん。それでだな」
「あら、何?」
「思ったんだが」
「何を? 務め行かないの?」
「行くけど」
「はいはい」
「あの、南一族の子、どこかで見たことないか?」
「南一族の、子?」
「そう」
「ええ? 知り合い?」
「いや。そうじゃなくてだな」
タツキ父は腕を組み考える。
漂う、シリアスの空気。
「何かがはじまる予感がする」
どこかで見たことある、をキーワードに。
物語はいつも突然に。
「動きだすストーリー」
「もしかして、あの人に似てるって?」
頷く、タツキ父。
「あの、女の子の方でしょ」
「そうだ」
「そう云われると、そうかも・・・」
「これで、謎が解けるのか」
「あの、白い髪の子とか?」
「真実はいつも、たぶんひとつ」
「う”ーん」
「もしかしたら、終わるのかもしれない」
今まで狂っていた歯車。
元に戻る時間。
すべてが集約されようとしている。
「わかったわ」
何かを払いのけ、タツキ母は立ち上がる。
キリっと、云う。
「お米炊いてきてもいいかしら?」
「ああ、頼む」
まずは、今夜を乗り越えるところから。
NEXT
「生ける伝説キコ」
「おぉおおおおおおおお!」
恥ずかしいったら、ありゃしない。
「俺も見たかったな、宗主様の爆笑!」
「やめておけ」
ふう、と、一連の流れを説明し終えた、タツキ父。
そろそろ仕事(務め)に行かないと間に合わないよ。
それでもこぶしを握り締め、続けるタツキ。
「くっ、この俺でも宗主様の目の前ではためらうが、」
そうなんだ。
「俺もやってみたい!!」
(スタンプラリーではなく、宗主様を笑わせる方ね)
「ええ。大丈夫だと思うわ!」
マツバも大きな声で云う。
「あんたもアヅチの父親と同じにおいがするもの!」
騒がしい枠、ってやつ。
「はいはい」
タツキ母は、手をたたく。
「じゃ。そろそろ、買い出しに行ってもらいましょうかね」
「キノコ鍋!」
「付け合わせのタレ欲しい!」
「豆腐も希望!」
「俺は白菜1玉ね、母さん!!」
タツキ母は、さらさらとメモ紙。
「まあ、人数多いから食材は覚悟してるわよ」
でも大丈夫。
タツキ父はしっかり働いているから。
「はい。多いから荷物は手分けして運んで頂戴ね」
「「「「はーい!」」」キコ!」
「ついでに、スタンプラリースタンプ(ややこしい)も集めてみたら?」
「それは!」
「確かに!!」
「あわよくば、キコ!!!」
「じゃ、行くぞ! 俺についてこい!!」
こうして、4人は出かけたのでありました。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「大丈夫なのか?」
「ええ、おもてなしなら任せて!」
タツキの母は、東一族の中でも肝っ玉母ちゃんだ!(関係あるのか?)
「年頃の子には、とにかく食べさせておけばよいのよ!」
ひと息ついたら、食事の準備とお布団の準備もしなきゃね、のタツキ母。
「うん。それでだな」
「あら、何?」
「思ったんだが」
「何を? 務め行かないの?」
「行くけど」
「はいはい」
「あの、南一族の子、どこかで見たことないか?」
「南一族の、子?」
「そう」
「ええ? 知り合い?」
「いや。そうじゃなくてだな」
タツキ父は腕を組み考える。
漂う、シリアスの空気。
「何かがはじまる予感がする」
どこかで見たことある、をキーワードに。
物語はいつも突然に。
「動きだすストーリー」
「もしかして、あの人に似てるって?」
頷く、タツキ父。
「あの、女の子の方でしょ」
「そうだ」
「そう云われると、そうかも・・・」
「これで、謎が解けるのか」
「あの、白い髪の子とか?」
「真実はいつも、たぶんひとつ」
「う”ーん」
「もしかしたら、終わるのかもしれない」
今まで狂っていた歯車。
元に戻る時間。
すべてが集約されようとしている。
「わかったわ」
何かを払いのけ、タツキ母は立ち上がる。
キリっと、云う。
「お米炊いてきてもいいかしら?」
「ああ、頼む」
まずは、今夜を乗り越えるところから。
NEXT