あたりには、ものすごい地響きが起こっている。
こんなっ
こんなところでっ
真の敵が本当に登場するのかーーー!!?
と、
三つ目の飛び出せ小僧こと、アリーの前に
ころころと、先ほどのサッカーボールが転がってくる。
「いでよ、ギャーズンドコズンドコぉおおお!!(2回目)」
パカッ
弟子(サッカーボール)の口が開き、
「発進!!!」
発進ーーー!!?
アヅチとマツバは構える。
弟子の口から、どろどろとしたものが溢れる!
おわわわゎわわわ(汗)
「我が名は、ギャーズンドコズンドコぉ!!」
にゅいーーん
どろどろしたものは、みるみる形を成していく。
にゅいーーーんんん
これが、
これが
ギャーズンドコズンドコ!!?
「「・・・・・・」」
谷一族で見た通り、
・・・ヘドロっぽくて、いやだなぁあ!!
アヅチとマツバは、なんとなく鼻をふさいだ。
「よし、行くがよい、ぎゃー以下略よ!」
アリーが叫ぶ。
「おうともよ!」
どろどろうねうねしたものが、アヅチとマツバに近付いてくる。
「ぎゃー!!」
マツバが叫び、
「それでいいのか、ズンドコ!」
アヅチも叫ぶ。
力任せに、武器の針を投げる。
「そんなの、きかないだぁ」
アヅチの針は、どろどろうねうねの中に埋まっていく。
「ふふふ。ギャーズンドコズンドコはすごかろう」
アリーが笑う。
「さあ、あきらめて、示談金を払うなり!」
マツバは、魔法の体制をとる。
早口呪文。
雷撃!!
「ズンドコズンドコぉ!」(ギャー以下略の声)
マツバの雷の魔法は、ギャーズンの中でばちばちと光り、消える。
「きかないだぁ!」
「くっ、なんなの!?」
「てか、俺の針返せ!」
どうする!
どうする、アヅチマツバ!!?
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