チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

ほっこりなバッグと、本

2007年01月11日 | 廃材利用
       
 5、6年前に980円で買ったセーターが、洗濯してるうちに
どんどん縮んできて(エ●ールで洗ってたのに)フェルトのように
なってきたからジョキジョキ切ってミシンで縫い合わせて
ほーんと簡単にバッグを作った。
冬は手触りがほこほこしてる物をもっていたい。
気がつくとネコにおでこをこすりつけてたりするし。

あまった生地で大事にしてる(大昔、父ちゃんからもらった)
クマのぬいぐるみにスリッパをつくって履かせる。
もう15年くらい一緒にいるからとうとう綿が出てきてしまった。
しかしここんところあまり触らないようにしてたのに
なんで足先がほころびてくるのだろう。知らないところで
歩いているのだろうか。


最近、梨木香歩の「りかさん」を読んだ。
図書館のティーン向けの本棚にあった。
これがわたしをちょっと前のわたしに戻してくれたようで
びっくりしている。
わたしはつい最近まで幼稚園の頃と変わらないような
ぬいぐるみを大事にして友だちにするということをしていた。
でも子供ができてからそれは急速に遠のき、
ほとんど感じられないような毎日になっていた。

「---人形のほんとうの使命は生きている人間の、強すぎる気持ちを
とことん整理してあげることにある。---いいお人形は吸い取り紙
のように感情の濁りの部分だけを吸い取っていく---
このりかさんは、今までにそりゃ正しく大事に扱われてきたから
とても、気だてがいい。」

うんうん、すごくよくわかる。
お人形を大事にするってことで知ることがたくさんあるんだよね。
「正しく大事にする」ってとっても難しいけど
でもほんとは誰でもできることで、いまこの世の中で
すごくうすれつつある。

少しだけ思い出したことに感謝して、「気だてがいいくま」に
なるようにしていきたい。

 おまけのほっこり
わたしが自分と同じくらいの大きさのぬいぐるみを抱いて
歩いていたころ、母が編んでくれたミトン。
今、息子が保育園にもっていく。