オオキンケイギク。田舎ではよく聞く名前。
特定外来生物指定の植物で、とにかく増える。増えて増えて増えすぎちゃって
県や市から「見つけたら引っこ抜きましょう」って指示が出ているくらい。
でも見た目が可愛いく、草刈りのときにわざと残しちゃう人もいるようで
なかなか減らない。
うちのまわりにもいたるところでこの花が咲いている。
アスファルトの隙間からでも咲くので「オオキンケイギク通り」のようになっている
ところもある。
今回これが染めにとても適していると聞いたので、やってみることに。
うちから50m圏内を、息子と一緒にブーラブーラとスーパーの袋をぶら下げて
オオキンケイギクの花だけを集めて歩く。
20分後、すでに必要な分の花が集められた。
いかにたくさん咲いているかという。
わたしたちが花を取っても、すぐにこれから咲くであろうつぼみがまだいっぱいある。
1キロ以上集めた花を大鍋に入れてゆっくりとろ火で約1時間煮出す。
菊の独特の香りが家中に充満する。香りも強いんだな。
着ている服にその汁がつくともう取れない。やってしまった。
ここでいったん冷ます。
次の日。
前もってミョウバンに浸けてあった毛糸を鍋の中へ投入。
再びとろ火で小一時間。
今回水色、うすむらさき、黄色、ピンクなどのパステルカラーの毛糸(毛100%)を染める。
パステルカラーが「野菜のいろ」になった。
一晩放置して、中性洗剤でやさしく洗い流し、干してみる。
うすむらさきは、オレンジがかった茶色
水色は若草色に
ピンクはオレンジ
みどりはあまり変化なし。
市販にない色合いになり、ムラ染めにも見えるようで毛糸グレードアップ。
これでまた靴下を編むのであった。